校長室より

行橋市立行橋中学校 校長

【地域の実態】

本校区は行橋・行橋南・行橋北の三小学校区からなり、行橋市の中心部に位置している。元々商業中心の地域であったが、近年周辺部に住宅地が造成されたり、校区内にある行橋駅周辺にはマンションが続々と建設されたり、校区の人口は徐々に増加している。北九州空港も近く、特急が停車するJRや整備された東九州自動車道路を使って周辺自治体へ通勤する人も多く、北九州市のベッドタウン化が進んでいる。

【生徒の実態】

(1)明るく素直で元気が良い生徒が多く、部活動も活発であるが、各種アンケート結果から自尊感情と規範意識の向上により一層努めなければならない。

(2)不登校や不登校傾向の生徒については、復帰を果たす生徒もいるが、まだ一定数の生徒がいる。小学校、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーそして不登校対応教員との連携を強化しながら、全職員で指導に当たっていかなければならない。

(3)授業規律は確実に確立されてきている。今後も「行中スタンダード」による授業を全教科で徹底することにより、生徒の学習意欲を高め、より明確な見通しをもって授業に臨めるように努めていかなければならない。

(4)家庭での学習習慣は、徐々にではあるが望ましい方向に向かっている。「行中ノート」の活用を継続し、家庭との連携強化に努めていきたい。

(5)本校生徒の7割近くが部活動に所属して活動しており、各種大会やコンクール等でその成果が発揮されている。保護者との協力体制を整える中で、外部指導者も含めた部活動の在り方について共通の理解をより進める必要がある。

【学力向上】

 実態を踏まえ、課題解決に向けた方策を講じ、組織的に取り組んでいかなければならない。学力向上の基盤である基礎的・基本的な知識・技能を確実に習得させ、これらを活用して課題を解決するために必要な思考力、判断力、表現力その他の能力を育むと共に、主体的に学習に取り組む態度を養うことに努めていきたい。豊かな心や健やかな体の育成については、家庭や地域との連携や小中の連携をより強化し、一貫性のある取組をしていきたい。昨年度までの3年間で取り組んできた、学力向上推進拠点事業で得た成果を活かしつつ、残された課題の克服に努めていく意識を職員全体で確認している。また、「鍛ほめ福岡メソッド」の活用も継続し、生徒の生きる力の定着を促進していきたい。