2025年02月03日
本日立春を迎え、暦の上では春となりましたが、まだまだ朝晩の冷え込みがあります。三寒四温(冬季に寒い日が三日ほど続くと、その後四日間ぐらいは暖かいということ)を繰り返しながら春になっていくのでしょう。立春の時期は、気温こそまだまだ低いですが、冬至の頃より日の出は約10分早く、日の入りは約40分遅くなっていて、昼間の時間が50分ほど長くなっているそうです。どおりで、日が暮れるのが少しずつ遅くなっているように思いました。2月に入ると、3年生は私立高校の受験、公立高校特色選抜の受検となり、公立高校一般選抜の受検へと立ち向かっていく時期となります。また、スキー合宿を終え、一皮むけた1・2年生にとっては、次のステップに向けての準備段階に入ります。これから春に向かうにあたり、生徒たちは成長の変化を迎えます。一歩一歩、心穏やかに「変化」の春に向かっていきましょう。生徒たちにとって暦の上でも、実生活においても真の春が来るように願っています。
2025年02月04日
1年生がインスタグラムで取材させていただいたケーキ店「プティットフィーユ」さんから、共同開発のケーキを作りませんかというお話を11月にいただき、2班に分かれて、自分たちが食べたいケーキを考えました。12月にお店で、各班から、それぞれに自分たちが名付けたケーキ名「New Flavor(ニューフレーバー」「狼の領域(テリトリー)」のケーキをプレゼンし、お店から、よりおいしく、素敵なケーキにするためのアイデアの提案があり、共同開発が進められました。試作ケーキを年明けに学校で試食後、リモートでお店と修正会議を行いました。ポスター、プライスカードも自分達で制作しました。今、完成したケーキが2月限定販売としてお店に並んでいます。早速、お店で購入し、いただきました。東吉野のニホンオオカミをイメージしたり、層ごとに味が楽しめる新感覚を取り入れたり、思いが詰まったケーキです。とても美味しかったです。最高です。事前予約すると、確実に購入できるということなので、是非ご賞味ください。
2025年02月05日
2/3(月)全校朝礼でみんなでヨガを行いました。生徒会保健委員が前に出て、みんなに説明をし、進行してくれました。まずはマットを引き、ペアになりました。始めにチャイルドポーズをしました。リラックスしたり、心を落ち着かせたりするポーズで、背面の緊張をほぐすことで、心が落ち着き、深いリラックス感を感じることができます。また、呼吸を整えるときに効果的です。次にあぐらのポーズをしました。心も安定し、瞑想をするときにも行います。姿勢を伸ばし、意識することで効果も増します。冬は、寒さで外出するのが面倒になりがちです。体を動かす機会が減り、なんとなく不調(頭痛、肩こり、めまい、食欲不振、意欲低下、免疫力の低下・・・)が続いて気分も憂鬱になりやすい時期です。冬の体調不良の原因は、「寒暖差疲労」「多忙や生活リズムの変化によるストレス」などがあります。ヨガを行い、体温アップ、血行促進、免疫力アップ、こころの安定を図り、冬を乗り切りましょう。
2025年02月06日
本日は、奈良県の私学入試がありました。寒い日となりました。受験者はがんばってくれていると思います。本日は、3年生は登校せず、1・2年生のみ登校です。毎年、奈良県私学入試日に来年度の入学予定者対象に新入生体験入学を行っています。入学予定者が中学校生活へ関心を高め、心構えをしっかり持ってもらうこと、新たな中学校生活がスムーズにスタートできるようになってもらうことがねらいです。入学予定者は本日午前中、小学校のマラソン大会があり、午後、本校に来校してくれました。生徒会長から歓迎の挨拶後、1年生から中学校生活(勉強、授業、部活、委員会、ボランティア、学校行事等)についての説明をしました。その後、美術と数学の授業を受けてもらいました。そして、校舎案内をして、最後に部活動見学をしてもらいました。入学予定者は、まるで4月から自分の姿をイメージしているようでした。この体験入学を通して、安心して、そして楽しく中学校生活が送れる気持ちになってくれたものと思います。
2025年02月07日
本日の4時間目に全校音楽で、卒業式の歌の練習を行いました。始めに、校歌を歌いました。さすがに歌い慣れているので、しっかり歌えています。歌詞も覚えてくれていることと思います。そして、「群青」の練習です。この曲が流れると熱いものを感じます。この曲は福島県の小高中学校の2014年度卒業生が音楽科の先生と一緒に作ったオリジナル曲です。この中学校は、2011年3月の東日本大震災の大津波で街が甚大な被害を受け、4名の生徒が亡くなりました。この曲を歌った2014年度の卒業生は震災当時、中学1年生で106名在籍していましたが、内2名が亡くなりました。ほとんどの生徒が避難するためにこの街を離れ、この中学校に進級したのは7名でした。友と離れた寂しさと将来に対する不安で押しつぶされそうになっていた彼らが3年生になり、思いを語り合い、音楽科の先生が歌詞にまとめて曲にしたのが、この「群青」という曲です。卒業式では万感の思いを込めて合唱したそうです。楽曲の背景を知ると見え方も違ってきます。
