カーリングは、発祥から500年が経とうとしている、歴史が深いスポーツです。
その昔、北欧の人々が大陸の凍った池や川の氷上で石を投げ合って遊んだのが始まりだと言われています。スコットランドで発見された最古のカーリングストーンに、1551年の日付が記されていることから、およそ15世紀に始まったと考えられています。世界カーリング連盟(WC)が1957年に設立され、1959年から世界選手権が始まりました。オリンピックでは1998年の長野大会で初めて正式競技となりました。
カーリングが日本に正式に紹介されたのは、1937年と言われています。その後、1981年に北海道、1983年に東京都、1984年に愛知県の各エリアに協会が設立され、1984年2月にそれらの上位団体である日本カーリング協会(JCA)が設立されました。日本は1985年から、世界カーリング連盟(現ワールド・カーリング)に加盟しています。
カーリングが始まったときから受け継がれている、競技の基本理念として「カーリング精神」というものがあります。これに則って、ゲームは基本的にセルフジャッジで執り行われます。
カーリングは、プレイヤーを審判の監視でがんじがらめにするよりも、その自発的・自律的なフェアプレーに委ねることを美徳とする競技です。そして、カーリングのゲームを進めるうえで最も大切とされることは、〈フェアプレー精神〉〈リスペクト〉〈思いやり〉です。
競技規則には下記のように記載されています。
カーリングは技術と伝統のゲームです。技を尽くして決められたショットは見る喜びです。また、ゲームの神髄に通じるカーリングの古くからの伝統を見守るのはすばらしいことです。
カーラーは勝つためにプレーしますが、決して相手を見くだしたりしません。真のカーラーは相手の気を散らしたり、相手がベストを尽くそうとするのを決して妨げたりしません。不当に勝つのであればむしろ負けを選びます。
カーラーは、ゲームの規則を破ったり、その伝統を決して軽視したりしません。不注意にもこれが行われていると気がついた場合、その違反を真っ先に申し出ます。
カーリングの主な目的が、プレーヤーの技術の粋を競うことである一方、ゲームの精神は立派なスポーツマンシップ、思いやりの気持ち、そして尊敬すべき行為を求めています。
この精神は、アイスに乗っているいないに関わらず、ゲームの規則の解釈や適用に生かされるだけでなく、全ての参加者の振る舞いにも生かされるべきものです。
(日本カーリング協会競技規則より)
冬季オリンピック競技、チームは4名の同性プレイヤー(+オルタネイト)で編成されます。
冬季オリンピック競技、チームは男性1名+女性1名で編成されます。
チームは男性2名+女性2名で編成されます。
基本的なルールは4人制と同じですが、ポジションは必ず異性が交互であること、スキップとバイスは必ず異性であること、などの条件があります。
冬季パラリンピック競技、チームは男女混成(ミックス)で編成されます。
冬季パラリンピック競技、チームは男性1名+女性1名で編成されます。