イネプト、Toyboxではかく語りき・・・
Galleon Galaxy (ガレオンぎんが)にて海賊船のすぐそばにある石を叩くとUFOから投下される謎のイネプト。
近寄っても「ビビビ...マダ ロードチュウ... 75%」と言うだけで何のことかさっぱりわかりません。
実はこのイースターエッグは本プロジェクトのクラウドファンディングに参加した人向けに配布された体験版「Yooka-Laylee ToyBox」の中で、チャレンジを達成した時にイネプトから教えて貰える秘密だったのです。
そして発売直後にここにたどり着いた方はお気づきかもしれませんが、ここは2017年6月アップデート前には「50%」となっていました。
つまりは今後のアップデートでここにビッグな更新が来る可能性も・・・!?今後に期待大のイースターエッグですね。
ユーカとレイリーが訪れる4番目のステージである「CapitalCashino(カジノシティー)」には大きな噴水が有ります。製品版ではただ噴水に噴き上げられるだけのギミックであるこの場所ですが、翻訳作業におけるデータ解析の結果ここに没となったイベントが有ったと推測されています。
「Some chump’s blocked up this fountain. If I don’t fix it soon, Capital B’s threatening to fire me down the u-bend...」
(どっかのバカが 噴水を塞ぎやがったんだ。 キャピタルBは すぐに直さないと 配管に突き落として 解雇するって脅してるし・・・。 )
「Doesn't he already employ a lavatory duck?」
(あいつ こんな仕事に ピッタリな アヒルを 雇ってなかったかしら? )
「Let us take a look at the fountain for you. We'll fix the problem!」
(僕達 噴水を見てきます。 その問題を解決してみますよ! )
「We fixed the fountain!」
(僕たち噴水を修理しましたよ!)
「Thank goodness. I'm sure I was only moments away from being lubed up and squeezed down there.」
(ああよかった。 油まみれに なりながら そこで スクラップに なると 覚悟していた ところだよ!)
「Take your reward!」
(ほら、報酬を 持って行ってくれ! )
本作のキーアイテムは「本」
・・・ということも有り、ゲーム内にも沢山の本が登場します。
その中でもご注目なのがこちらの
「Jet Packs and Butlers~your first investment~」
(ジェットパックと執事~あなたの初めての投資~)
という本。
この題名はレア社がNintendo 64で開発し、かつ18禁となってしまった伝説の作品「Conker's bad fur day」のとあるセリフのオマージュなのではないかと言われています。
該当のセリフは、とある場所のお金を手に入れたシーン(ヒマワリ・・・と言えばわかるかもしれません)での主人公であるコンカーのセリフ。
「Jet Packs and Butlers, here we come.」
(ジェットパックでも執事でも、どんとこいだ!)
あいにくXboxで晴れてリマスター&ローカライズされた時、日本語では「なんでも買えちゃうぜ!ヤッホー!」と訳されてしまったため少し日本のプレイヤーにはピンとこないネタとなってしまいましたね・・・。
「When V.I.L.E get their hands on it, along with that wretched Crystal Quill... we’ll rule the world! 」
(V.I.L.Eが その不愉快な クリスタルはねペンを 手に入れれば・・・ ワシらは 世界征服したも 同然! )
「With both items together again, we’ll finally be able to... 」
(二つの アイテムが また一つになり、 ついにワシらの 願望が叶う・・・。 )
この如何にも不吉なセリフは、本ゲームの有志翻訳作業の最中に発見されました。
本ゲームのどこにも登場しないこのセリフの中で一際注目すべきは「Crystal Quill」という本編中一切登場しないアイテムの存在でしょう。
そして、恐らくキャピタル.Bのものと思われるこのセリフは、本編で語られる以上にV.I.L.Eという謎の組織の計画の核心に迫っています。
エンディング関連とおぼしき没データをもう一つ。
「Well, well my old matesss... you've almost made it as genuine heroesss.」
(さてさて ワタシの旧友シャん・・・。 あなたは 本物のヒーローに なったみたいでシュね。 )
「You've ssstill got a lot to live up to, myssself included! 」
(アナタはワタシを含め多くの命を救ってくれまシた! )
これは口調からトラウザーのモノであることが見て取れますが、
本作のエンディングには登場しないだけでなく、展開とも大きく矛盾しています。
2016年のトレーラーからも見てわかる通り開発初期にはコープレットの見た目はどこもハイボリータワーデザインだったようです。青いサカナ顔・・・なるほど
CapitalCashino(カジノシティー)のとあるスロットギャングにこのようなセリフが有ります。
「Thanks again for getting my card back, kids. I’ll be extra suspicious the next time a group of blue, gurning monsters come to visit.」
(トクベツな カードを 取り戻してくれて ありがとよ。 これからは 青い サカナ顔の 集団には じゅうぶん 気を付けるさ。 )
青いサカナ顔の集団と言われても周囲にはイネプトかトランプ頭のコープレットばかり。
では青いサカナ顔の集団とは何なのでしょうか。
2016年のE3トレーラーを見ると、コープレットが世界ごとに違う見た目をしていないことが分かります。
つまりは、開発初期のカジノシティーを歩き回っていたのはこのデフォルトのコープレットだったことが推測されます。
そう考えると、おそらくこのセリフはその時期の名残なのでしょう。
へんしんした時に会話が変わるキャラクターが居るのをご存知ですか?
トラウザー等の主要キャラだけでなく。実は結構沢山いるんです!
狙ってやらないと聞けないものをいくつかご紹介!
・ギンギラひょうがでクエスト完了前のプランカー
・トロピカルーインズのクエスト完了前のペイジ―の切れ端
・ギンギラひょうがのカートス
どうです?色々聞きそびれてませんか?有志翻訳でも情報を取り切れず。
つい最近のバージョンまで修正されていなかったなんてデータもちらほら・・・まだあるかもしれません。
へんしん時の会話ネタ関連でもう一つ
トロピカルーインズのレクストロも実は、へんしん時の会話が用意されているであろうことが分かっています。
しかし、へんしんした姿ではジャンプの高さが足りず、この台を登ってレクストロと会話するのは事実上不可能になっています。
恐らくゲーム仕様の変化などで図らずも没データ化してしまったものと思われますが、もしかすると思わぬ方法でこれを聞く人が現れるかもしれませんね。
ちゃんと訳されているので植物の扱いに自信が有る方は挑戦してみてはいかがでしょうか?
「Sure. I recognise this... it looks a bit like the target range from earlier in the game. 」
(そうだな、これはかつてのゲーム世代にターゲットを絞っているフシが有る。 私もそれは認めよう・・・。)
「This one's the spiritual successor. It captures the look and feel of the earlier target range with some modern twists.」
(これは精神的後継作だ。 若干の今風のテイストを取り込みつつ、かつての彼らが楽しんでいたゲームの見た目や遊んだ感覚の再現を目指したのだ。 )
「Could you not get the rights to the original? Cheapskate.」
(オリジナルの権利を 取得出来なかったの? けちね。 )
この会話はカジノシティーにあったデータです。あまりにも生々しいメタなネタで有ったため削除されたものと思われますが、
このデータが元々どこにあり、誰に言わせようとしていたのかが非常に気になるところですね。