2025年02月10日
本日、全校朝礼がありました。始めに賞状伝達です。令和6年度 吉野郡(東)図画工作・美術作品コンクール(デザインの部・描画の部・版画の部・オープンの部)と第65回近畿中学校美術展の表彰でした。受賞した生徒の皆さん、よくがんばりました。次に、前回の朝礼に続いて、みんなでヨガをしました。生徒会保健委員が前に出て説明をし、進行してくれました。まずは、マットを引き、前回行った「あぐらのポーズ」です。心も安定します。そしてここからは新しいポーズです。「コブラのポーズ」、これは大きく体の筋肉を動かすため、腰痛緩和や背中の引き締めなど、さまざまな効果があるといわれています。最後に「戦士のポーズ」を行いました。全身の筋肉はもちろん、太もも裏やおしりの大殿筋や、骨盤周りの筋肉をストレッチし、引き締めてくれます。先週から今季最強の寒波で、寒い日が続いていましたが、ようやくピークを越えたようです。ヨガを行い、体温アップ、血行促進、免疫力アップ、こころの安定を図りましょう。
2025年02月12日
先日2/6(木)、新入生体験入学があり、入学予定者(小学6年生)が本校に来てくれましたが、本日から3日間の内、タイミングを見て、本校の教員が小学校に入学予定者の授業の様子を参観に行くことになっています。本日、1限目の授業(算数)を参観しました。6年生教室は、学級目標「魂込めて全部全力 なんでもトライ!」を始め、児童作品等が掲示され、図書もたくさん並べられていました。素敵な環境で学習できているんだなと感じました。授業は、6年間のまとめ「測定」の内容でした。長さ、重さ、かさ、広さ、大きさ等についてのまとめです。g(グラム)、m(メートル)、l(リットル)は、基準となる単位であることやここにk(キロ)やc(センチ)、mm(ミリ)をつけると、それぞれ1,000倍、1/100、1/1,000という意味になるということ、h(ヘクト)は100倍、d(デシ)は1/10を表すということなどを、丸暗記ではなく関連づけて考え、覚えていくことを丁寧に学習していました。主体的で対話的な学習が展開され、児童のがんばりを実感しました。
2025年02月13日
入学試験で面接がある学校を受験する3年生は、面接練習を行っています。本日も放課後、面接練習を行いました。教員が面接官役になり、面接練習を行います。【教員「次の方、どうぞ」】生徒はノックをして、【教員「どうぞお入りください」】生徒は席の横に来ます。【教員「では、まず始めに受験番号とお名前を教えてください」】から始まりました。そして、「①あなたが本校を志望する理由を教えてください。②あなたが中学校で頑張ったことは何ですか?③あなたが高校に入って頑張りたいことは何ですか?④あなたの長所は何ですか?また、その長所をこれからどう生かしていきたいですか?⑤最後に、将来の夢を教えてください」と進められていきました。生徒は、事前に準備できていて、自分の言葉でしっかり受け答えしていました。面接評価シート項目(①入室 ②身だしなみ ③着席、言葉遣い ④応答 ⑤退室)ほぼ完璧です。後は、体調に気をつけ、これまでやってきたことを信じて焦らず頑張ってほしいと思います。
2025年02月14日
3限目の全校合唱よかったです。本日はバレンタインデーです。日本では1958年にチョコレート製造販売会社のキャンペーンからチョコを贈る習慣になっていますが、ローマ帝国時代、269年2月14日、自由結婚禁止政策に反対したバレンタイン司教が処刑されたため、恋人たちの愛を誓う日となったようです。また、2月14日は、今からちょうど52年前(1973年2月14日)に固定相場制だった為替レートが、変動相場制に移行した日でもあります。本日朝の東京外国為替市場の円相場は1ドル=152円台後半と前日夕から上昇して推移しています。第二次世界大戦後、日本の円相場は、GHQによって、1ドル=360円に固定されていました。長く続いた固定相場の時代から、円とドルの通貨の交換比率を示す外国為替レートは、その後、スミソニアンレート(1ドル=308円)という時代を経て、1973年2月より完全な変動相場制に移行しました。変動相場制への移行は、日本企業がグローバル企業として発展するための構造転換を果たす引き金となりました。
