働きながら、大学院へ
国連職員になる夢に向かって
国連職員になる夢に向かって
エン ミンカさん
マレーシア出身。大阪女学院大学2022年卒業。国連職員をめざして、一般社団法人WNPで「誰かのやりたいこと」をさまざまな形で支援する仕事に携わりながら、イギリスのキール大学大学院でオンラインで学んでいる(2023年11月取材)
大阪女学院大学で受講した「人権教育講座」で、子どもの人権に興味がわいた。「パパとママが決めたことに子どもは従わないといけないの?」そこから自分が本当に興味のあること、将来の道が見つかったと語ってくれたミンカさん。
一般社団法人WNP(The World New Prosperity)で働きながら、大学院で勉強中。WNPは2020年に設立された新しい団体で、幅広い役割にフレキシブルに対応できることが求められるが、「色んな経験ができてとにかく毎日楽しいです」とミンカさん。学会やセミナーで、海外から来るゲストのアテンドや通訳も務める。もともと中国語が話せるうえに、「大阪女学院大学で身につけた英語力が役に立っています。国際社会で働くためにも不可欠なものです」と語る。
WNPでは、再開発が進む地域の団地の一角で週に一度八百屋さんを開いており、ご近所さん同士のコミュニティの活性化をはかると共に子どもたちの食育を伝えている。その中でミンカさん自身も「お客さんとのコミュニケーションをとることで自分がどんどん変わっていくことを実感しています」。
「小さなお客さんとも仲良しになりました」。
もともと他人のことに無関心で話す相手を選んでいたというミンカさん。毎週来てくれるお客さんや、人見知りで話してくれなかった子どもたちがどんどん話してくれるようになり、「いまではすっかり仲良しに。この活動を通して、自分のコミュニケーション力が高まったと感じています」。
今は色んな活動を通してどんどんインプットしている時期。「大阪女学院で基礎力を身につけたので、間違ってもすぐにやり方を変えて進んでいけます」。
2023年秋から、イギリスのキール大学大学院で「International Education(国際教育)」を勉強中。当初は日本の大学で通学も考えたが、働きながら時間が有効に使えるオンラインでの学習を選んだ。職場では「ミンカさんは仕事しているか、勉強しているか。暇さえあれば、勉強している」と言われているそうだ。「読みたい文献がいっぱいあるので週末にゆっくり読んでます。今の自分の能力と知識はまだまだ不十分。もっと知識を積みたい」。本当に勉強を楽しんでいるようす。
夢は国連職員。国際社会で子どもの教育の向上に一翼を担いたいと考えている。
彼女と話していると、その真面目さや謙虚さ、何事も全力で楽しんでいることが感じられ、周りをとてもいい気持ちにさせてくれます。今後の歩みと成長が大いに楽しみな一人です。