各発表に対してたくさんのコメントをいただきありがとうございました。
いただいたご質問への回答を掲載しておりますので、ご確認ください。
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磁界共鳴方式を採用した理由を詳しく教えてください
磁界共鳴結合方式は、従来の磁界結合方式に比べ送電距離を伸ばせることができます。搬送車両として考えた際、車体に収められた受電コイルと床内に収められた送電コイルの距離はかなり離れると考えたため磁界共鳴方式を採用しました。
モータの出力とコイル(巻き数・サイズ)の関係をもう少し深掘りすればよいのでは?
今回はコイルのサイズ、巻き数の変化による受電効率を数パターン確認しましたが、モータの出力との関係性までは確認していません。今後関係性を深堀りしていきます。
コイルとコイルの間に何か障害物があった場合も給電できるか?
障害物ありで給電できれば、より実際で活用できそうだと思った
コイルの間に障害物を設置して測定した結果を記入します。
ケーブル、バナナプラグ入り段ボール(高さ5cm)
送電側:11.8V 0.7A 8.26W
受電側:6.03V 0.5A 3.02W
効率:36.5%
本、金属を積み重ねたもの(高さ5cm)
送電側:11V 0.7A 7.7W
受電側:3.1V 0.37A 1.15W
効率:14.9%
送電は可能ですが、物質により効率は大きく変化していくと思われます。
近未来を考える上で不可欠な課題をテーマにして取り組んだ点が素晴らしい
またまだ道半ばの研究と感じたが、よりDXを意識した目標・結果になっていれば更に良かった
ありがとうございます。これから先DXは課題を解決するために必要になってきますのでそこにも意識を向けて研究してまいります。
バッテリー非搭載のアイデアは興味深い
ありがとうございます。これからも研究を続けてまいります。
ワイヤレス給電の重要は年々高まっており、このような題材は今後活かせると考える
私たちもワイヤレス給電は今後、産業を発展させる重要な技術になると考えています。
第一、第二関節のように関節ごとに曲げセンサは必要とならないのか?
片手に5つの曲げセンサで済んでいるのはなぜか?
今回の研究では、各指のセンサ1つで手を広げた状態から、握った状態までを検出できるようにプログラム上で設定したので、関節ごとのセンサは必要ありませんでした。
今回の研究では「掴む」動作のみが検出対象なのか?
「摘む」動作は検出できるのか?
今回は「掴む」動作のみ検出が可能です。掴む動作を基にして「摘む」といった動作を検出することが可能なので今後は実装していきたいと考えています。
物を触ったり掴んだりできるとのことだが、「投げる」動作はできるのか?
簡単なキャッチボールのようなことができるのも面白そうだと感じた
今回の研究では実装しませんでしたが、VRの物体に物理演算を加えることで「投げる」という動作は可能であると考えています。
ものに触れたとき・掴んだ時に振動が起こるとのことだが、振動の違いなどはあるのか?
触れた時は振動の強弱はありませんが、掴んだときに指の曲げが大きいときは強く振動し、指の曲げが小さいときは触れた時と同じ強さの振動をします。
触覚フィードバックの実際の間隔について、何人かに体験してもらった結果があれば教えてください
現時点では研究室のメンバー以外に体験してもらってない状況です。
しかし、研究室のメンバーで体験したところ、指の曲げの状態に応じて振動の強弱を変えることで触った感覚を得られるという結果になりました。
今後は研究室のメンバー以外の学生にも体験してもらい評価したいと思います。
指がぶつかったときにオブジェクトを移動させるようなモデルを作成すれば自然な状態に近づくかも?
ありがとうございます。今後はオブジェクトに物理演算を加えて、動きをつけたいと考えています。
M5Stickの電源はどうした?
モバイルバッテリーを使用しています。内蔵バッテリーではフル充電の場合約10分程動作可能です。
実際に使う際、複数のデバイスを装着するのは面倒だと思うが、一つのデバイスに集約できる可能性はあるか?
加速度センサ内臓かつ加速度データの取得可能なスマートウォッチを用いることができれば、装着するデバイスを1つに集約することができると考えます。
今はデータ不足だが、数多くの客観的なデータからでないと導かれない結果もあると思うので継続して研究して欲しい
ありがとうございます。
今後さらに、データの収集を行いより良いシステムにしていきたいです。
取得データが心拍数だけでなく、人間の骨格情報から行動範囲などの可視化につなげられればより運動量を正確に把握できるのではと感じた
ありがとうございます。
今後、人間の骨格情報を用いた行動範囲を可視化する研究などを行い、システムの可能性を広げていきたいです。
これが実際に運用される場合は、会員番号だけでは他のユーザーとして利用できてしまうため、今後の課題になると思った
ありがとうございます。
今後、会員番号に加えパスワード等の認証手段を設けることで個人データ管理を強化していきたいです。
本当にリラックスする音量調節できているのか?
