開発状況(ベータ)
●動きがおかしいかな?と思った時は
以下の点を確認!
開発者ツールを表示(F12キー 環境によってはCtrl+Iの場合も)
表示をConsoleに切り替える
赤い文字でエラーが表示されている場合は、そのあたりをスクリーンショットで撮影して送ってもらえると助かります
宛先:Twitter @ktbk0227 (kotobuki万寿斎)
エラーがない場合は、、特定手順でおかしな挙動が再現可能であればその手順を。そうでない場合も情報をいただければ幸い
ご要望に必ず沿えるとは約束できませんが、ご意見ご要望なども。
●ダイスちゃんMk.II(仮名)のコンセプト
開発者自身の原体験により、TRPGオンラインセッションにおいて重要な要素は、ダイスロールの結果がラグなく得られることであると定義し、このたびそこを重視したシステムを開発することにしました。また、ダイスロールのコロコロアニメーションなどのちょっとリッチなインターフェース(いわゆるマイクロインタラクションなど)も疎かにせずに開発していきたいと考えている次第です。
※といってもP2Pを採択したオンセツールでもなければ同じようなテクノロジーを採用するんじゃないかと思われるので、今となってはあまり強く打ち出せるようなもんではないです。
●現状では何が出来るのか(概要)
ターゲットにしたTRPGシステムは、とりあえずソード・ワールド(SW)およびアリアンロッド(ARA)
・キー値と2D6結果から値を求める威力表(SW)
・多数のステータス強化を乗せたダイスロール
を容易に使用できるようにしました。
これらは、シンプルなグリッドでのキャラクター位置管理で演出可能なシステムでもあります。
●で、何ができるのか(個別)
・ログイン
・ユーザーはアカウントを作成、ログインすることができます。ログイン不要なオンセツールもありますが、使用済みの部屋というリソースをどうするか考えると、ログインを要求する仕様のほうが後々マシなのではないかと思いました。
SNSとのアカウント連携は実装しません。
ログインしたユーザーは「部屋の作成」を行うことができます。この時、作成したユーザーは部屋のオーナーとなり、部屋内の管理を行う権限も獲得します。
※部屋はプライベートであるべきですが、今回のベータテストにおいてはその仕様はひとまずオミットしました。
・部屋内の管理
部屋のオーナーは、部屋に「シーン」を作成し、必要に応じて切り替えることができます。
部屋内上部メニュー(ナビゲーションバーと呼ぶ)の「パレット」プルダウンから「シーン・マップ操作」を選択することで、専用のパレットが表示されます。
パレット上での操作は…正直見たまんま…
データの構造は、部屋に複数のシーンを作成可能、シーンには複数のマップチップおよびマップマスクを設置可能。
一つのシーンには一つの背景画像を設定可能
・マップチップ
単色のタイル。部屋の管理者が自由に配置することができます。一つのマスに0または1枚が設置され、重ねて置くことはできません(上書きとなる)。
・マップマスク
(見たらわかる)チェック模様で拡縮可能な四角形ですが、現状でマスク(隠蔽)できるのは、下にあるマップチップの色と背景くらいです。
・チャット
短文を投稿できます。投稿には「名前」「色」「オプション(ダイス)」と「本文」、更に別パレットの操作が必要になりますが「ロール補正値」を添えることができます。
名前と色とオプションについては、「チャット」パレット(「チャットパレット」ではない…)上では「プロファイル」として一纏めで管理することができるようになっています。これも多分見たまんまの操作ができるのでお試しください。これは、主に(テキストチャット向きではあるが)GMが複数のNPCの誰が喋っているのかや、SWのフェロー、あるいは使い魔といった類の操作を行うのをサポートするものです。
本文はいわゆるチャットのそれですが、文中に2D6などといった記法でダイスロールの定義を含めることにより、サーバー処理でランダムに値を求めることができます。一応全角文字でもうまく解釈するようになっていますが、ちゃんと動くか試してもらえると幸いです。
オプションは「色」の右にあるコンボボックスで選択可能な、ダイスロールに特殊ルールを適用することが可能な要素です。
今はまだ2種類しかないし、とりあえず触ればわかる…
入力された発言が全プレイヤーの画面に届くと、入力欄の下側にぶら下がる形で表示されます。ここに4つのアイコンが並びます。その動きについては各アイコンにマウスをホバーさせるとツールチップが出るため、まずは触って(略)
・キャラクターの作成
ナビゲーションバーから「キャラクター新規作成」を選択すると、専用のパレットが表示されます。正直わかりにくいインターフェイスであると思うので解説します。このパレットでは「キャラクター」と「オブジェクト」を作成することができます。操作画面の構造としては「新規」タブで「作成対象」を選択するのが大きなポイントで、キャラクターを選択して作成した場合は「楽屋」「共有楽屋」、オブジェクトであれば「倉庫」「共有倉庫」に管理画面が移ることになります。また、キャラクターには「陣営」の概念が追加されています。その他の項目は基本的にキャラクターとオブジェクトで違いはありません(マップへの配置後は異なってくる)。
注意が必要なのは「画像」の項目で、まず「画像のアップロード」を行わねばなりません。ボタンクリックで展開されたアップローダーを操作し、任意の画像を選択、画像のどの部分をコマ用画像として切り出すのかを指定(正方形のみ)、アップロードボタンをクリックすることで完了します。アップローダーからパレットに画面が戻りますが、この時アップロードしたばかりの画像が選択された状態にはなって「いない」ので注意が必要です(ちょっと開発めんどくさそうなので)。
