Google Tour Creator チュートリアル：バーチャルツアーを作ってみよう

はじめに

バーチャルツアーとは、次のように「360度写真」といわれる自分の全周囲を見渡すことができる写真を使って、任意の場所の風景をバーチャルに体験できるようにするコンテンツのことです。

上のツアーはGoogle Tour Creatorというツールで作成し、Google Polyというサイトで公開しています。

Google Tour Creatorは、Google Street Viewに含まれる世界中の場所の360度写真や自分が撮影した360度写真を用いてバーチャルツアーを作成できます。Google Polyは、バーチャルツアー含む様々な3DCGコンテンツをシェアするためのサイトです。

このチュートリアルでは、これら２つを用いてバーチャルツアーを作成します。

Googleのアカウントを作る

Tour CretorやPolyを使うには、Googleのアカウント（○○@gmail.comなど）が必要です。持っていない場合は、www.google.comでアカウントを作成してください。

Tour Creatorのサイトへ

Tour Creatorのサイトはこちらです。"GET STARTED"をクリックして、作業を開始しましょう。

新しいツアーをつくる

以下の画面になったら、”New tour"のボタンを押して新しいツアーを作ります。

ツアーのタイトルなどを決める

次に、ツアーのタイトル(Title)、説明(Description)、カテゴリー(Category)、カバー写真(Cover Photo)を決めます。ここでは、とりあえずタイトルだけ「初めてのツアー」と入力しておきます。また、カバー写真のための画像をCover photoのところにドラッグアンドドロップするか、Select an imageをクリックして、ファイルを選択してください。今すぐに追加しなくてもよいですが、カバー写真がないとツアーを公開できないので注意してください。入力が完了したら”Create"をクリックします。

シーンを追加する

すると、左下に"Add Scene"というアイコンが追加されます。これをクリックします。

すると、シーンを追加するためのウィンドウが出てきます。シーンを追加する方法は"Google Maps"と"Upload"の２つがあります。"Google Maps"では、Google mapで場所を指定します。こちらの場合、Google Street Viewの360度写真を追加できます。もう一つは、自分の持っている360度写真を追加する方法です。

Google MapからGoogle Street Viewの写真を追加する

さきほどのウィンドウで"Google Maps"のタブを選び、左の地図を見ながら場所を選びます。左上には"Search for places"という検索窓があるので、自分がツアーで紹介したい場所を探します。場所を選んだらAdd sceneを押してシーンを追加してください。

シーンの情報を記入する

次の画面で、シーンの名前(Name)、 場所(Location)、説明(Description)、クレジット(Credits)を記入します。 名前は清水寺にしました。Locationの方は、Google Mapの情報が自動で追加されますが、自分で書き換えてもよいです。

「注目点」(point of interest）を追加する

上の画面では、"Add point of interest"をクリックすることで、「注目点」(point of interest）を追加できます。注目点の名前と説明(Description)を記入し、左のイメージや(i)のアイコンをドラッグして、注目点の位置を決めます。注目点は、複数設定できます。

ツアーを公開する

上の画面の"Publish"のボタンを押せば、ツアーを公開できます。しかし、まだカバー写真を追加してないのでエラーが出てしまいます。

そこで、画面左上のアイコン（下図参照）をクリックし、"Edit Details"を選びます。すると、最初に記入したツアーの説明を修正できるので、Cover photoのところにカバー用のイメージをドラッグアンドドロップするか、Select an imageをクリックして写真を追加しましょう。

そして、改めてPublishを押せば、ツアーを公開できます。ツアーの公開の際はVisibilityをPublic（一般公開）, Unlisted（限定公開）のどちらかにすることができます。Publicだと、Polyの画面から検索できますが、UnlistedだとツアーのURLが分からないとみることができません。ここではUnlistedにして公開します。すると公開が完了し、下右のように、URLが表示されます。このURLがツアーのアドレスになります。

Polyで作成したツアーを見ると下のようになります。画面中の[i]のアイコンをクリックすると、注目点に関する情報が出てきます。また、画面中央下の「<Scene 1 of 1>」のところは、左右の矢印をクリックすることでシーンを移動できますが、シーンがまだ1つなので移動はできません。

自分の360度写真を追加する

今度は、自分の360度写真を追加しましょう。もし写真が手元にない場合は、こちらをサンプルとして使ってください（リンクを右クリックし、「名前を付けてリンク先を保存」を選択してください）。

Tour Creatorの画面に戻って、Add Sceneでシーンをさらに追加します。

こんどは、Add SceneのウィンドウでUploadの方のタブをクリックし、360度写真をウィンドウにドラッグアンドドロップあるいは"Select a 360 image"をクリックし、ファイルを追加します。できたら、Add sceneをクリックすれば、写真を追加できます。

後の手順は、Google Street Viewの場合と同じなので省略します。