生物のような俊敏性・正確性・適応性・多義性を備えたロボットをつくるには, どうすればよいのでしょうか. 現在のロボット工学は,この問いに対して多くの未解決問題を抱えています. しかし,その解決の糸口は——生物そのものの中に隠されていると私たちは考えます.
本研究室では,生物の身体や知能を理解し,模倣することで, ロボットの運動性能・環境適応力・エネルギ効率の向上を目指しています. 「身体と知能を切り離さず,ひとつのシステムとして設計する」ことを重視し, 機構・弾性・制御が調和するロボット設計を追求しています.
生物の身体は単なる構造物ではなく, 力学的な知能(Morphological Intelligence)を備えています. 弾性要素や関節配置が制御の一部を担うように, 物理的な設計そのものが情報処理を行う. 私たちはこの「身体知」を工学的に再構成し, 生物のように環境と調和して動くロボットの実現を目指します.
その過程で得られる知見は, 単なるロボット技術にとどまらず, 生物の運動原理の理解と再定義にもつながると信じています.
本研究室では,生体模倣ロボティクスを中心として,ロボットの機構,制御,知能,設計に関する研究に取り組んでいます.
3年次の研究室配属を考えている学生はもちろん,1,2年生でロボットやものづくりに興味がある学生,プログラミングや設計に触れてみたい学生も歓迎します.
「ロボットに少し興味がある」「何か形に残る経験をしてみたい」「大学生活の中で主体的に取り組める活動を見つけたい」と考えている方は,ぜひ研究内容を見てみてください.
詳細は,下記の案内ページをご覧ください.
生体の筋骨格・弾性構造・受動関節機構に着目し,機構的に賢いロボットを設計します. 筋骨格ロボットやパッシブ胴体構造などを通じて,エネルギ効率と自然な運動を両立するメカニズムを明らかにします.
関連研究例:
板バネで構成された胴体を持つ四脚歩行ロボットのエネルギー解析
跳躍運動性能を向上させる連続弾性生物模倣尻尾の設計
哺乳動物の前腕運動と筋骨格の関係解明(構成論的アプローチ)
生物の知的行動に学び,身体と環境の相互作用から知能を創り出す研究を行います. 神経制御モデルや深層強化学習を用いて,ロボットが状況に応じた行動を生成・最適化する仕組みを探求します.
関連研究例:
深層強化学習を用いた四足歩行を効率的に獲得する手法の提案
哺乳動物の前腕運動と筋骨格の関係解明のための構成論的アプローチ
関連研究例:
差動歯車を利用した脚歩行ロボット用3軸集中配置関節の開発
定量的な靴評価を実現する柔軟足模型を用いたロボットの開発
減速機における体積当たりの減速比の設計限界に関する提案
睡眠中の中途覚醒緩和を目的とした体温制御システムの開発