真実を知ることが、幸福とは限らない。
科学で世界を説明できるようになり、神は死んだ。
絶対的な価値が失われた現代、私たちはいったい何を信じて生きているのだろう。
他者との比較や競争でしか価値を見出せない私たちに、幸福は訪れるのだろうか。
私たちは今、考えなければならない。
運命というものがあるとするなら、それは自分自身によって導かれるものだと思う。
この世界は自分を介してしか観測することができない。
言い換えれば、自分の選択が世界を決定する。
もし、選択権を他者に委ねたり、選択から逃げ続けるのなら、
あなたはいったい、誰の何のために生きているというのだろう。
私たちはもっと、自分に期待してもいいのではないだろうか。
自分の中に絶対的価値を創造し、それに従って生きることが、
この曖昧な時代を幸福に生きるための唯一の方法なのだ。
今はまさに、自己について哲学する時、「賢者タイム」である。