2025年02月17日
2/13(木)、奈良県教育委員会高校教育課から「令和7年度奈良県公立高等学校入学者特色選抜等出願状況(最終)」が公表されました。受検する中学3年生は、明日2/18(火)の入試頑張ってくれることと思います。また、2/13(木)は同課から「令和8年度奈良県立高等学校入学者選抜の方向性」も公表されました。現中学2年生が受検する入試です。令和8年度奈良県立高等学校入学者選抜から入試制度が変わります。変更のポイントは3つ(①現行の特色選抜と一般選抜を一本化して「一次選抜」として実施する。②受検機会の確保のため、一次選抜では第1希望、第2希望の2校まで出願できる。③第1希望は第一出願期間に、第2希望は第二出願期間に出願できる。ただし、第二出願期間のみに出願することはできない。また、第二出願期間に出願できるのは、第一出願期間の出願者数が募集人員に満たなかった学科(コース)のみ)です。詳細は奈良県教育委員会高校教育課ホームページ「公立高校入試関係情報」をご覧ください。
2025年02月18日
毎月19日は食育の日です。今日18日の給食メニューは「麦ごはん、わかさぎフライ、茎わかめのきんぴら、じゃがいものみそ汁、牛乳、R1」でした。一日早い「まごわやさしい」献立となりました。「ま」→「豆、大豆、大豆製品」、「ご」→「ごまなどの種実類」、「わ」→「海藻類」、「や」→「野菜」、「さ」→「魚」、「し」→「しいたけやしめじなどのきのこ類」、「い」→「いも類」の食材がたくさん含まれています。「わかさぎ」は漢字で「公魚」と書きます。この漢字は、江戸時代にある藩の殿様が、毎年将軍家へ年賀に参上する時、串焼きにした「わかさぎ」を献上したことに由来します。将軍家御用達の魚ということで、「公魚」と呼ばれるようになったそうです。冬の極寒の中、氷の張った池や湖に出て、丸く開けた穴から釣り糸を垂らして釣る「わかさぎ釣り」は、北海道や本州の山間部の湖の冬の風物詩となっています。骨ごと食べる「わかさぎ」には、カルシウムがたっぷり入っています。おいしくいただきました。
2025年02月19日
昨日2/18(火)は、特色選抜入試でした。雪が降る中、受検者は頑張ってくれたと思います。3年生は受検する生徒以外は自宅学習となり、1・2年生だけが本校に登校しました。生徒の安全を考え、部活動が中止となりスクールバス1便で全員下校となりました。本日2/19(水)も、昨日からの雪で学校周辺は雪化粧となっています。雪が積もった景色で見るサザンカはとても風情がありますが、寒い季節に咲く花は珍しく、多くの植物が休眠期に入る中、サザンカは力強く花を咲かせています。一般的に植物は、昆虫が活発に活動する春から夏にかけて花を咲かせますが、サザンカはその逆で、冬に花を咲かせます。同じ時期に開花する植物が少ないため、花粉媒介者である昆虫や鳥の注目を独占できます。また、花が少ない季節に目立つことは、風媒による受粉や種子散布にも有利に働きます。目立つ赤やピンク、白の花を持つことで、昆虫や鳥の目に留まりやすく、効率的な受粉を実現できます。サザンカの生命力を感じます。
2025年02月20日
今週から1・2年生合同体育で柔道を行っています。平成24年度より中学校の武道が必修となり、本校では柔道を行っています。本日1限目に格技室で柔道の授業がありました。今回が、3回目の柔道の授業となります。道着を着用し、挨拶から始まりました。礼法もきちんとできています。準備運動をし、前回の授業の振り返りを行い、本時の学習の見通しを確認しました。説明を受けながら、受け身(後ろ受け身、横受け身、前受け身、前回り受け身)を行っていきました。その都度、先生からの指示で道着を整えます。そして、本けさ固め、横四方固め、上四方固めと授業は進んでいきました。ペアになって、それぞれの技を掛け合っていきます。途中、敷き詰めた畳に隙間が出てこないよう、調整も行っていきます。3回目の授業ということで、生徒たちも慣れて、様になってきました。楽しく授業を受けているようです。柔道の学習を通して我が国固有の伝統と文化に、より一層親しむことができるように思います。
2025年02月21日
2/21の今日は「漱石の日」です。1911年2月21日、夏目漱石は文部省からの文学博士号授与を「自分には肩書きは必要ない」と辞退し、世間をざわつかせた事件に由来し「漱石の日」と定められました。権力に媚びることなく、権力が学問や文学に介入することを嫌がっていました。文学者として、反骨精神を持って文学博士号授与を辞退したようです。近代日本の代表的作家と名高い小説家「夏目漱石」は、『こころ』『坊っちゃん』など現代にも読み継がれる数々の名作を世に送り出し、1000円札の肖像にもなった日本が誇る作家の1人です。デビュー作『吾輩は猫である』で注目を集めました。「吾輩は猫である。名前はまだ無い。どこで生れたかとんと見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。・・・」は、強烈なインパクトでした。また、明日2/22は「猫の日」です。猫の鳴き声「にゃん・にゃん・にゃん」の語呂合わせで2/22に定められています。奇しくも二つの日が連続しています。
