令和6年、今年の「なでしこ祭」は第77回を迎えます。新型コロナウイルスの影響で多くの行事が中止や予定変更を余儀なくされたのは、ついこの前のことです。しかし、どんな困難な状況にあっても、生徒たちはその環境下でできることを精一杯行ってきました。その姿に私自身、大いに励まされ、教えられてきました。通常の活動を取り戻した今、生徒たちの創造力と情熱が一層発揮されることを期待しています。
なでしこ祭は、横浜女学院の文化を発信する場であり、生徒が成長するための貴重な機会です。横浜女学院は、戦禍で苦しむ2つの学校が一つになって今を迎えています。明治19年に設立された横浜千歳女学校と昭和18年に設立された臣動女学校が1947年に合併し、137年以上の歴史を持つこの学校は、多くの苦難を乗り越えてきました。人も変わり、校舎も変わりましたが、その歴史と伝統は今も横浜女学院に引き継がれています。
私は横浜女学院の皆さんを誇りに思います。毎年進化し続ける横浜女学院とその生徒たち。今年のなでしこ祭は、どんな新しい発見と感動を私たちに届けてくれるのでしょうか。あらゆる困難を乗り越えることにこそ、成長のチャンスがあります。時は移り、世の中が変わっても、横浜山手の丘の文化は変わりません。次の世代の方々に、今の横浜女学院の文化をしっかりと残しましょう。
最後に、日頃からご協力いただいているPTA、後援会、同窓会、ファーザーズクラブの皆さまに、今年のなでしこ祭に関してもご助力、ご理解を賜りましたことを、この場をお借りして心より御礼申し上げます。女学院生の努力と輝きが詰まった「なでしこ祭」、どうぞお楽しみください。