株式会社BEL(本社:大阪府堺市)は、当社研究顧問である吉武道子博士(物質・材料研究機構 名誉研究員)が、「表面偏析シリーズ:材料の現象・物性を考える」と題した動画をYouTubeにて公開したことをお知らせいたします。
本シリーズでは、材料表面における偏析現象とその物性への影響について、具体的な事例を交えながらわかりやすく解説しています。ぜひご視聴ください。
https://www.youtube.com/watch?v=kNyBpBy4AzQ
第35回日本MRS年次大会 (2025年11月11日)において下記の講演を行いました.
題目:異なる装置を用いたせん断応力条件下におけるバイオフィルム形成の比較
著者:兼松秀行, 河合里紗, 吉武道子, 中野貴由
概要:本研究では,異なるせん断場を与える2種類の円筒型ラボスケールバイオフィルムリアクターを用いる。装置Aでは試験片を鉛直円筒内面に設置し,菌懸濁液を下部から上部へ試験片表面に平行な方向に連続供給することで,表面に沿った層流せん断場を与える。装置Bでは同形状の円筒を水平配置とし,円筒自体を回転させることで,内面の試験片に周方向せん断場を付与する。両装置とも流量および栄養条件を制御して運転し,ISO 4768(2023)に従い,目視観察,顕微鏡観察,染色画像解析によりバイオフィルム形成を評価する。平行流および周方向流条件下で形成されたバイオフィルムに対するせん断応力分布を,Prometech Software社のParticleworksを用いて数値解析し,将来製作予定のタンク型リアクターのせん断応力分布を算出した。そのうえで,鉛直上向き流れを有するリアクターと同程度のせん断応力を,円周方向流れを有するリアクターでどのような条件下で再現可能かを検討した。
国際会議 AEPSE 2025 / ICSE & Regional Interfinish(https://www.aepse.org/2025/index.html)に参加のため、タイ・プーケットに来ています。
Prometech Software(https://prometech.co.jp/)が開発したCFDソルバー Particleworks を、バイオフィルムリアクター設計と剪断応力評価に適用した事例について招待講演で発表しました。
Prometech と PacForce(https://pacforce.com/)のご支援に感謝します。
— VAT重合による抗バイオフィルムコーティング、3Dプリンタ製SUS316Lの表面設計、PP表面改質の最新知見を報告 —
【サマリー】
10月18~23日、米国ミシガン州デトロイトで開催の IMAT 2025 に参加し、3件の口頭発表を実施
Committee Summit、IMR(International Materials Review)、AM&P の各委員会にも出席し、国際的な議論・ネットワークを強化
医療・衛生・産業分野に資する 抗バイオフィルム表面設計 の実用化に向けて、共同研究を一層推進
(IMAT 2025 概要)
https://www.asminternational.org/imat/?srsltid=AfmBOopuP5DL6mvD_c5kkxNgLuiC_Nva2E2Ss1oDXIZwkzQihGciL429
Antibiofilm Coatings via VAT Polymerization: Fabrication and Biofilm Inhibition Assessment
著者: 兼松秀行、筒井さくら、西塚暖乃、三浦英和、小川亜希子、幸後健、平井信充、才木常正、大津 彰、平山明宏、吉武道子、中野貴由
Evaluation of Anti-Biofilm Properties of SUS316L Fabricated by 3D Printing and the Effect of PE Resin Application
著者: 兼松秀行、伊藤有紗、才木常正、大津 彰、平山明宏、三浦英和、小川亜希子、幸後健、平井信充、吉武道子、中野貴由
Surface Modification of Polypropylene with Alkoxysilane Resin and Its Biofilm Prevention Effect
著者: 兼松秀行、長江萌々珂、三浦英和、小川亜希子、幸後健,才木常正、大津 彰、平山明宏、平井信充、吉武道子、中野貴由
国際舞台で得られた議論とつながりは、材料表面の衛生性・耐食性・信頼性を高めるうえで大きな推進力になります。共同研究・実装パートナーの皆様のご支援に深く感謝申し上げます。
医療機器・水処理・食品設備などでの抗バイオフィルム表面の適用検証を拡大
VAT重合×抗菌分散剤の複合設計、AM材(積層造形)表面の最適化を継続
2026年の学会・展示会での成果報告と、産学連携による実機PoCの推進
BEL株式会社について
BELは、材料・表面工学・評価技術を核に、モノ×データ×サービスでお客様の課題解決(抗バイオフィルム、耐食、機能性表面)を提供するソリューションカンパニーです。研究開発からPoC、量産立上げ・教育まで一貫支援します。
BEL株式会社 広報 info@bioenglab.org
