L'histoire de notre section

仏文専攻の歴史

*中央大学 文学部 フランス語文学文化専攻——70年の歴史

・1951年4月、駿河台校舎における文学部の創設とともに、文学科フランス文学専攻が発足しました。当初は、夜間部まで設置されていました。

・1953年4月、中央大学文学部が、駿河台校舎から後楽園木造校舎に移転。

・1955年4月、大学院文学研究科に、フランス文学専攻修士課程が発足。さらに、1962年には、博士課程が設置されました。

・1963年から70年までの大学紛争の時代を越えて、1979年4月、文学部が多摩キャンパスに移転。これに伴い、フランス文学専攻は、現在の多摩キャンパスを拠点に、研究と教育を展開することになりました。

・現在、中央大学文学部は、全13専攻に加えて、2021年度より「学びのパスポートプログラム」 を開始しています。また、「副専攻」システムも導入しながら、学生たちが学ぶための選択肢を拡充しています。


*仏文専攻の伝統ある歴史は、錚々たる先達の手で育まれ、継承されてきました。

・中央大学 仏文専攻の草創期は、東京大学を定年退官した辰野隆先生(1888-1964)が中心となって、切り開かれました。

・1950年代には、望月芳郎先生(1925-2003)、鈴木信太郎先生(1895-1970)といった日本のフランス文学研究の中軸を担う先生たちが、仏文専攻に集いました。

・1960年代以降、フランス語の辞典や教科書づくりの先駆者である福井芳男先生(1927-2014)、フランス演劇史の大家である鈴木康司先生(1933-)、現代思想のスーパースターとして活躍した丸山圭三郎先生(1933-1993)などが、仏文専攻を支えてきました。

・こうした先生たちの下で、ソシュールや現象学を専門とする加賀野井秀一先生(1950-)、諸ジャンルを縦横無尽に横断する哲学者の中村昇先生(1958-)、さらには、翻訳家の太田浩一先生や平岡敦先生(1955-)が育ち、現在にいたるまで、中央大学の教育と研究を支えています。