[分科会1]
自立活動の相互関連と軸となる発達について
―感覚運動指導から認知学習への実践例と実態把握の具体的な分析方法について―
橋詰 和也(武庫川女子大学 教授)
橋詰 和也(武庫川女子大学 教授)
【講話】【グループワーク】
発達を踏まえた指導は、獲得している力をより確実なものにし、獲得しつつある力を引き出し、さらに未獲得の領域への方策を探るためにとても大切な視点である。例えば、私たちがよく手掛りとする子ども達の視線や指差しも、発達段階によってその意図、意味が異なってくる。本講座の前半は、自立活動を相互に関連させながら、感覚運動指導から認知学習へと学びが広がった事例を通して、「発達を捉えることの意義」をお話しし、後半では、実態把握や個別の指導計画等でよく使われる記述を基に、「発達の視点からのアプローチによる分析方法の実際」を紹介する。動画視聴や具体的な手立てを紹介し、先生方の実践に結びつくよう、講座を構成していく。
持ち物
資料(印刷して持参)
@中央北生涯学習プラザ/大ホール
中尾 繁樹(関西国際大学 教授)
【前半:講話(多目的室)】
【後半:実技】 ※室内プールです
「プール活動」は、肢体不自由のある児童生徒にとって心身両面における良好な発達を促すために有効性の高い学習である。特に筋緊張の強い子ども達にとっては、重力から解放されてリラックスできたり、姿勢の変換を容易に体験したりすることできる。本研修では、肢体不自由の児童生徒をプールの中で指導するうえでのポイントを、実技を交えて紹介する。
持ち物
資料(印刷して持参)、外靴用の袋
水着、水泳帽、バスタオル
着替えを入れる袋(更衣室に置く)
※更衣室あり
@あまよう特別支援学校/プール
橋本 正巳(兵庫大学 教授)
【講話】【実技】
「動作法と自立活動」について、動作法を行う上で、「自立活動の指導の相互関連性」が、子どもたちと関わる上で基本となってくる。自立活動の6区分27項目の指導内容は、相互に密接な関連性があり、全ての子どもにとって、それぞれがバランス良く培われるべき主体的な活動である。今回は、動作法の実技を通して、自立活動の時間に行うからだの学習と「自立活動の指導の相互関連性」を学ぶことができる。
持ち物
資料(印刷して持参)、外靴用の袋
動きやすい服装、靴下、バインダー
※更衣室あり
@あまよう特別支援学校/自立活動室
河野 健三(FBM研究会 代表)
【講話】【実技】
ファシリテーション・ボール・メソッド(FBM)は、ふわふわしたボール(F B)を使った心と身体へのボディーワークである。F Bによってもたらされる重力の免荷状態を利用して、障害のある方々に動きやすい環境設定を行い、自らの身体を分かりやすくし、自発的な動きを引き出していく方法である。F B Mでは、揺れや触圧の刺激を通して、心身のリラクゼーションを促し、抗重力活動、バランス、姿勢の保持・静止・変換、手指操作など個々に応じてプログラミングし、運動機能の向上、情緒の安定、対人関係の改善などを行っている。当日は、FBMの理論と実技体験を行う予定である。
実技体験を通して普段感じられない自分の身体への意識の高まりと理解が深まると共に、自ら身体を動かしたくなる心地よさを体感することができる。
持ち物
資料(印刷して持参)、外靴用の袋
動きやすい服装(上着はボタンのないもの)、靴下
※更衣室あり
@あまよう特別支援学校/体育館
宇野 里砂(武庫川女子大学 教授)
【講話】【実技】【ペアワーク】
医療や診断、医療器具等の進歩により、肢体不自由児の原因疾患や発達の特徴は個別化・多様化しており、医療的ケアを要する子どもの割合は近年増加傾向にある。多様な肢体不自由児を体調面でサポートすることは学校現場においては容易とは言えない。体調不良の主な要因は、誤嚥性肺炎、排痰不良・低換気、腸閉塞・腸管通過不良、てんかん、睡眠障害などである。その中でも特に、呼吸と喀痰吸引を中心に、実技を交えながら紹介する。あわせて、医療的ケアに関する校内外連携や災害時の対応についても述べる。途中、ペアワークで意見交換する時間を設ける。
持ち物
資料(印刷して持参)、バインダー、ケータイ電話
@中央北生涯学習プラザ/小ホール
若林 秀昭 (明石市立あおぞら園 施設長)
【講話】【実技】
DCDをはじめとする不器用な児童生徒の特性について理解し、その支援方針である「トップダウン型」と「ボトムアップ型」について理解する。本講座では特にトップダウン型の支援法で必要となる活動分析を学び、児童生徒が直面する活動を取り上げ、ワークを通じて分析と段階付けの過程を体験する。
持ち物
持参する資料なし(当日配布)
外靴用の袋、バインダー
@あまよう特別支援学校/研修室
渡邉 真美(武庫川女子大学 講師)
【講話】【実技】
音楽療法の内容を活用したり音楽の特徴を踏まえたりして、自立活動や音楽の授業づくりについて考える。
持ち物
資料(印刷して持参)
外靴用の袋、バインダー
上靴またはスリッパ
※外靴を脱いで入室します
@中央北生涯学習プラザ/音楽室
当日までに資料をダウンロードしていただくか、印刷してご持参ください。
注意事項
※講座資料や研究成果については、講師および講師の所属機関に帰属します。
※運営や講師の許可なく、本講義以外の目的での使用・他人への譲渡・公開・配布は行わないでください。