この時、画像は「プライベート」状態となり、アップロードした本人しか使用できないようになっています。「自分の画像」内から選択し、上部の「キャラクター名」「陣営」を選択し、盤面または楽屋(オブジェクトなら「倉庫」に表記が変化する)に作成。「楽屋に作成」する場合は雑魚敵の複数配置などを簡単に行えると思います。
楽屋から盤面にドラッグ・アンド・ドロップする、もしくは盤面に直接作成することを選択した時、画像は「自分の画像」から「部屋内の共有画像」にコピーされ、以後は部屋内の全プレイヤーが使用可能になります。特にセッションの準備を行うゲームマスターの場合、あとから登場するNPCの画像が漏洩している、といった事態には注意が必要です。共有画像は部屋のオーナー(管理権限者、ではなかったと思う)であれば選択して削除することができます。セッション開始前に行うことを推奨。また、現在進行系で盤面に存在するキャラクターの画像を削除するとめんどくさいことになると思われるので、この辺の挙動について思うところがあれば意見をください。
・陣営
陣営の指定は必須になっていますが、よく考えたら必須にするべきでもない気がしてきたので、これもご意見ください。
システム上の機能としては盤面及び後述の「イニシアチブ表」上で表示されるのみで、敵・味方・非戦闘員などの識別の助けになるかなーといった感じです。配置済みのキャラクターの陣営を変更する機能は用意しそびれました。
ほかは触っているうちに(略)
・キャラクター作成パレットの「共有楽屋」「共有倉庫」ですが、「墓場」を言い換えたものになります。これらの領域からのコマの削除は管理者権限保有者が行うことができます。盤面への復帰は一般プレイヤーでも可能です。
・イニシアチブ表
盤面に配置されたキャラクターの、ゲーム的なパラメータを管理する、汎用的な部分を抽出したパレットです。並ぶキャラクターはイニシアチブ値により自動的に降順でソートされます。名前やHP、MPといった入力欄は、フォーカスが抜けた時点でサーバーに値が送信され、全員の画面に反映されます。
「ステータス異常」はちょっと中途半端な状態となっていて、最上段にある「緑の三角形」は想定と真逆の動作をするので今はご容赦を…
基本的には各アイコンをクリックすることで、その状態のon/offを切り替えるというもの。アイコンもできるだけ汎用的な、ありそうなやつを揃えるつもりです。
キャラクターの削除は名前欄の右にある「x」で行います。
・オブジェクト一覧
現状、配置済みのオブジェクトの削除はここからしか行なえません。
・プレイヤー一覧
現在入室中、もしくは過去に入室したプレイヤーが一覧表示されます。今後、これから入室してくるであろうプレイヤーも表示するつもりですが、部屋への招待URL機能の実装後となります。
赤字でMasterと表示されるプレイヤーが部屋のオーナーで、部屋の削除を含む全操作を行うことができます。
Masterのプレイヤーは、他のプレイヤーに部屋の管理権限を与えてSupporter(オレンジ表記)にしたり、権限を剥奪し一般プレイヤー(青字)ことができます。
権限を付与された側のプレイヤーは、リロード等不要で即時にマップチップ操作などが行えるようになります。
・ワークスペース
お仕事用の多機能ソフトウェアによくある機能で、各種パレットの配置や表示/非表示状態に名前をつけておく機能です。
みたまんまの動きをすると思いますが、ここで設定したワークスペースがナビゲーションバーの左上の方からボタンとして並ぶようになっているため、一度作成し保存したワークスペースの呼び出しについては、このパレットを開いていない状態でかんたんに行えます。
・オンラインステータス表示
ナビゲーションバー右端にある「Online!」または「Offline…」の表示です。
単純に現在の状況を表示しています(Offlineだと何もできないんですけどね…)。クリックすることでコンボボックスに表示が切り替わります。ダイスちゃんMk.IIはwebsocketというテクノロジーを用いてチャットを実装しているのですが、プレイヤーの家庭のネットワーク環境などにより、接続が自動で切れてしまいやすい人というのが存在します。この対策として、定期的に生存確認を行うことで、自動切断を回避しようという試みです。何分間隔で生存確認の信号を送信するかをここで選べます。普通に遊んでいて、どうも自分のプロバイダーは自動切断をする設定になっているようだぞ、と感じた方は試してみてください。そうでない方は触る必要はありません。
・チャットパレット
「ソース」タブに入力したテキストを改行単位で一つの記述と解釈し、ボタンタブ側に並べるようになっています。
初期状態で、「オプション(チャットのプロファイルの項目参照)」を含むサンプルコードが設定されているので、ボタンクリックしてみてください。
・ロール補正値
チャットとチャットパレットの概念を合わせたような操作感になっていると思います。プロファイルは一側面というニュアンスを込め「セグメント」と表記を変えてあります。これは例えて言うとユニコーンガンダムのユニコーンモードとデストロイモードのような、複数の状態におけるダイスロールの掛かり方を個別に管理する仕組みです。ARAを例にとっても、ダメージ値を変動させる効果と、判定の達成値を変動させる効果といった形で2種類のバフ/デバフがあるわけですが、これらを同一の操作感で柔軟に管理できるものと信じています。
以下箇条書きスタイルで失礼
●決めあぐねている仕様(意見を聞いてみたい)
チャットで発言をワンスモアするときにオプション指定を無視するのを是とするか?
