情報科全教科書用語リスト

 情報処理学会情報入試委員会は、高等学校情報科において現在までに出版された検定済教科書すべての索引に現れる用語を整理した用語集[1](論文[2]が刊行された時点のもの)を基に、用語のカテゴリづけや、要約説明文づけ等の手を加え、再構成した「情報科全教科書用語リスト」を作成しました。

ここに広く、CC 4.0 BY-SA ライセンスを利用して、公開します。

 高等学校の情報科は2003年から実施されており、20年以上の歴史があります。しかし、他の教科と比較すると歴史は浅く、情報科についての共通認識は広まっているわけではありません。

 情報科の検定済み教科書は既に100冊以上出版されており、そこには様々な情報科に関連する用語が含まれています。これらの用語がどのような知識レベルで使われるかという知識体系を知ることは、高等学校で情報科を教える側にとっても、卒業生を受け入れる大学にとっても重要なことであると思います。

 今回の公開では、用語の出現状況(どの教科書に現れたか)、出現回数の多い用語に対しては、学習指導要領の教育内容として分類された領域のどこに対応するか、領域内でのさらに細かいカテゴリ分け、さらに、意味を要約した説明をつけたものです。

 今回の公開では、全用語に対して、教科書全体での出現状況(どの教科書に載ってるかとその概数を表す指標)を付加してありますが、さらに、情報Ⅰにおいて2社以上(あるいは1社なら4冊以上)の参照がある用語については、

を付けてあります。高等学校での授業や、大学における入試問題作成において、参考としてお使いください。

★参考文献

[1] https://researchmap.jp/n-akazawa/works/43305921 情報科全教科書用語 (excel版)

[2] 赤澤紀子,赤池英夫,柴田雄登,角田博保,中山泰一:情報科教科書に現れる用語の変遷—情報ABCから情報Ⅰ・Ⅱまで—,情報処理学会論文誌「教育とコンピュータ」Vol.10,No.1, pp.13-24 (2024),  https://uec.repo.nii.ac.jp/records/2000090