Yamaguchi University, The Environmental Microbiology, Yuyama lab

山口大学 環境微生物学

湯山 研究室

環境中の微生物や、共生性の微生物の機能解析を行っています。

主にサンゴと褐虫藻の共生関係について調べ、サンゴー褐虫藻の共生体としてのストレス耐性獲得の仕組みを明らかにする研究に取り組んでいます。



サンゴはイソギンチャクと同じ刺胞動物門に属しており、一個体の体の形はイソギンチャクと類似しています。サンゴ礁にいる石のような形をしたサンゴは、複数のクローン個体から構成されているコロニー(個体群)になります。体に炭酸カルシウムの骨を持つため、サンゴは石のように硬い形状をしています。

サンゴは細胞内に褐虫藻という単細胞藻類を共生させています。褐虫藻はサンゴ以外にもクラゲやイソギンチャク 、二枚貝など多様な生物に共生します。研究室では、サンゴなどの無脊椎動物の体内に褐虫藻が共生する仕組みや、その共生関係がどのようなものなのか、明らかにすることを目的としています。



夏に水温が上がると、"サンゴの白化現象"と呼ばれる現象が度々話題になります。サンゴの白化現象とは、サンゴ体内から共生している褐虫藻がいなくなる現象であり、高水温などのストレスが原因で起こります。この白化現象が起きる際には、高温下で褐虫藻の光合成系が損傷を受け、光合成能が低下する光阻害が起きることが知られています。光阻害により発生する有害な活性酸素が白化現象を起こす鍵になっていることが報告されています。研究室では、この白化現象のプロセスを明らかにすることにも取り組んでいます。


所在

山口大学 吉田キャンパス

山口県山口市吉田1677−1

農学部 生物機能科学科 / 創成科学研究科


問い合わせ先

湯山育子 ✉️ yuyama@

*@の次にyamaguchi-u.ac.jpをつけてください




Link

山口大学農学部生物機能科学科

日本サンゴ礁学会

山口県周防大島町なぎさ水族館