会社の代表また自治体の職員として活動しているという意識を持ちましょう。
常に誰かに見られていることを忘れないようにしましょう。会社や自治体の評判に影響することがあります。
動きやすく、明るい印象を与える服装がスムーズな調査につながります。
気持ちに余裕を持ち、会話時の笑顔も意識しましょう。安心感を持っていただけて、情報を聞き出しやすくなります。
謙虚さや感謝の心を大切にし、住民の方と気持ちよく会話を終えられるようにしましょう。
調査時には近隣の方にも積極的に挨拶しましょう。そこから会話が始まり有益な情報を得られる場合もあります。
【刑法第130条(住居侵入等)】正当な理由がないのに、人の住居もしくは人の看守する邸宅、建造物もしくは艦船に侵入し、または要求を受けたにもかかわらずこれらの場所から退去しなかった者は、3年以下の懲役または10万円以下の罰金に処する。
住居(建物)はもちろん、一歩でも私有地・私道に立ち入ることは「住居侵入罪」に当たります。
基本的には私有地・私道に立ち入ってはいけませんが、やむを得ず一度入った際に「入らないで」と言われた場合には、その敷地には二度と入らないようにします。
住民の方とお話しする際に、「自治体と連携協定を組み、調査を行なっている」旨を説明してください。
所有者や管理者、自治体からの許可を得られた場合は「正当な理由」に該当しますので、私有地内調査が可能となります。
調査に有用な情報を得ることよりも法律遵守を優先してください。
アプリの不具合等の調査上のトラブルが生じた場合は、内容の大小を問わず、状況を速やかに弊社担当者にご連絡ください。
万が一、住民の方とのトラブルが生じた場合は、すぐに自治体と連絡を取ってください。(※空き家活用雇用の調査員は、弊社にご連絡ください)
最も重要なのは「初動」です。会社や自治体と一体になって、早期解決に努めましょう。
外観で目視調査を行う以外に、近隣住民に聞き込みを行うことにより、空き家であることの根拠が増し、より精度の高い情報を得ることができるため、聞き込みを重視しています。
▶︎調査の手順
対象エリアを巡回し、空き家・その他の空き物件を探します。
アプリ登録前に、近隣住民に聞き込みを行います。両隣・向かい・裏のお宅のいずれかを訪問し、お話を伺います。どなたも居られない等の場合は、聞き込みにかかる時間短縮のため、状況に応じてさらに範囲を広げながら、情報を得られるよう努めます。
※事前に自治会長さんからの情報収集を推奨します。その情報に基づき巡回調査・聞き込みを行ってください。住民の皆様も自治会長さんのお名前を出せば安心してくださいます。
※複数の方からの聞き込みがあれば精度が上がりますが、1件でも聞き込み情報があれば登録に進んでください。
※3軒回っても聞き込みができず、かつ明らかに空き家であると判断できる場合は、アプリへの登録に移ってください。
身なりを整えてください。
携帯物を確認してください。(推奨:腕章・ネックストラップ、身分証・名刺、住宅地図、メモ帳、筆記用具など )
タブレットの充電を忘れずに行っておきましょう。(※調査が長時間になる場合はモバイルバッテリーがあると安心です。)
第一印象(インターホンの場合は第一声)を大切にしましょう。信頼感や安心感につながります。
簡潔明瞭に自己紹介し、訪問の目的を説明します(下のトーク例を参照)。
調査対象の物件が「空き家」かどうかを確認し、聞き込みを進めます(補足を参照)。
安全第一を心がけてください。調査に集中すると周囲の車や通行人、段差や側溝などに気が付かなくなる可能性があります。
【住民の方に パート1】『お忙しいところ恐れ入ります。(身分証を見せながら)わたくし、〇〇(空き家活用株式会社or地域おこし協力隊)の〇〇と申します。自治体と連携しまして、このエリアの空き家調査をしております。 お向かいの建物が空き家のように見受けられるのですが…空き家かどうかご存知でしょうか?』
【住民の方に パート2】『お忙しいところ恐れ入ります。(身分証を見せながら)わたくし、〇〇(空き家活用株式会社or地域おこし協力隊)の〇〇と申します。自治体と連携しまして、このエリアの空き家調査をしております。もしご近所にある空き物件をご存じでしたら教えていただければ大変助かります!』
※ テレビの音など余裕のある生活音を出している家の方に聞き込みしましょう。
※「インターホン越しで結構です。」「そのままで結構です。」など、相手に負担をかけない心遣いを意識しましょう。
※ 自己紹介をしても不審がる方もおられます。活動目的(地域社会への貢献を目的とした活動をしていること)を伝えるなら協力してくださるかもしれません。田舎では自分の住んでいる場所を伝えると安心してもらえることもあります。
※ ご自分の言葉で、言いやすい表現にアレンジしてみてください。
