自分で決めること

こんにちは!雫石です。

弓削高校は先週から春休みに入りました。春休み中も、ゆめしま未来塾は平日毎日塾を開けています。

夏休みほどではないですが春休み中の課題が出ているので、課題をコツコツ頑張る生徒がいたり、新3年生は卒業後の進路を見据えた志望理由書講座や進路面談が始まったりしています。

選択する機会

タイトルに書いた「自分で決めること」。これは、私が常に思っている「大人の定義」のひとつです。

大人でいる/大人になる上で必要な作業の一つに、自分で決めることがあると考えています。

何を買おうか、誰と付き合おうか、どこに住もうか、どんな仕事をしようか、どんな言葉で何を話そうか。私たちの日々の暮らしは選択の連続ですが、どんな選択をするかは自分次第です。

子どものうちは自分が今日何を食べ、どこに行き、何をして1日を過ごすかは自分では決められません。

でも高校生となれば、ある程度は選択の自由が生まれます。

弓削高生の場合、たくさんある進学先の中から悩んで悩んで弓削高校を選んだという人はあまり多くはないように思います。普通科一つですし、大規模校に比べたら部活の数も少ないです。学校生活の上で“自分で選択する”機会はもしかしたらそう多くはないかもしれません。

自分で決める怖さ

そんな弓削高生が初めて大きな選択をするのが卒業後の進路です。

入学当初からなりたい職業や進みたい進路を描けている生徒はそう多くなく、ほとんどの生徒が弓削高での3年間を通して徐々に自分を知り、近い将来の自分の姿を解像度高く想像していきます。

最初に、新3年生の進路面談が始まったと書きましたが、面談ではライフストーリーチャート(※上記画像)という手法を使って自分の過去を振り返り、自分の価値観を探るワークを行っています。

これがとても難しい!

最初は日記感覚で過去の出来事を思い出していくのですが、自分の感情が動いたタイミングを振り返り、そのとき自分が取った行動や人から言われたこと、その後の自身への影響などを細かく内省すると、自分でも知らなかった自分の価値観や選択基準が見えてきます。

幼い頃から同じメンバーと一緒に成長し、親だけでなく近所の人みんなに見守られながら育った島っこの弓削高生にとって、「周りから〇〇と思われている自分」と「自分自身で△△と認識している自分」の差分が大きいと戸惑うこともあるようです。

自分がどんな人間で、何を好きで何を嫌いか、何を大切にしているかが分かってくると、志望校にしろ職種にしろ“自分で決める”ことがそう難しくはなくなってきますが、そうではない場合、生徒たちは“自分で決める”ことの怖さを感じているように思います。

上島町で育つ弓削高生

弓削高のみんなには、自分を知る怖さ、自分で決める怖さも成長痛の一つと捉えて前向きに自分の進路選択に取り組んでほしいですし、私たち講師も生徒の思考の整理を適切にサポートできるよう努めていきたいです!

地域に密着している弓削高生は、オールカミジマで育てている次世代と言っても過言ではないと思います。

ぜひ地域の皆さんも弓削高生の成長を温かく見守っていただけると嬉しいです\(^o^)/