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探検しよう、文学の森を。
 
文芸評論家・池上冬樹氏(山形市在住)のコーディネートにより、
仙台で毎月、著名な作家・評論家、一流出版社の編集者を、講師としてお迎えした講座を開いております。

2012年度スケジュール


◆6月講座、ご参加受付中です


日時:6月23日(土) 16時半~18時半

講師:北上次郎(文芸評論家)&田口俊樹(翻訳家)


テーマ 「翻訳小説の楽しみ方」

会場 仙台文学館

受講料 一般2000円、学生1000円、高校生以下無料

◆北上次郎(きたかみ・じろう)氏

1946年東京都出身。明治大学文学部卒。
1976年、椎名誠氏らと「本の雑誌」を創刊。発行人目黒考二として、沢野ひとし、坂東齢人(馳星周)、茶木則雄、坪内祐三、池上冬樹など実に多くのライターたちに連載をもたせ、もっとも勢いのある書評・評論・エッセイの中心的存在の役割をはたした。作家群よう子は元社員で、名づけ親であるし、書評家吉田伸子も長年「本の雑誌」の編集者だった。2001年に発行人を退き、以後は同誌の顧問となる。
 
1983年に上梓された『冒険小説の時代』は、国産ハードボイルド・冒険小説のムーブメントを牽引した歴史的名著で、新人の北方謙三、船戸与一、志水辰夫、逢坂剛、佐々木譲、大沢在昌などの作家たちのバックボーンとなり、以来ずっとエンターテインメント評論の最前線を走っていて、多くの新人を発掘し、顕彰している。
1993年に上梓された『冒険小説論―近代ヒーロー像100年の変遷 』(早川書房)で日本推理作家協会賞の評論部門賞を受賞。
そのほかに『ベストミステリー10年』(晶文社)『情痴小説の研究』(現在ちくま文庫)『エンターテインメント作家ファイル108 国内編』(本の雑誌社) 、読書エッセイ集『感情の法則』『記憶の放物線 感傷派のための翻訳小説案内』(ともに幻冬舎文庫)など名著多数。
 
さくらんぼ文学新人賞、日経中編小説賞などの選考委員をへて、現在、アガサ・クリスティ賞の選考委員をつとめている。

◆田口俊樹(たぐち・としき)氏

1950年奈良県出身。早稲田大学第一文学部卒。
出版社勤務を経て都立高校教諭となり、教員生活のかたわらミステリの翻訳に手を染める。
1988年に教員を退職し、以後は専業翻訳家となる。

主な訳書に、ローレンス・ブロック『八百万の死にざま』『暗闇に一突き』(ハヤカワ文庫)、エルモア・レナード『タッチ』(ハヤカワ文庫)『身元不明者89号』(創元推理文庫)、ボストン・テラン『神は銃弾』『音もなく少女は』(文春文庫)、グレゴリー・デイヴィッド・ロバーツ『シャンタラム』(新潮文庫)、トム・ロブ・スミス『チャイルド44』(新潮文庫)など。
また、エッセイ集『おやじの腕まくり』(講談社)、翻訳入門書『ミステリ翻訳入門』などの著書がある。

ミステリから純文学、ノンフィクションまで幅広く手掛けており、名実ともに、国内トップクラスの翻訳家である。
◆講師の著書・訳書
Amazon.co.jp ウィジェット



◆日時

6月23日(土)16時開場、16時半~18時半開講予定

◆会場

仙台文学館

〒981-0902 仙台市青葉区北根2-7-1

※バスでご来館の場合、仙台駅西口バスプール20、21、22、23番乗り場より宮城学院前・宮城大学・虹の丘団地・北根三丁目・松陵ニュータウン・向陽台団地・明石台団地・鶴が丘ニュータウン・富谷営業所等ゆき乗車、「北根二丁目・文学館前」下車、徒歩五
※地下鉄をご利用の場合は、旭ヶ丘駅よりタクシーに乗車されると便利です(五分ていど)
※お車でご来館される場合は、県道仙台泉線ぞいです(駐車場40台)

