海産物
生活必需品である塩が千国街道を通じてもたらされる信濃大町では、海産物は「おごっつぉ(お御馳走)」でした。海の幸といっても、歩荷(ぼっか)に背負われて運ばれてきた食材ですから、丸ごと茹でて塩蔵した「塩丸イカ」や、干ダラ、貝ひもなど、保存のきく地味な食材がほとんどですが、様々な料理方法で親しまれています。「えご」は、日本海沿岸で採れる恵胡草(えごぐさ)という海藻を乾燥させたものに、水を加えて煮溶かし固めたもので、お正月やお祭りなどのハレの日の食卓には欠かせないものでした。
日本酒三蔵
信濃大町には、美味しいお酒に欠かせない、清冽な水と冷涼な気候があります。しかし、それぞれの個性を磨きながら切磋琢磨する酒蔵三蔵は、自然の恵みだけでは語り切れません。甘口の北安大國、辛口の金蘭黒部、旨口の白馬錦。それぞれの酒蔵がプライドをかけてつくった渾身の日本酒をお楽しみください。
スイーツ
信濃大町の町を歩くと、お菓子屋さんが多いことに気づくでしょう。これは塩の道の宿場町だったということもありますが、近代になって大きな紡績工場ができたことも理由の一つと言われています。町でお菓子を買い求めるのは、女工さんの何よりの楽しみだったとか。お殿様に差し上げる高級なお菓子ではなく、庶民の楽しみとして発達した大町のスイーツ。おいしいお菓子はいろいろありますが、お団子、豆板、どら焼き、ドーナッツなどの懐かしいお菓子は今も親しまれています。
ワイン
信濃大町の冷涼な気候では、暖かい地方の品種は植えられないため、白はシャルドネ。赤はメルローが主流です。この地域が畑の下の地層に石がゴロゴロと入った水はけのよい「複合扇状地」というのも好条件で、収穫量は通常の産地と比較すると寒さにより若干減りますが、上質な葡萄が出来ると言われています。のどかな田園風景に囲まれた最高のロケーションで作られたワインをお楽しみください。