第3回せんぱい座談会開催!

皆さん、こんにちは!ゆめしま未来塾の雫石です。

まだ6月だというのに、毎日真夏のような暑さですね!

暑いのが好きなわたしとしては、コレコレ~(^^♪ という気分です。

さて、今回のブログは6月のせんぱい座談会についてレポートします。

福祉の仕事のやりがい

6月回のテーマは『福祉』。

松山にある河原医療福祉専門学校の介護福祉科の学生さんと先生にご協力いただき、オンラインでお話いただきました。

4月、5月のせんぱい座談会と違うところは、専門学校の先生にもお話をしてもらったこと。

事前の打ち合わせで宮田先生から、「福祉業界全体の概観も高校生に伝えたほうが良いのではないか」というご提案があり、会の最初に宮田先生からお話してもらう時間を取ったのですが、“福祉”という言葉が何を指すのか、“人から感謝されること”が介護の仕事の喜び、など、経験に基づいた視点で分かりやすくお話してくださり、参加した生徒にとって福祉業界がより身近になったように思います。

多様なキャリアパス

今回のせんぱいとしてご協力くださったのは、松前町出身の紺堂さんと松山市出身の杉本さん。

お二人とも介護福祉科の1年生です。

実は、紺堂さんは高校時代は食品化学、杉本さんはデザインをそれぞれ専門に学ぶ高校に通っていたのですが、将来のキャリアや自分の価値観を改めて考える中で福祉の道を選んだそうです。


紺堂さんは、共働きのご両親に変わって世話をしてくれた祖父母に恩返しがしたいと、中学生の頃に介護の仕事に興味を持ちました。しかし、一つの道に固執するのではなく広い視野を持ってほしいとご両親からアドバイスされ、食品化学科の高校に進みます。高校卒業後の進路を考えたときにやっぱり介護の仕事をしたい!と思い、河原医療福祉専門学校に進学しました。

紺堂さんのお話で印象的だったのは、福祉の仕事を通して人から「ありがとう」を言われたときに喜びを感じるということ。専門学校の場合、2年後には社会に出て働くことになるので授業や実習、課題も多く大変だと感じることもあるけれど、自分の働きによって誰かが回復したり喜んでくれたりすることが嬉しいと語ってくれました。また、アルバイトについてもざっくばらんにお話してくださり、参加した生徒たちは自立してからの生活に期待を膨らませていました。


杉本さんのお話の中で印象的だったのは、「趣味や好奇心だけで進路を決めないように!道を一つに絞らないほうがいい!」というメッセージ。杉本さん自身、中学校ではレスリングに夢中だったけれど怪我で継続が難しくなり、高校では好きな絵を学びたいと思いデザイン学科に進んだけれど絵を描くことを仕事にしてしまうと自分の思うがままに絵を楽しむことはできないかもしれないと悩んだり、これまでいろいろな道を模索してきた経験がありました。

ご家族からの勧めもあり介護福祉士の道を考えるようになったそうですが、そのことについて「今まで自分の好きなことができていたのは周りの人のおかげ。今度は自分が誰かを幸せにできる職に就きたい」と語っていて、とても素敵なキャリア選択だなと思いました。


お二人のように、はじめからまっすぐ福祉の道を進んできたわけではない人もいるんだということを生徒に知ってもらうことで、多様なキャリアパスがあるし、高校生という段階では無限の可能性があるということを感じてもらえたのではないかと思います。

他者と関わる中で見える生徒の成長

今回のせんぱい座談会には、進学クラス・標準クラスの両方から1年生から3年生まで12人が参加しました。

座談会の後半では質疑応答の時間を設けたのですが、「AO入試の面接ではどんな質問が聞かれるのか?」「テレビでは介護の仕事はきつい、大変とよく聞くが実際どうなのか?」「介護福祉科にはどんな科目があるのか?」といった具体的な質問が多く出ました。オンラインとはいえ、初めて話す相手に物怖じせずに言葉を選びながら質問をする生徒たちを見て、やはり人は他者と関わる中で成長するのかな、と思いました。


せんぱい座談会は次回で4回目。徐々に塾生たちにも浸透してきて、「次のせんぱい座談会行く?」「前のせんぱい座談会のときに~って聞いたよ」など、日常の中でも話題に出してくれるのを耳にします。親でも先生でもない“人生のせんぱい”とたくさん出会って、吸収して、自分の未来に期待を持てるようになってほしいと願っています。

第二教室から参加の進学/受験コースの塾生

学校から参加の標準コースの塾生

最後にみんなで集合写真!