ワークスペースパレットに並ぶレイアウト定義それぞれにつき、上部ナビゲーションバーのクイックスイッチに並べるか否かの設定がいるか?
マップマスクは表示上重ねているだけで、GMが本当に隠しておきたいオブジェクトを隠していない
というかキャラクターが同マスに重なったときの挙動にオブジェクトの挙動も合わせているため、オブジェはマスクの下、キャラクターはマスクの上 という作りにするのが難しい(完全に不可能とは言っていないが…)
GMはマップマスクに前後の重なりの概念を求めるのではないかと思い、そのように操作アイコンを配置したが、あまり直感的とは言えない…そもそも重なりの概念の要求度はどれほどのものだろう?
また、キャラクターはマスクの下に行くと色々マズいと思うがどうだろうか
●近いうちに追加したい機能
ワークスペース(パレット群のレイアウト)を初期状態に戻す機能
退会機能
部屋の削除機能(全部)
部屋へのアクセス制限(招待URLも)
部屋内プレイヤーの直通チャット
管理者からのメッセージ
TRPGタイトルごとの特殊ダイス
目標値達成のジャッジなど
バフ・デバフのロール補正値項目の、GMからの配布
特殊攻撃を持つボスが出てきた時などに、プレイヤーにかんたんに補正パレットに追加させられる
共有メモ
ユーザーが作るルルブ索引
情報が散逸しがちな某ゲームなどをスムーズに遊びたい
ログ保存、出力
テキストチャットセッションは初期状態ではターゲットから外しているが、そのうち
チャットログパレットのシンプル版
チャットログのパレット上の領域がでかすぎる気はする
メッセージキャッシュ
開発者の個人的興味 発言内容からnD6といったダイスロールに関する情報を取り出す部分をいい感じに効率化する
セッションごとのデバフ項目の採用個別設定
現状イニシアチブ表の横幅が、(デバフアイコンを並べるとしても)デカすぎると感じているが、なんとかしたい
アイコンのアップロード
コンテクストメニュー
キャラクターやオブジェクトをクリックすることで小窓をポップアップさせ、いくつかの処理はそこで行えるようにするイメージ
状態管理パレット
複数の状態をユーザーが定義できる択一UI 時間帯の管理など
最初から用意されているプレーンな画像でセンスの良いのを充実させる
ワークスペースの名前変更
ワークスペースの順序変更
インスタント画像シェア
ダイスロールや発言時などに度々挿入されるカットイン的なものではなく、時事ネタが出た時や、ビジュアル的に特徴のある舞台描写が行われる時などにサクッと画像をアップロードし、プレイヤーが確認できる機能。ぼかしフィルターによるグロ画像投下対策
●既知の不具合
済 ログイン失敗をメッセージとして告げることができない
行動済みフラグのクリアが逆転するなど正常に機能していない
マップマスクを6*6で作ったのに動かしていると7*7になったような気がする
●軌道に乗ればやりたいこと
ユーザーのアバター画像
配置済みキャラクターの画像差し替え(あるいは複数の画像を切り替える)
マップチップに単色のみでなくパターン画像(ゲームマスターのアップロードによる)を対応させる
●現状の開発スタンス的に「やらないでいたいこと」
音楽や動画データの共有
音声通話進行のセッションをひとまずのターゲットにしているため、動画や音声は煩わしいかなと
テキストチャットへの対応を深める段階になればあるいは…