上田真結さん
大阪女学院短期大学2021年卒業。伸銅品・軽金属・電線等の非鉄金属を扱う老舗専門商社の加藤金属興業株式会社に勤務し、CSR推進や品質管理の業務に携わる。(2024年12月取材)
「英語は得意じゃなかったので、4年間だとしんどいかな…」と思って大阪女学院短大を選んだという上田さんは、もともと数学と理科が好きで、高校も理系クラス。大阪女学院短大の“英語で学ぶ”は大変だったのでは? その問いには「英語の習熟度別クラス編成なのが良かったです。安心して学んで行くことができました」との答えが返ってきた。
「毎日イヤでも課題をして(笑)、授業も準備して行かないといけない。でも少人数で、みんなでやりやすい雰囲気、先生と対峙する感じで学べた」そんな毎日で鍛えられた。また、「『自己の発見』など、自分と向き合う授業が必修なのも良かったです。英語だけじゃないと感じました。自分を見つめ直すことは就活にも役立ったと思います」。
「自分の考えをまとめて文章に書くということが苦手でした。ですが、大阪女学院では常に『あなたの意見は?』と聞かれ、自分の考えをまとめて相手に伝える、という経験を何度も何度も繰り返します。考えを文章にすることや、人の話を聞いて要点をまとめることが自然に身につきました。そこが一番成長したことです」。
勤務先はいわゆるB to Bの企業で、扱う非鉄金属等の商材は産業機械・資材・電子機器・情報機器など実に多様な用途で生かされる。原材料メーカーと顧客企業との間に立って専門的な情報を日々やり取りする上田さんは「相手にわかりやすいように伝えること、表すこと」を常に心がけているという。
「短大は、単純に大学4年間が短くなったということでなく、自らぎゅっと濃い2年間をプランしやすいと思います。4年間ではぼやけてしまいがちな目標でも、この2年の間にいつ、何をしたくて、何ができるかといった明確なプランが必然的にできてくるというか。『留学に行きたい』『編入学したい』もちろん私のように『就職したい』、そのために『今』何をするべきかと考える友達が多かったと思います。それが短期大学で学ぶ魅力ではないでしょうか」。
職場では、カーボンニュートラルを目標とするプロジェクトにもかかわっている。「まずは自社のエネルギー使用量の計測から始めています。大阪女学院で、英語で世界の問題であるSDGsを学び、大学祭でSDGsについての展示なども体験したので、今も興味をもってかかわることができています。社内のことだけど社会の課題に取り組んでいるのだ、という意識でやっています」。まさにCSR(企業の社会的責任)に大切な感覚。その土台に「ぎゅっと濃い2年間」があることがうかがえる嬉しい一言だった。