作家 獅子文六さんと岩松

獅子 文六 氏(1893~1969)

岩松にて

浅野政美氏(越智善助モデル)と

小説家。演出家。神奈川県横浜市出身。本名岩田豊雄。

慶応義塾普通部を経て慶応義塾大学予科へ進むが、中退して演劇を志し、大正11(1922)年、フランスへ遊学。帰国後は近代劇の翻訳や演出を手掛けるなどして新劇の発展に尽力した。昭和12(1937)年、久保田万太郎、岸田國士とともに、劇団「文学座」を結成した。

昭和9年からは、獅子文六のペンネームで小説や随筆の執筆を開始。

終戦後の昭和20年12月5日、妻シズ子の郷里、北宇和郡岩松町(現、宇和島市津島町岩松)へ疎開し、1年10か月に亘る岩松の生活をもとに執筆した『てんやわんや』、『大番』などの作品は、一世を風靡した。

半自伝小説『娘と私』は、NHK朝の連続テレビ小説初代作品である。軽妙洒脱な語りとテンポの良さに加え、人間的な魅力にあふれた登場人物たちは、近年再評価され、静かなブームが続いている。


岩松文学散歩


女優 故・淡島千景さん

文六さんの代表作「てんやわんや」のヒロイン役で映画デビューし、生涯に渡り津島町のまちづくり団体「てんやわんや王国」女王として、懇意にしていただきました。そのご縁から、形見の品をお分けいただき、道の駅「津島やすらぎの里」に記念館があります。

津島やすらぎの里についてはこちらをクリック

文六さんのちくま文庫いつでも読めます!

よろず屋開店によせて、文六さんのご子息の方から、岩松に関係するちくま文庫の作品をご寄贈いただきました!!

まちなか休憩所に設置している本棚に揃えておりますので、どうぞご利用ください。

懐かしくて新しい昭和20年ごろの岩松の風景が蘇ってきます。