②サメの歯発見!

五浦海岸では海に住んでいた生物たちの化石が見つかります。なかでもムカシオオホホジロザメの一部の歯が噛み合わさった状態で発見されました。ポイント②の海岸は、砂浜ではなくゴツゴツとした岩が広がっています。潮が引いているときは硬い岩が水面から顔を出します。この岩の中には実はたくさんの貝化石があります。さらに 1700年前に生きていたサメの歯や背骨の化石が産出しました。

サメの歯は、人間で言うと髪の毛のように抜けたら何度でも生え変わります。なのでサメの歯は海底中にバラバラと落ちていると考えられます。歯のような硬いものは化石として残りやすいので (肉などはバクテリアに分解される)、これらの点からサメの歯は比較的発見されやすいと言えます。

しかし、五浦海岸で発見されたサメの歯化石は、ある一匹のサメの歯が噛み合わさった状態という大変珍しい状態で発見されました。この一匹のサメは命を絶った後に遠くからはるばる五浦へ流されてきたのではありません。歯が噛み合わさっているということは、サメがここ五浦に生息していたことを示し ているのです。写真は、化石の発掘調査をしているところです。硬い岩石を機械で削り岩石の中に化石が入っていないかよく見ます。