剛柔流とは

流祖 東恩納寛量 先生

(1853年~1915年)

開祖 宮城長順 先生

(1888年~1953年)

剛柔流とは、那覇手の大家・東恩納寛量先生のもとに14歳で入門した宮城長順先生を開祖とする沖縄伝統空手である。

宮城長順先生は厳しい修行に耐えながら1915年には中国福建省にも武道修行に行き、著名な武人について研究を重ねた。その結果、伝授された空手の技術と武道の理念を整理踏襲して、体育的・武術的な効果と、合理性・科学性を加味させた近代的な空手道を完成させた。

剛柔流命名の由来は、1929年に明治神宮で行われた「御大礼奉祝全国武道大会」で奉納演武をした宮城長順先生の高弟・新里仁安先生が流派名を問われ、帰郷後それを聞いた宮城長順先生が、自派を中国福建少林拳白鶴門の伝書「武備志」所載の「拳之大要八句」の中の「法剛柔呑吐(ほうごうじゅうどんと)」…法は剛柔を呑吐する…を引用して「剛柔流」と命名したものである。

剛柔流は日本における空手の流派名としては最古のものである。