10代で考える上島町の未来
皆さん、こんばんは!雫石です。
私はいま、島根県は雲南市というところに来ています。雲南市では市内3つの高校や地域全体をまきこんだ雲南市教育魅力化プロジェクトを行っていて、その視察にやってきました。
中国やまなみ街道を通ってきたのですが、紅葉が見ごろでまるで抽象画のようでしたよ!
さて、視察の話はまたこんどするとして、今日は昨日実施したイベントについてご報告します。
忘れられない初めての投票経験
昨日、engawa(弓削郵便局となりのコミュニティスペース)にて、ゆめしま未来塾の塾生と弓削商船の学生を交えて「10代で考える上島町の未来~衆議院選挙2021を振り返りながら~」という小さな座談会を行いました。
この座談会をやろうと思ったのは、私自身が初めて選挙権を持って投票したときに抱いた不安や、選挙をよく知らないことからくる怖さがきっかけです。
私のときはまだ選挙権は20歳からで、大学生のときに初めて投票所入場券が手もとに届いたのですが、投票所がどういうところなのか、投票所でやってはいけないことやマナーはあるのか、そもそもどうやって投票する候補者を決めればいいのかよく分からないまま、なんとなく投票していました。
私はそれまで模擬選挙なども経験する機会がなかったので、もっと選挙のことや政治のしくみについて勉強すればよかったな、と思ったのです。
この経験から、
・18歳選挙権が施行されたから弓削高生にも選挙権がある!
・ちょうど衆議院選挙が実施される!
ということで、選挙と高校生をからめたイベントがしたいなと思って企画したのが今回の座談会です。
10代、意外としっかり考えている!
ちょっと失礼かもしれないけど、見出しに書いたのが座談会を通しての私の全体的な感想です。
イベントの流れは下記のとおり。今回は弓削高校から3名、弓削商船から3名参加してくれました!
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自己紹介(名前、出身地、好きなもの・こと)
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アイスブレイク1: 上島町のいいところ、イマイチなところ
アイスブレイク2: かぶったら負け!上島町の○○といえばゲーム
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ワーク1: 選挙クイズ
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ワーク2: 話そう!選挙のアレコレ(選挙やリーダー観、民主主義に関することについてお題をひいて自由に話しました)
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細かい報告は避けますが、一番印象的だったのはワーク2の中で今回の衆院選で投票した生徒が自分の投票体験を語ってくれたことでした。
「町が発行している選挙広報で政策を見比べてみた」
「友だちが『今日投票日だよ、一緒に行こう』と誘ってくれた」
「一人で投票所に行くのが怖かったから、親に声をかけて一緒に行った」
「投票所に行ったら、係のおじさんたちがニコニコしてて安心した」
など、いろいろな感想を教えてくれました。
また、まだ選挙権のない参加者からは、「投票に行くときの持ち物は?」「もし投票券をなくしたらどうするの?」などの質問も出ました。
今回の座談会では、弓削高校社会科の別宮敬先生にも同席していただいたので、選挙のしくみについてはいろいろと補足説明いただきました。別宮先生、ありがとうございました!!
地域のアクターとしての10代
政治と聞くとどうしても難しいイメージ、タブーのイメージが先行するかもしれません。
しかし、自分の住む町の理想のすがたやもっと良くなるにはどうしたらいいかを考えることが政治だとすれば、そこから未来ある10代を排除するのは本当にもったいないことだと私は考えます。
せっかく同じ町にいる同世代同士、大人に任せるのではなく、自分たちが好きになれる町づくりをどんどんしていったらいいと思います。
今回の座談会でもう1つ良かったこと。
それは、弓削高の先生、商船の先生、役場の職員さん、教育コーディネーターの方、社会福祉協議会の方、地域おこし協力隊の方など地域の大人の皆さんがたくさん見に来てくださったこと!
弓削高にも商船にも親元を離れてこの上島町で青春時代をすごす生徒がたくさんいます。
そういう生徒たちを地域の大人みんなで支えて、見守って、たくさんのチャレンジを後押ししていけたらいいなと改めて思いました。
来てくださった皆さん、本当にありがとうございました!