大きな地図で見る

◆定員

75名(定員に達ししだい、予約しめきりといたします)

◆受講料

一般2000円、学生1000円、高校生以下無料
※東日本大震災の被災者を対象とした無料措置は、2011年度をもって終了いたしました。

◆問い合わせ・申し込み先

電話は080-6013-5008まで

4月講座ルポ

2012/05/17 20:42 に . せんだい文学塾 が投稿   [ 2012/05/17 20:42 に更新しました ]

◇4月講座ルポ


◆講師:井上荒野(直木賞作家)
◆ゲスト:山田剛史(角川書店)
◆コーディネーター:池上冬樹(文芸評論家)

4月講座は井上荒野先生が講師でした。
最新作の「結婚」では仙台についても書かれていますが、実際に訪れたのは講座の日がはじめてとのこと。
和やかな雰囲気で講座ははじまりました。
最初は受講生が作成したテキストの講評からです。
 (にこやかな井上先生)

・「ウィスキーの魔法」杉本みはる

井上先生はエッセイについて、“感動する話、ちょっといい話”にする必要はないと思われているそうです。
この作品の場合、被災者であるにもかかわらず、会うと常に笑顔の女性について書かれています。
“なぜ笑っていられるの?”という違和感を抱いたのなら、
その人の笑っている場面だけを追いかけて、違和感がそうでないものに変わる瞬間や、
その人自身について見たこと聞いたことを“自分自身のことば”で書くようにした方がいいとのことでした。

・「石の光」杉本みはる

主人公が思いがけず人以外の物に変身してしまうのですが、それが“歯ブラシ”という意外性が好評でした。
小説としてはアラもあるけれどチャーミングな持ち味があってよかったそうです。
今度書くときは作中に憎まれ役として登場した人物について、その人の、ある一日を、
本作と同じトーンで書くと面白そうとのことでした(ただし“歯ブラシ”にしたりせず、リアルに)。
(ゲストの山田氏)

・「名無しのパンダ」チアーヌ

破綻なく上手くまとまっているが、上手いがゆえに、あまりにサラッと読めてしまうそうです。
題材は、井上先生も書いてみたいと思う良さがあるそうですが、登場人物の人間が描ききれていないとのことで、
特に主人公がつき合っている男性の扱いが軽いので、これをもっと書くと変わるそうです。
男女のドライな関係を描く場合、それを緻密に書かないと読み手には伝わらないとのことでした。

・「ソロリキウム」小川朱実

上手だけれど残るものが少ないとのことで、題材(不倫、肉体関係等)への既視感を原因にあげておられました。
小説を書くときは、自分の心の底の普段は下りて行かない場所まで行って、そこと作品とに道をつける事が必要、
そうしないと人の心を打つ小説にはならないとのことです。
本作の場合、何を小説の骨肉にするのかを、より考えていってほしいとのことでした。
 
(小説の骨肉について真剣に話される井上先生)

後半は新作の「結婚」についてのトークでした。
(講座のコーディネーターで書評家の池上冬樹先生は、この作品を“傑作”と絶賛されています)
(『結婚』の良さを語る池上先生)


井上先生の父は、人気作家だった井上光晴氏です(その晩年を描いた「全身小説家」という映画もあります)。
その父が書いた同名小説「結婚」を久しぶりに読み返して、面白いと感じたことが、きっかけだったそうです。
同作は父としてはめずらしく恋愛を扱っていて、その分野なら自分にも言いたいことがある、父としゃべりたい。
そう思って書きはじめた、とのことでした。
結婚詐欺師という題材については全く同じとしながら、父の作品がミステリの形式をとったのに対し、
そうならないように、父の作品にはなかった女性の視点から、物語を展開しています。
多くの登場人物と、それらの関係が、微妙に、かつ緻密に書き込まれていると池上先生が評されていました。
「お父さんと張り合おうとは思わなかった?」との問いかけに、
「思わない。たぶん、まったく別なものになると考えていたから。父の書かなかったものを書くので」
と、おっしゃっていたのが印象的です。
 
とても充実した講座だったと思います。
(H.A.)

