自分の意思を持って進むべき道を選択し、その道を進む強さ
海外への夢、母になりそして起業へ
海外への夢、母になりそして起業へ
ウィスヌエリー麻美
1997年3月に大阪女学院短期大学を卒業後、製薬会社に就職、経理課配属。 退職後、ニュージーランドに渡り、2003年に結婚。4児の母として忙しい毎日を送りながら、在宅でも可能な経理代行業務を開業。
2016年より簿記を専門に個人事業主や中小企業の会計処理を行う会社を経営しています。4人の子供をもつ親として、家庭を第一にできる仕事に就きたく、PCがあればいつでもどこでもでき、資格を有することで活躍の幅が広がるこの仕事を始めました。実は日本で新卒で就職した先で配属されたのが経理でした。語学を生かした職業に就きたかった私は、それが嫌で2年で退職し、ニュージーランド(以下NZ)に渡りました。時を経て、初めて就いた仕事で得た知識がこんな形で生かされるとは、思いもよりませんでした。
NZのビジネスの大半が中小企業や個人事業主のため、会計士とは別にBookkeeperが簿記や給料計算、所得税以外の税金処理(GSTと呼ばれる日本の消費税のようなものなど)を担うことが多いです。NZでは、クラウドベースの会計ソフトや給料ソフトが充実しており、それを用いてビジネスをすることが主流です。私は主にXeroというNZベースのソフトウェアを使用しており、簿記だけでなく、ビジネス経営者向けのXeroのトレーニングなどのサービスも提供しています。
高校時代、英語を学ぶことに強い興味を持っていたので、大学進学せずに就職して一刻も早く留学資金を貯めて海外へ行きたいと思っていました。ですが、進路指導の際に担任の先生から強く進学を勧められたため、将来留学するために、英語に強い大阪女学院に入学を決めました。
大阪女学院短期大学での学びは、語学学習だけでなく、自分の意思を持って進むべき道を選択し、その道を進む強さを持てたことかなと思います。また、お互い感化しあい、高めあえる友人ばかりだったことも、さらに自信を成長させたと思います。
今回、ICNZB (Institute of Certified New Zealand Bookkeepers)が毎年開催するExcellence AwardsのBookkeeper of the Yearを受賞しました。Excellence Awards は、簿記とそのビジネスの成功を表彰し、称えるものであり、ニュージーランド国内で簿記という職業の認識を高める上で重要な役割を果たしています。
私が子どもたちにもいつも伝えていることですが、世界は広いので、若いうちにいろんな場所へ行き、いろんな人に出会い、たくさんの経験をしてほしいです。いろんな経験、失敗をして、たくさんの種を蒔いてください。それが何年、何十年たった時に大輪の花を咲かす時がくると思います。長い人生の中のほんの一瞬の貴重な時間ですから、学生生活を謳歌してください。その時の経験が人生に彩りを与えてくれます。人生、何が起こるかわからないから面白い。皆様のご活躍を、遠いニュージーランドからお祈り申し上げます。