周辺自治体への影響

「東京大学環境放射線情報」のページに記載されていた(6月14日付で説明なしに削除された) 「人体に影響を与えるレベルではなく、健康にはなんら問題はない」という文言が周辺自治体にどのような影響を与えてきたでしょうか。

柏市

原発事故に伴う放射線量率等に関する市の考え方 (2011年5月18日)

東京大学・国立がん研究センターにおいて、定期的、継続的調査が実施されており、この測定結果に対し「少々高めの線量率だが、人体に影響を与えるレベルではなく、健康に問題はありません」とのコメントが出されています。

放射線量に関する市長・秋山浩保から市民の皆様へのメッセージ (2011年6月6日)

東大や国立がんセンターの情報とあわせて専門家としての「人体に影響を与えるレベルではなく、健康にはなんら問題はないと考えています」というメッセージを、柏市の判断として市民の皆さんにお伝えしてきました。

上のページはそのままですが、東大Webページの記載変更の後、6月23日付で新たなページで柏市の方針が示されました。

放射線量に関する市の考え方・取り組みなど (2011年6月23日)

「健康に問題はありません」との文言はなくなりました。

また、付属文書 柏市における放射線問題への対応について では、いくつかの市の組織で被曝軽減の方向性や具体的な対策も提示されています。例を以下に引用します。

教育委員会 ○園児・児童が受ける放射線量をできるだけ低く抑えるために、次の点について改めて注意をし、対応を徹底する

保健所○低線量被ばくについての影響は様々な仮説があり、専門家間でも統一した見解は形成されていないが、被ばく線量は可能な限り低く抑えることが望ましいとされている

松戸市

大気中の放射線量に関する情報について (2011年6月15日時点の記録)

大気中の放射線に関するよくある質問

市民の皆さまには、インターネット上の様々な情報に惑わされず冷静な対応をお願いします。

Q1 近郊のモニタリングポストの数値に比べて、東京大学柏の葉キャンパスの数値が高いですが問題はないのでしょうか?

東京大学が行っている測定は、公的機関等が行っている方法と異なっているため、単純な比較はふさわしくないとのことです。また、同大学では、測定点近傍にある天然石や地質などの影響で平時でも放射線率が高めとなっているとのことです。結論として少々高めの放射線率であることは事実ですが、人体に影響を与えるレベルではなく、健康に何ら問題はないこともコメントしています。

※ 東大Webページの記載変更を受けてか、2011年6月16日の時点では「よくある質問」から上記の内容が削除されている。

(これに関する松戸市の説明は見当たらない)

流山市

放射線量についてのQ&A (6月16日時点のWebページの記録)

Q:東京大学柏の葉キャンパスの放射線量率が高いが大丈夫か?

東京大学のホームページの「環境放射線情報に関するQ&A」において、「測定点近傍にある天然石や地質などの影響で、平時でも放射線量率が若干高めになっているところがある。現在、公表している柏のデータは、確かに他に比べて少々高めの線量の傾向を示しているが、これは平時の線量が若干高めであることと、放射線物質が気流に乗って運ばれ、雨などで地面に沈着したことのふたつが主たる原因と考える。結論としては、高めの線量率であることは事実だが、人体に影響を与えるレベルではなく、健康には何ら問題はないと考えている。」とされています。

※東大Webページの記載変更を受けてか、2011年6月18日の時点では上記Webページが削除されている。

(これに関する流山市の説明は見当たらない)

市川市

大気中の放射線量について (2011年6月15日) [6月16日時点でのWebページの記録]

また、東京大学も柏キャンパスにおいて測定を実施しており、その結果について「人体に影響を与えるレベルではなく、健康にはなんら問題はないと考えています。」との見解が示されております。

※東大Webページの記載変更を受けてか、2011年6月18日の時点では東京大学に関する言及が削除されている。(URLも変更)

(これに関する市川市の説明は見当たらない)