佛坂紫の細かい設定です。喋らせたり行動させたりする際のヒントになればと思います。
でも、色んな佛坂紫が居て良いと思うので、読まなくても良いし、設定の一部を改変したり、無かった事にしても良いです。
名前:佛坂紫(ローマ字表記:Hotokezaka Murasaki)
性別:女
種族:人間
仕事:小学2年生(8歳時)、高校3年生またはスーパーマーケットのレジのアルバイト(18歳時)
身長:132cm(8歳時)、171cm(18歳時)
誕生日:4月2日
人称:私、貴方、~さん
口調:丁寧な敬語、焦ったりテンションが上がったりなど感情が高ぶると語尾や人称がカタカナになる
好きなもの:人間、生き物、黒色のもの、歌うこと、日傘、カステラ、落雁、紅茶
苦手なもの:人や生き物を看取ること、暑い日、寒い日、注射
性格:落ち着いている、常識的、温厚、お人好し、上品 、善
人の心を知った元・死神。いつか訪れるかもしれないし、訪れないかもしれない惨音ンムネンの未来の姿。
人間と触れ合い、愛着を持ちすぎた結果、死神としての仕事ができなくなり、クビにされてしまった。その後、色々あって人間として生きることになった。
・性格・記憶は死神の時から地続きなため、年不相応なほどに落ち着いた言動をする。たまにそれが原因で不気味がられる。
・子供らしい振る舞いが下手くそ。
・大人っぽく見られがち、さらに親切なため、人から頼られやすい。
・穏やかに見えるが、その実死神時代の友人と寿命によって別れた事の心の整理がついておらず、傷心気味。
・基本的には誰に対しても友好的に接する。が、かつての友人と死に別れた経験からある程度以上親密になることを無意識に避けようとする。
・細かい人間社会のルールや、人間としての振る舞いに不慣れで、またお人好しなのも相まって流されやすい。
・死神時代の頃は希薄だった怒りや悲しみなどの負の感情を自覚できるようになっている。死神時代には感じなかった日常の些細な感情の機微に自分で戸惑うことも。
・将来の夢は死神時代の友人のお墓参りに行くこと。 霊感があるため、運が良ければ幽霊になった友人にまた会えるのではないかと淡い期待を抱いている(8歳時)。成長するにつれて霊を見る事ができなくなったが、それでもお墓参りに行きたいと思っている(18歳時)。
・丁寧な敬語。人間として溶け込むため、大げさな抑揚の癖を直そうと頑張っている。
・焦ったりテンションが上がったりなど感情が高ぶると、惨音ンムネンと同じく抑揚が大げさになり語尾や人称がカタカナになる。
・8歳の時より18歳の方が人間としての生活に慣れて少し砕けた話し方をする。(8歳「~ではないのですか?」18歳「~じゃないんですか?」など)
・笑い方は「ふふふ」。
・紅茶が好物。他にも香りの強い食べ物が好き。
・人間になってから、甘いものが極端に好きになった。
・苦手な食べ物は常識的な食べ物の範囲ならほぼ無い。
・なんでも美味しく食べるが、食べ物の良し悪しはちゃんと分かるタイプ。
・得意科目は国語と英語。
・中1くらいまではテストの点は良い方だったが、だんだん死神時代の知識が追い付かなくなって点が落ちていったそう。
・生き物係(8歳時)。生き物は好きだが、世話をするにわとりやうさぎの寿命が分かってしまうため、寿命の短い個体を見ては暗い気持ちになっていた。
・柔道部(18歳時)。技で勝負する技巧派。キャプテンにならないかと誘われる程度には実力があるが、アルバイトをしてお金を貯めたいからと断った。
・部活遍歴は陸上クラブ(小4~小6)→柔道部(中学生)→柔道部(高校生)。
・ランドセルは黒色(8歳時)。
・進学はしないつもりらしい(18歳時)。
・スーパーマーケットでレジのアルバイトをしている(18歳時)。高校卒業まで働かないという選択肢もあったが、毎日紅茶とお菓子を食べるには苦しいお小遣いの量に耐えられず働くことにした。
・霊が見える(8歳時)。この能力は成長とともに失われた(18歳時)。
・魂を見る能力を持っている。魂を見る事で、相手の種族、寿命、人格や歩んできた人生をある程度知る事ができる。但し、人生に関してはかなり抽象的にしか分からない。また、見れば直ぐに分かる訳ではなく、じっくり観察する時間が必要。ぱっと見た程度で分かるのは寿命とざっくりとした種族くらい。
・魂には「この人は人間です」「寿命はあと何年です」と書いてある訳ではなく、色や形、元気の良さや揺らめき方などから「この人は人間だな」「寿命はあと3日だな」とこれまでの経験や知識から判断している。死神時代、人間に興味を持つようになってからその精度が高くなり、人格や人生まで知る事ができるようになった。 人間になってからもこの能力は高まり続けているが、いつか失われる能力かも、とも思っている。