7月の講座

2011/05/17 3:56 に . せんだい文学塾 が投稿   [ 2012/05/28 6:30 に更新しました ]

7月講座は、佐伯一麦先生を講師にお迎えします。
 お申込み、受付中です。

◆佐伯一麦(さえき・かずみ)氏

1959年仙台市出身。仙台第一高校卒業。

高校卒業後に上京し、週刊誌記者や電気工などの職につきながら小説を執筆。1984年に「木を接ぐ」(『雛の棲家』所収)で第3回海燕文学賞を受賞しデビュー。1990年『ショート・サーキット』で野間文芸新人賞、1991年には『ア・ルース・ボーイ』で三島由紀夫賞を受賞。

その後、仙台市に帰郷し、1997年『遠き山に日は落ちて』で第1回木山捷平文学賞。同年にはノルウェーに一年間滞在する。

2004年に『鉄塔家族』で第31回大仏次郎賞。2007年にはノルウェー滞在経験をもとにした『ノルゲ』で第60回野間文芸賞を受賞。
また、アスベスト禍を追ったルポルタージュ『石の肺』も刊行。

現代を代表する私小説作家として知られる。

2010年より、大仏次郎賞、野間文芸賞の選考委員を務めている。

◆講師の著書
Amazon.co.jp ウィジェット

◆日時
7月28日(土)16時開場、16時半~18時半開講予定

◆テーマ
「小説を書き続けるために」

◆会場
仙台市福祉プラザ

◆問い合わせ・申し込み先


または080-6013-5008(留守番電話での受付となります)

テキスト・講座ルポ募集

2010/06/17 7:30 に . せんだい文学塾 が投稿   [ 2011/09/16 5:16 に更新しました ]

せんだい文学塾では、講座の教材として使用するテキストを募集しております!
 
ご提出いただいた作品は、すべて講座コーディネーター、池上冬樹先生が一読し、作品内容やレベル、各回講師の得意ジャンルなどを考慮した上で、どの回で採用・紹介するかを決定いたします(提出順とはなりません)。

 また池上先生の判断で、事前に作品の書き直しをお願いする場合もございます。あらかじめ、ご了解ください。

1.作品ジャンル

 自作、未発表の作品をご提出ください。基本的には小説を取り上げていきますが、エッセイ、書評も受け付けます。

(1)小説作品/400字詰め原稿用紙で、5~30枚。最大80枚まで。

 できるだけ多くの作品を取り上げるため、原則、30枚以内を目安とします。

最大80枚以内の作品までは受け付けますが、前述の理由により、30枚を超える作品は採用の可能性がやや低くなりますので、あらかじめご了承ください。また、50枚以上の作品を提出する場合には、400字詰め原稿用紙2~3枚程度の梗概(あらすじ)を添付願います。

(2)エッセイ、書評作品/400字詰め原稿用紙で3~5枚程度。

2.提出方法

(1)原稿は、パソコン、ワープロなどで作成した文書データ(原則Word書式)にてご提出ください。

(2)原稿の受付は、原則Eメールによるものとします(フロッピー、CDRなどのメディアにコピーしての、郵送も可)。

(3)原稿作成に当たっては、以下について留意願います。

①書式は原則たて書きで、字数・行数については40字×30行の体裁で作成願います。

②原稿には通し番号(ページ番号)をつけてください。

③1枚目にはタイトルと氏名(またはペンネーム)を記入してください。

④原稿の末尾には、了、と記載してください。また、400字詰め原稿用紙換算枚数をカッコ書きにて付記願います。

⑤最終ページには、作者の氏名(およびペンネーム)、住所、年齢、電話番号を記載してください。

(3)提出先

Eメールアドレス sendaibungakujuku@gmail.com

 

※また、講座に出席された方からの感想・レポートも募集しております。

字数は800字~1200字程度。メール本文として作成し、Eメールにてご応募ください

講座の雰囲気が読む人に伝わるような講座ルポを期待しています。

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