こけしはすべて手書きで制作されるため、100個書いても一つひとつ微妙に表情が異なります。
「こけしに呼ばれる」:
こけし愛好家の間では、自分にぴったりの顔をしたこけしに引き寄せられることを「こけしに呼ばれる」と表現しまするそうです。
お嫁入り:
手書きゆえの個性が、それを必要とする人のもとへ届いていく様子は、まるで「お嫁入り」のようだと語られていました。
こけし作りにおいて、筆の跡には作り手の心境がそのまま現れます。
自己を律する:
悩みや心の乱れも筆に現れてしまうため、日々の挨拶や当たり前の生活を整えることが、良い表情を書くことにつながるそうです。
覚悟が個性になる:
「忠実に伝統を守る」ことと「個性」の間で悩む時期を経て、工人は「こけし屋として生きていく覚悟」が自然と表情に現れるようになり、それが独自の個性として認められるようになったとおっしゃっていました。
工人は、あえて完璧を目指さないところにこけしの魅力があると考えています。
失敗作の不思議:
作り手が「完璧だ」と思ったものよりも、少し失敗したかなと思うような、どこか足りない部分のある作品から売れていくという不思議な現象があるそうです。
安心感:
人間は完璧すぎると疲れてしまうため、少し愛嬌のある、ほっとするような表情に安心感を覚えるのではないかと分析されていました。