2年間コロナ禍で留学もできなかったが、学生生活の最後に規制が緩くなるタイミングがあり、台湾から日本に留学を叶えた黄さん。とてもシャイな印象の彼女が、今年のチャペルコンサートで舞台に立ち、バイオリンを弾き始めた時は、大変驚いた。
「4歳からバイオリンをやっていて、日本に留学する時に台湾からMy バイオリンを持ってきました。バイオリンは高校まで本格的にやっていましたが、長栄大学に入ってからは演奏する機会がまったくなかったんです。日本に来てから演奏できる機会ができて、とても嬉しい。どうしてもやりたかったので、橋本るつ子先生にもお願いをしました。現在は、他の友達にもバイオリンを定期的に教えています」と黄さん。
「大阪女学院では、先生、友達をはじめ周りの人たちがとても優しく、留学生活はとても楽しい。現在は台湾料理のお店で週末だけアルバイトしながら、学内ではハンドべル以外にもWGS(Wilmina Global Supporters)にも入り、充実した留学生活を送っています。夏休み期間中に福岡などに一人旅もでき、また次回は東京へ旅行する予定です」。
友達と想い出作りに、いろんな経験をしたいと自分で声をかけて、一緒に大阪市内のテーマパークへ。コロナ禍の中での学生生活を経験しているからこそ、時間を大切にしたいと思う気持ちが強く感じられた。
橋本るつ子先生は「授業でコンサートのことを告知したら、彼女からバイオリンを弾きたいと申し出がありました。嬉しかったのですが、時間がなかったので、練習をして来年一緒に出ましょうと伝えると、『私は帰国するので時間がない。今年一緒に出たいです』とお願いされました。それから2週間、授業の前に毎回ふたりで猛練習しました。とても積極的に取り組んでくれたことが嬉しかったです」。