【区長さんに】『お忙しいところ恐れ入ります。(身分証を見せながら)わたくし、〇〇(空き家活用株式会社or地域おこし協力隊)の〇〇と申します。自治体と連携しまして、このエリアの空き家調査をしております。区長さんが担当しておられる地区の空き物件について教えていただきたいのですが、少しお時間よろしいでしょうか?』
※ 住宅地図を持参するとお互い分かりやすく、聞き込みの精度が上がります。
※ もし区長さんが地元の方でない場合は、事情に詳しい方を紹介していただくこともできます。
※ 複数の物件についての情報が得られることもあります。もれなく書き留められるようメモを持参することをお勧めします。
【ポイント①】空き家(空き物件)の定義を確認しておく
探しているのが「空き家」「空き倉庫」「空き店舗」「空きアパート」であることが伝わる聞き方を意識しましょう。
(自治体によって取得対象が異なる場合があります。事前ミーティングで確認してください。)
〚課題〛相手が「空き家(空き物件)」ではないと誤判断してしまう
・すぐに貸せる状態ではない
・老朽化しており、住める状態ではない
・年に何度か帰ってくる
・病院に入院中or施設に入所中である
・空き店舗や空き倉庫は探していないと誤解される などの理由が考えられる
〚対策〛
⇨常時、誰も住んでいない家を探していることを伝える
⇨聞き込み時に「空き家や空き倉庫など、空いている物件を探しています」と伝える
【ポイント②】何をどこまで聞きたいかを理解しておく
空き物件に関してヒアリングしたい項目は以下の通りです。
❶空いているかどうか
❷いつから空いているか
❸管理されているかどうか
❹所有者についての大まかな情報(続柄、都道府県、入院・入所中かなど)
❺所有者の連絡先(氏名、住所、電話番号など)
調査アプリに詳細な項目があります。アプリマニュアルを参照してください。
調査中に近隣の方や警察官に「何をしているのか」「何者であるか」と問われることがあります。
基本的には聞き込み時と同様の説明を行いますが、相手が不審に思っている場合はより親切・丁寧に説明してください。
【トーク例】
( 身分証や手元にある資料を見せる )
私は、○○(地域おこし協力隊、空き家活用株式会社など)の○○と申します。
空き家問題を解決するため自治体と連携し、空き家の実態調査に取り組んでおり、現在このエリアを調査させていただいています。
「確保」とは、空き物件として「調査アプリ」に登録することです。
確保のための条件(すべてを満たす必要はない)
近所の方への聞き込みで空き物件だと確認できた。
郵便受けが郵便物・チラシ等でいっぱいになっている。又は投函できないようにテープで塞がれている。
玄関の表札が外されている又は名札がテープなどで隠されている。
電気メーターが止まっている又は撤去されている。
ガスメーターが止まっている又は撤去されている。
雨戸がすべて閉まっている。
玄関前にチラシや郵便物が散乱、又は草が生い茂り人の出入りがないようす。
建物や外壁、屋根など外観から見て損傷や破損がみられる。
敷地内の植木や植木鉢の手入れがされておらず、雑草が生えていて手入れがなされていない。
敷地内にゴミの投げ入れや放置物がある。
庭やベランダの物干し竿が撤去されている。
窓にカーテンがついていない。
窓から室内が確認出来、家財道具などがない。
駐車スペースにゴミや放置物が散乱している。
可動な自動車・自転車が駐車されていない、又は故障した放置車両がある。
一棟アパートは全室空室で確保してください。
上記を複数確認していただき「確保」(登録)をお願いします。
その他
「所有者は施設入所した(施設に入った)」との情報が聞き込みできた場合は入所期間に関わらず、空き物件として登録の上、聞き込み情報として入力してください。入所時期が聞けた場合は、そのまま聞き込み情報として入力してください。
~ ガスメーターの見方 ~
左側が停止中、右側が使用中の状態です。
ガス管に対して垂直になっているかどうかで見分けます。
左側が一般的な設置状態。右側はガスメーターが撤去されています。
ガスボンベが撤去されています。
~ 電気メーターの見方 ~
左側:機械式電力メーター
円盤動作が停止している ⇨ 電力供給停止中
右側:スマートメーター
ディスプレイの右端の表示で確認する
右上の●が点灯:計量中(使用中)
右下の●が点滅:逆潮流(売電中)
両方の●が消灯:通電中
両方の●が点滅:停電中
両方の●が点灯:無計量(停止中) ☜空き家の可能性
左向きの矢印が点灯:売電量表示
戸建て、分譲マンション問わず確保してください。
不動産業者のステッカーが貼ってあるキーBOXでも確保してください 。
マンションでポストなどに表札がない場合
・市販のステッカー
・手書きのステッカー
・不動産会社のステッカー
・チラシの溢れ、劣化