2025年02月25日
昨日、東吉野村とゆかりのある天忠組のシンポジウム「受け継がれていく天忠組」が「なら歴史芸術文化村」で開催されました。そのプログラムの中で「天忠組の文学性」について、小説家で現役大学生(京都大学)の高野知宙さんの基調講演がありました。彼女は神奈川県出身で17歳のときに『ちとせ』でデビューし、数々の文学賞を受賞しています。中学生時代に幕末史と出会い、修学旅行で奈良を訪れる際に天忠組に関心を寄せ、彼女がリーダーとなってグループ行動で五條へ訪れた話などを興味深く聞けました。天忠組は史学の領域を超えて個人の心情に迫る文学の可能性があることが熱く語られ、いつか天忠組に関わる物語を書きたいと述べられました。郷土学習として、本校生徒は小学校時に総合学習、フィールドワーク、津野町や刈谷市との交流等で学んでいますが、「天忠組の文学性」について、中学生時代から幕末史に関心を寄せている彼女のお話は、きっと中学生に響くことだと感じました。彼女の小説を読んでみたくなりました。
2025年02月26日
本日2/26は「脱出の日」です。脱出と言えば「脱出ゲーム」や「脱出マジック」などを連想する人もいるかと思います。また、天誅組の郷土学習を小学校時に学んできた本校生徒の中には、脱藩(江戸時代、武士が藩籍を捨てて浪人になること)を連想する人もいるでしょう。ここでいう「脱出」の由来となったのは、フランスの皇帝ナポレオン・ボルパルトです。1815年2月26日、イタリアのエルバ島に流刑されていたナポレオン・ボルパルトが、島を脱出してパリに向かったことから、「脱出の日」として制定されました。流刑といえば死刑と同じくらい厳罰があり、遠いところに孤独に取り残され、一人だけで生きていかなくてはならない刑で、ほとんどが流刑先で人生を終えます。しかし、ナポレオン・ボルパルトは違いました。ナポレオンの名言に「余の辞書に不可能の文字はない」がありますが、本当に不可能を可能にしたのです。流刑から諦めずに復位を果たしたナポレオン・ボルパルトのチャレンジ精神に学ぶところはあると思います。
2025年02月27日
3連休中は強烈な寒波で、全国各地で雪が続きましたが、ようやく峠も越え、近畿地方では、今週末は各地とも4月並みの暖かさになるようです。積雪が多い地域では雪解けが進みます。雪解けと言えば、つい「雪解け間近の北の空に向かい・・・ああ日本のどこかに 私を待ってる人がいる・・・いい日旅立ち・・・」と口ずさんでしまいます。谷村新司作詞・作曲の「いい日旅立ち」を山口百恵が歌っているところをイメージします。1978年発売で、日本国有鉄道(国鉄、現在のJR)のキャンペーンCMに起用され、当時大ヒットしました。今でも結婚式等の祝いの席や卒業等の旅立ちの席で歌われることが多い昭和の名曲です。「旅立ち」は「送り出す人」にとっては寂しさがあるし、「旅立っていく人」には希望に満ちた世界へ扉を開くものでもあります。明日で2月も終わりです。私立高校、公立高校特色選抜入試が終わり、進路が決定した人、公立一般選抜入試に向けて頑張っている人、3年生は「旅立ちの日」に一歩一歩近づいています。
2025年02月28日
本日2/28は、「エッセイ記念日」です。エッセイ「随筆」は、文学における一形式で、筆者の体験や読書などから得た知識をもとに、それに対する感想・思索・思想をまとめた散文です。日本の三大随筆は、鴨長明の『方丈記』、兼好法師の『徒然草』、清少納言の『枕草子』です。『枕草子』は世界最古の随筆文学で、千年も前の平安時代の作品です。「春は、あけぼの・・・」は有名な書き出しです。大河ドラマ「光る君へ」(NHK)で清少納言を演じていたファーストサマーウイカさんの姿を思い浮かべます。清少納言は28歳になった頃に、関白・藤原道隆から誘われて、関白の娘で、一条天皇の后である定子に仕えるようになりました。定子の周りで起きたこと、見たり、聞いたりしたことを、エッセイ風に書いたのが『枕草子』です。清少納言が、当時の天皇と后の周りで起きたことを書き残してくれたおかげで、平安貴族といっても、王朝生活といっても、人間関係の苦しみは、現代の私たちと、少しも変わらないことが分かります。