・細い見た目の割には筋肉がある(18歳時)。
・長い間人間と触れ合い、愛着を持ちすぎた結果、死神の仕事に耐えられなくなり、業績が低迷してクビになった。
・その後、同僚の死神の力によって人間にされる。
・同僚の死神曰く、「後先考えず平気で人間と触れ合う惨音ンムネンが羨ましかった」「人の心を学びたがっているようだったから惨音ンムネンのために人間でない存在を人間にする力を手に入れた」とのこと。
・この同僚の死神はかつて惨音ンムネンと同じように人間に興味を持って近づいたが、惨音ンムネンより賢かったため、触れ合いすぎると仕事が辛くなって続けられなくなると思い、人間の傍を離れた過去がある。惨音ンムネンを人間にしたのは「自分がするのをやめた事を代わりにやってくれた礼と退職の餞別」らしい。
・「佛坂紫」の名前は同僚の死神が名付けた。その為、死神的に縁起の良い漢字の集合になっている(佛→仏、遺体、坂→黄泉比良坂、紫→し→死)。「紫」を「ゆかり」ではなく「むらさき」と読ませるのは、同僚の死神が「紫」は「ゆかり」とも読むことを知らなかったため。
・佛坂紫の魂は死神の魂を人間の魂の形の型にはめて時間をかけて無理やり矯正している状態。そのため、魂を見れる存在が佛坂紫の魂を見ると元から人間ではないことがばれる。
・惨音ンムネンが人間「佛坂紫」になるにあたって、佛坂紫を生み、養護施設に入る8歳まで育てたであろう両親を始めとした親族や家系が捏造されている。「人間でない存在を人間にする力」によるもの。佛坂紫の親族にあたる人物は、その跡を辿っていってもせいぜい「佛坂さん?ああ、そういう人前に近所にいたかも……」と言う程度の人間しか見つからず、実体が無い。痕跡しか見つからない。
・人間になった直後の佛坂紫が大人に見つかるまでの顛末は以下の通り。
夕方、街灯の少ない道路に倒れていたところを通報され、病院に搬送される(この時の佛坂紫の記憶はなく、人間として初めて目を覚ましたのは病院)。その後、両親は行方不明、親族は連絡が取れず受け入れ不可、という事が調べ上げられ、養護施設が身元を引き取ることになる。
・同僚の死神が使った「人間でない存在を人間にする力」は、本来冥界や地獄の公的機関が然るべき場面でしか使えないものであり、私的に使うと罰されるもの。当然、どれだけ業績の良い死神でも私情で使う事は許されない。が、同僚の死神は賢く優秀なのである程度ばれないよう上手くやったらしい。佛坂紫はその事を知らされていない(「え、そんなことして良いのでしたっけ……?」程度に不審に思ってはいる)。
・死神時代と同じで達筆。小学校の頃はそれが原因でなにかと不審がられていたため、わざと字を下手に書く練習をしたりしていた(あまり上手くいかなかった)。
・お茶や食事のマナーも、死神時代と同じで綺麗。
・白いヘアクリップは養護施設の大人からもらったもの。
・人間になってから、寒さや暑さ、痛みにとても弱くなった。
・同年代からも、場合によっては大人からも頼られがち。
・やたら大人びた丁寧な敬語が不気味に見える子供(8歳)。
・スーパーマーケットの親切な店員さん(18歳時)。お客さんが買った段ボール入りの2Lペットボトルたちを駐車場の車まで運んだりする。
・洋菓子店で欲しいお菓子とお小遣いの残額をにらめっこ。
・良いお菓子や紅茶を貰うとうきうきになる。
・基本的には常識人として振舞うが、たまにとんちんかんなことを言う。
・悩んだり落ち込んだりしている人に親身になって話を聞く。
「こんにちは。私の名前は佛坂 紫です。よろしくお願いしますね。」
「人間の体になって初めて分かる事ばかりです。」
「宿題、ですか……?はい、やっていますよ。え、写させてくれって、構いませんが……?どうして……?」
「動物も、草木も、貴方も、私も。毎日頑張って生きているではないですか。」
「久しぶりにあのブランドの紅茶が飲みたいです……。」
「どうして別れはこんなにも辛いのでしょう……?何年経っても、何十年経っても、慣れることはできマセン……」
「こんにちは。私の名前は佛坂 紫です。高校3年、柔道部。よろしくお願いしますね。」
「柔道部に見えないって……?ふふ、よく言われます。これでもそれなりに強いんですよ、私。」
「課題のプリント?ええ、もう終わらせましたよ。……ええっ、この前も見せたじゃないですか!もう……!今回だけですからね!」
「高校を卒業したら就職しようと思っているんです。進学するにもお金がかかりますしね」
「ポイントカードはお持ちでしょうか?はい、はい……。では2番のレジでお会計ください。」
「人間として生きる事にも少しだけ慣れてきました。目まぐるしく続く生活……寂しさも紛れてくるような気がします。……本当に、慣れて良いものなのデショウカ?」