家庭クラブ新聞
SS-Lecture版 9/16(土)
「菅平・峰の原高原実習」
担当 1-2 家庭クラブ委員
【日程】
菅平高原実験所・・・実験所内の野外フィールド
峰の原高原・・・昼食⇒草原維持活動についての講義⇒草原の植物の説明⇒草刈り作業
講師:筑波大学 生命環境系・山岳科学センター 准教授 田中健太先生
[菅平高原実験所]
実験所内の野外フィールドを通して草原と森林を実際に見ながら、遷移について学習しました。
肩の高さぐらいある草花の中をかき分けながら歩きました。
よもぎやすすきなどが生えており、現在よもぎが草原の3分の1を占めているそうです。また、植物の分類の仕方・見分け方について実際に見ながら説明してくださいました。葉の付き方時にも色々種類があり、とても興味深かったです。
時には草原に熊が出るそうで、熊に襲われないようにする方法についても教わりました。
ここで問題です!熊に襲われないようにするにはどちらの行動をとるべきでしょうか?
①熊に見つからないように静かに行動する ②熊にこちらの存在を知ってもらえるように声を出しながら行動する
正解は・・・・②
熊は人間を食べようと襲っているわけではないので、人間がいるとわかっている所には近づきません。そのため、集団でガヤガヤしながら歩いたり、「おーい」などと掛け声を出しながら歩いたりすることで身をまもることができるのです。(ちなみに私は①だと思っていました、、、今回初めてこのことを知って今まで間違っていた事に気づきました。もし知らなかったら熊に襲われていたかもしれません笑)
[峰の原高原]
草原維持活動についての講義
私が講師の先生の話を聞いていて面白いと思った話を2つ紹介します。
1.環境を守るためには“引き算“の考え方が大切!
例えば森林を増やすためにむやみに植林する(←これが“足し算“の考え方)のはかえって良くないです。なぜなら新たに植えられた木が光を遮ったり養分を奪ったりしてしまい、元々の生態系を崩してしまうからです。しかし、引き算の考え方なら生態系を崩すことはありません。いらないものを除去するという考え方であれば、人の手を加えてはいるものの生物そのものの力で自然再生することができるのです。
加えるだけでなく元々そこにいる生物をどう守るかがとても大切であり重要なのです。
2.外来種は除去するべきなのか?
先程の引き算の考え方であれば外来種も除去するべきだと思う人が多いと思います。しかし、峰の原高原環境協会の方の一人が「外来種でも生態系の一部になることもあるんだから、必ずしも除去しなくてはいけない訳じゃない」と話していました。もう一人の方は「昔の状態を維持するなら外来種は除去するべき」とも話していました。どちらも正しい意見で納得しました。
色々な見方があって面白かったです。
草原の植物の説明
ワレモコウ[吾亦紅]
『われもこうありたい』や『吾も亦紅なり(自分も美しい紅色の花の仲間である)』という思いが語源となって名前が付いたという説があります。
キキョウ
日当たりのよい草原に見られますが、国内ではそのような場所が激減したため絶滅危惧種になっています。秋の七草の一つです。
秋の七草とは、ハギ、ススキ、クズ、ナデシコ、オミナエシ、フジバカマ、キキョウの、7つの“花”のことです。食べたり摘んだりするものではなく、観賞して季節を感じるためのものです。 よって、春の七草(七草粥)のように特別な行事はなく、秋の七草粥というものも存在しません。
マツムシソウ
草刈り作業
オミナエシ
マルバハギ
ウメバチソウ
すすき
鎌で刈り取りました。初めての体験でしたが、夢中になってしまうほど楽しかったです。草刈りで取ったすすきは束にして集めました。
霧
草刈り作業後に濃い霧が立ち込めてきました。
今回、草花の観察をするにあたって、BIOME(バイオーム)というアプリを使いました。写真を撮るとスコアがたまり、レベルがアップします。ゲーム感覚で気軽にできます。
身近な植物でも知らないことは多いと思います。BIOMEを使って色々な生物について調べて見たいと思いました。
興味がある人は是非インストールしてみてください!
https://biome.co.jp/app-biome/