弓削中学校で出前授業をしました!

第2弾

こんにちは!雫石です。

弓削高校では、今日から2学期期末考査がスタートしました!これまでしっかり勉強してきた人は、その成果が出せるように頑張ってほしいです(^^)/

さて、今日のブログは弓削中学校での出前授業第2弾のレポートです。

弓削中学校での出前授業第1弾のレポートはこちら

高校留学体験談

今回弓削中学校からは、「“高校留学への道のり&アメリカでの生活体験談”を生徒たちに話してほしい」という依頼があり、中学2年生を対象に下記内容で授業を行いました。


【目的】

  • 地方部の離島で生まれ育った生徒たちの世界観や視野を広げる一助とする

  • 海外を身近に感じるきっかけを提供する

  • 体験談をもとに、英語の大切さをさらに実感してもらう


【進め方】

  1. 導入:講師の自己紹介、「海外」「留学」と聞いて思い浮かぶイメージを1人1人書いてもらう

  2. アイスブレイク:グループに分かれて、制限時間内になるべく多くの「国」の名前を書き出してもらうゲーム

  3. 高校留学体験談:プレゼンテーション形式で雫石の高校でのアメリカ留学体験の講話

  4. 質疑応答

海外や留学に対するイメージを聞くと、

「怖い」「大変そう」「テロ」「事件」「いじめられそう」「ホームステイ」「言語の壁」「英語ペラペラじゃないと無理そう」「頭が良い人が行くイメージ」などの意見が多く出ました。

けっこうネガティブな言葉がたくさん出てきたので驚きましたが、身近に外国にルーツのある人や外国に行ったことがある人がいないと、知らないことだらけで不安を覚えるのは仕方がないことかなと思います。

留学に対して頭が良い人がするイメージを持っている生徒も多かったですが、特に高校留学をするような人はテストの成績や学年順位はあまり関係なく、明確な目標があったり、海外に対して強い好奇心や憧れがあったり、未知なる体験を欲しているような人が多いような気がします。(私もそうでした)

高校選び~アメリカ留学~高校卒業後の進路

講話では、「海外や留学に興味を持ったきっかけ」「アメリカの高校生活がどんなものだったか」「高校留学を通して得たもの」についてお話しました。生徒の皆さんが真剣に聞いてくれたので、私もつい熱が入ってしまいあれもこれも話してしまって、少し一方的に話し過ぎたかも…と反省しました。

私がアメリカの高校に通っていたのは、高校2年生の夏から高校3年生の夏までの約1年間です。20年も前のことで、今みたいにスマホもなかったしデジカメも持っていなかったので、当時の写真が見せられず投影資料を作るのに苦労しましたが、当時通っていたアメリカの高校の公式Twitterが開設されていたので(20年前は当然なかった(^^;))それをスクリーンに映しながらアメリカの高校の様子を説明することができました。

私の将来の夢がどう変わっていったか、紹介しました。


留学をしたかったので、英語科のある高校を選びました。

アメリカ中西部のアイオワ州に留学し、ホストファミリーと一緒に1年間過ごしました。

高校3年生の夏に帰国したときには、周りの同級生は大学受験モードで少し焦りもありました。でも、1年生のときに高校の先生に勧められた大学のオープンキャンパスに行ってその大学のことをかなり気に入っていてその気持ちが変わらなかったので、帰国してすぐに「この大学を受験しよう!」と決めることができました。

留学中の英語を話さざるを得ない環境にもう少し身を置きたかったので、「英語で授業を受けられる大学」「少人数生の大学」、そして当時興味のあった「日本語教授法を学べる大学」というふうに条件を絞っていき、志望大学を決めました。

アメリカ留学中の最初の3ヶ月ほどは英語がほとんど話せず、授業にも付いていけず、ホストファミリーにバレないようにシャワーを浴びながら泣いていましたが、帰国するころには友だちもできて、英語で冗談を言ったり夢を見たりすることもできるようになって、日本に帰るのが惜しい気持ちになっていたのを覚えています。

旅に出ると人にやさしくなれる

高校留学で得たものたくさんありますが、「世界には”本当に”いろいろな違う人がいる」という感覚を得たことはすごく大きいと思います。

今でもよく覚えているのが、さんざん留学前に「アメリカ人は家の中で靴を脱がない」と習ったはずなのに、初めてホストファミリーの家に上がったときに靴を脱ごうとしてしまったことです。たくさんアメリカの食文化も勉強して行ったのに、味噌が家にないことにもびっくりしている自分がいて、自分が無意識に当たり前と思っていることや長年の習慣を覆すのはけっこう大変だと学びました。

でも今は、家で靴を脱がない人がいることも、味噌汁を一生飲まない人がいることも分かるし、理解できます。そのことが「変じゃない」と信じることができます。

それは、実際にそういう人に出会って、この目で見て話をしたからだと思うのです。

私は、そんなふうに自分と違う人に出会ってショックを受けることで、人は他者に対する許容範囲を広げられてより優しい人間になれるんじゃないかなと思っています。

中高生の皆さんには、留学じゃなくても、海外じゃなくてもいいから、なるべく多くの新しい人との出会いを経験してほしいです!