ありがとうございます。
脳波を用いた音量調整システムについては、計測している脳波の変化割合が次第に小さくなり音量が変化しなくなる時があります。その時はストレスも感じていないし、眠くもないので、消去法的にリラックスしている度合いが高いといえると思います。
しかし実際にリラックス状態を表しているα波を計測して音量を変化させているわけではないので、確証を得ることはできていません。
今後、α波の計測を行い、本当にリラックスできているか検証していきたいと考えています。"
脳波を使う使わないにかかわらず、音量の自動調整は難しい課題だと思う
あまり極端に変えると不快になったりすることもあるかと思うが、今回工夫した点はあるか?
質問ありがとうございます。
音量調整は、まず脳波3波(δ波、θ波、β波)の1分間の各最大振幅を求め、次に一つ前の1分間の各最大振幅との変化割合を求めました。さらに、これを人手で調整できるようにパラメータを乗じました。そして、この値3波分を音量調整の変更分として用いました。
このことより、脳波計測の期間が1分間と比較的長いのでその最大振幅も平均化されており、このため音量調整の変更分は極端な値にはならないと考えています。音量の出力設定は、システムでは0~100%の間で行うようになっていますが、実験では、パラメータをまず1にし、音量設定の初期値を60%にして動作させました。この時の音量の上下変動は5%程度で、そう極端な値ではなかったのでパラメータは1のままにしました。
以上よろしくお願いいたします。
脳波は多くの研究者がアプローチしているが、音量だけに特化してテーマにしている点が素晴らしい
もし「心地よい」を構成される中に外的な環境要因と被験者の心理状態もあるとすれば客観的なデータにならないので、データの集め方を更に工夫して欲しい
ありがとうございます。今後はデータの収集の仕方に気を付けて研究を発展させていきたいです。
質問でも出ていたが、医学的に活用されるといい技術になると思う
ありがとうございます。今後は医療の分野への活用も視野に入れて研究していきたいです。
医療分野ほか、介護への応用に期待できると思う
ありがとうございます。今後は介護分野への発展も視野に入れて研究していきたいです。
チャレンジングなテーマ設定が良かった
ありがとうございます。今後も継続して研究を頑張っていきたいと思います。
実際の学習データは何人分で、どれくらいだったのか?
今回は4人で検証を行い、本システムで使用している学習データは2,000個程です。今後も様々な人やセンシング回数を増やし、精度向上に努めていきたいと思います。
FitBitはいらなかったのでは?
クッションのみで完結する方が良いと思うが、AI工夫すれば可能ではないか?
事前調査した結果、感情の変化と心拍変動は深くかかわりがあることを知りました。そのため、音響センサや振動センサをクッションに内蔵して心拍や心音の取得を試みましたが、技術的な難易度が高く使えるレベルのデータは取得できませんでした。そこで、確実に心拍データを取得するため、非侵襲型ではありませんが、計測時の身体的負担が小さく活動量計として広く普及しているスマートウォッチを用いました。
AIの工夫に関しては、アドバイスをもとに検証を行っていきます。
対象物の学習に関して、3000枚を使用して学習を行ったとのことだが、アノテーションは手作業で行ったのか?
自動化する仕組みなどを利用されたのか?
質問ありがとうございます。アノテーション枚数に関しては、一度の学習で100枚から300枚程度で行い、合計で3000枚程度行いました。今回はすべて手作業で行いました。今後は自動化ツールも活用していきたいと思います。
AIでは、判定率100%を目指すのは難しいと思うので、絶対間違えられないものについては間違った場合の対処を同時に考えていくのが良いかと思う
アドバイスありがとうございます。
学習を行ううえで100%になることは難しいと思います。そのような対処を品質面で対応する必要があるため検討し、より良いシステムにしていきます。
対象物の素材が、光を反射しやすいものだったように見えたが、光の反射による誤判断などは起こりうるのか?
質問ありがとうございます。
対象物の反射につきましては、FAラインに屋根を設置して光量を一定にすることで対策しております。
ほぼ遅延なく動くとのことだが、仮想空間との遅延はどのくらいあるのか?
質問ありがとうございます。
仮想空間との遅延時間は100msほどで、ほぼ遅延することなく動作します。ネットワークの通信遅延を考慮しても1秒以内に収まっております。