株式会社BEL(本社:大阪府堺市、代表取締役:兼松秀行)は、2025年9月28日~10月1日に米国オハイオ州コロンバス市で開催された**MS&T 2025(Materials Science & Technology Conference)および、翌10月2日にWright State University(ライト州立大学)**で開催された材料科学セミナーにおいて、粉体および流体シミュレーション技術を材料プロセスに応用する研究成果を発表しました。
本講演では、株式会社Prometech Software社が開発した離散要素法(DEM)に基づく粉体シミュレーションソフトウェアを活用し、セラミック積層造形、粉末冶金、金属3Dプリンティングなどの材料プロセスにおける粉末挙動解析を行いました。これにより、粉体充填挙動の可視化と最適化設計、さらには焼結や層形成の均一性向上など、プロセス理解の深化と材料性能向上に向けた新たな知見が得られました。
発表はいずれも会場で大きな関心を集め、米国をはじめとする各国の大学研究者および産業界からの多くの質問・意見交換が行われました。BELでは今後も、デジタルツイン技術とマテリアルサイエンスの融合を通じて、材料研究と社会実装の新たな方向性を切り開いてまいります。
セラミック積層造形における粉末挙動シミュレーション ― プロセス理解の深化と材料性能向上に向けて
MS&T 2025(2025年10月1日)
兼松秀行、桒原督弥、Jeremy Knopp、藤枝忠臣、中野貴由
粉末冶金における焼結プロセス最適化に向けた粉体挙動のシミュレーション
MS&T 2025(2025年10月1日)
兼松秀行、桒原督弥、Jeremy Knopp、藤枝忠臣、中野貴由
金属3Dプリンティングにおける加工性と流動性向上を目的とした粉末挙動のシミュレーション
MS&T 2025(2025年10月1日)
兼松秀行、桒原督弥、Jeremy Knopp、藤枝忠臣、中野貴由
セラミック積層造形における粉末挙動シミュレーション ― プロセス理解の深化と材料性能向上に向けて
MS&T 2025(2025年9月29日)
三浦英和、兼松秀行、河合里紗、中野貴由
バースト型交番電磁場が低細胞濃度における細菌増殖およびバイオフィルム形成に及ぼす二重効果
Wright State University 材料科学セミナー(2025年10月2日)
兼松秀行、桒原督弥、Jeremy Knopp、藤枝忠臣、中野貴由
粉体シミュレーションソフトウェアの材料プロセスへの応用
このたび、株式会社BEL(Biofilm Engineering Laboratory)は、大阪大学(英語表記移行期:The University of Osaka)との協働により、American Chemical Society(米国化学会)から「ACS Meetings & Expositions Presenter at ACS Fall 2025」の認定を受けました。
この認定は、当社がこれまで取り組んできた表面科学、バイオフィルム研究、デジタルツイン技術の国際的な推進活動を評価いただいたものです。
今後も、材料科学と環境分野の発展に貢献し、国際連携を通じて社会に還元できる研究を進めてまいります。
認定リンク(ACS公式): https://credentials.acs.org/0768ab9c-0507-4dd3-adab...
2025年9月吉日
株式会社BEL
株式会社BEL(代表取締役 兼松秀行)は、現在開発中の抗バイオフィルムコーティング剤に関して、一連の論文発表および学会講演を行いましたのでお知らせいたします。これらの研究は、材料科学および積層造形技術を基盤とし、医療や産業分野におけるバイオフィルム対策への新たな展開を目指すものです。
「材料科学から見たグラフェン分散型アルコキシシランコーティングの抗バイオフィルム性能」
兼松秀行, 呉松竹, 河合里紗, 三浦英和, 中野貴由
英国材料表面処理学会誌 103(4), 204-210, 2025年7月
「第四級アンモニウム塩を基盤とするジェミニおよびトリマー界面活性剤の抗菌性能と界面吸着挙動」
河合里紗, 古市彩, 矢田詩步, 兼松秀行, 吉村倫一
Colloid and Interface Science Communications 67 100850-100850 2025年7月
「スキャンニングイオンコンダクタンス顕微鏡と共焦点レーザー走査型顕微鏡の組み合わせにより明らかになったガラス表面に形成されたバイオフィルムの三次元構造 」
平井信充, 三輪有平, 服部俊太, 兼松秀行, 小川亜希子, 岩田太
Microorganisms 13(8) 1779-1779 2025年7月30日
「VAT光造形法で作製したイオン液体混合アクリル樹脂の抗バイオフィルム特性」
兼松秀行, 筒井さくら, 小川亜希子, 幸後健, 平井信充, 才木常正, 大津彬, 平山明宏, 綱島克彦, 河合里紗, 中野貴由
米国化学会 2025年度秋季大会, 2025年8月20日
「抗菌材を分散させた積層造形表面の抗バイオフィルム性」
兼松秀行, 河合里紗, 中野貴由
日本Additive Manufacturing学会 第一回講演大会, 2025年9月3日
弊社は引き続き、産学連携や共同開発を通じて社会実装に向けた研究を推進してまいります。ご関心をお持ちの方は、ぜひ弊社までお問い合わせください。
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社BEL
所在地:大阪府堺市
代表取締役:兼松秀行
E-mail:info@bioenglab.org