(「日付が古い」など確認出来れば更によい)
↓
投函口を塞いでいるものは全て確保
種別は「空き家」、「土地」、「一棟アパート」、「その他」に分類されています。
※自治体が調査対象とする項目を確認してください。
弊社の基準では「常時住んでいない」家は「空き家」物件となります。
「物置に使っている」「たまに、親族が見に来ている」など常時住んでいない状況では「空き家」として確保してください。
空き家が解体されたばかりの土地は確保しないでください。
(工事車両のタイヤ痕、作業資材や廃材のが残っている)
(解体されて間もないことから、直近で土地取引がなされた場合や新築などが建つ可能性があるため )
地質調査(ボーリングなど)がされている土地については、建物が建つ可能性がありますので確保しないでください。
不動産会社による分譲中や販売中の看板、幟などがある場合は確保しないでください。
建設計画の看板、不動産会社の管理看板がついている土地は確保しないでください。
国や自治体などが管理者りている土地は確保しないでください。
個人や所有者が販売中としている物件については確保してください。
アパートは全戸が空いているもののみを確保してください。
「一棟アパート」には一棟空きマンションも含みます。
1階が店舗となっているアパートについては、1店舗でも営業している店がある場合は、アパート部分が全戸空き部屋であっても確保しないでください。
アパートで入居者募集中や管理会社の看板がある場合も確保してください。
※看板があることについて、聞き込みへの入力は不要です。
※写真も看板がなるべく映り込まないように撮影してください。
その他の種別には以下が含まれます
「連棟住宅(長屋)」
「店舗付き住宅」
「店舗」
「一棟ビル」
「一棟社宅」
このような物件は「その他」の分類となります。
連棟住宅(長屋)
ひとつのかたまりと考えてください。
連棟住宅の総住戸が全戸空きとなっている場合のみ確保してください。
連棟住宅(長屋)とは
2戸以上の物件で屋根か壁どちらか一方ででも共有している物件です。
区分したそれぞれの出入り口が付いている独立した物件です。
壁か屋根を共有している。
それぞれの物件に出入り口がある(出入り口を他の物件と共有しない)
ポストが集合ポストでない。
※廊下、階段など共有部分を通って物件に入る構造のものは、アパート等とされています。
※構造が上記の定義に該当する店舗などは、連棟住宅の基準に準じて確保してください。
※連棟の数え方は「戸」に統一して下さい。
店舗
店舗付き住宅
下記の建物が該当します。
元店舗だった物件
コンビニなどの店舗跡地
店舗看板がついている(付いていた跡がある)
店舗付き住宅(店舗と住宅が一体となっている物件)
※店舗付き住宅は店舗・住宅部分が全部空きとなっている場合のみ確保してください。
※複数の店舗や住戸が壁などを共有し連なっている場合は、連棟住宅に準じて確保してください。
一棟ビル
一棟社宅
全室空き(全フロア空き)で確保してください。下記の建物が該当します。
一棟ごと空いているビル
事務所、複数のテナントが入っていたビル
縦に複数階のフロアがあるビル
○○会社社宅、○○会社寮の表記のあるものなど
上記種別の分類に該当しない物件も「その他」となります。
(個人経営の病院施設、企業の本社のような建物、工場など)
「物件外観写真」とは
アプリ上に登録する「外観1」「外観2」「接道」を主に指します。
通行人や車、自転車等が写り込まないように気をつけましょう。
画角について
建物全体を撮影してください。
両隣の建物が少しだけ写真に含まれるように撮影してください。
撮影困難な場合について
交通量や人通りが多く、どうしても人の顔や車のナンバーなどが入ってしまう場合は、できるだけ写らないように撮影した上で、「運営への通知・その他」に理由を入力してください。
■ 戸建てなど
建物の角から左右が写るように、正面からではなく斜めから撮影するように意識しましょう。
狭い路地裏など「外観2」が撮影することが困難な場合は「外観1」と同じアングルで問題ありません。
別棟や倉庫があり、「外観」に収まらない場合、「写真1」で全体の様子を撮影してください。
■ ビルなどの大型の建物
ビルなど大型の建物は、建物の形、階数が写ることが大事です。
■ 土地
土地の写真も正面ではなく、斜めから撮影し全体が分かるように意識して撮影してください。
地面を撮影するのではなく、周囲の建物などを写し込む形で撮影してください。
■ 接道の写真
対象の空き物件が接している道路のうち一番幅が広い道路を撮影してください。
対象の空き家を含めて写真を撮影してください。(情報の多さ)
できるだけ周囲の情報を多く写しこむように撮影してください。(目立つ色の建物や目印となる建物など)
遠くを写すようなイメージで撮影してください。