連携大学院
多様性・異分野融合
初期生命はどのような姿をしていて、どのような進化を経て現在の多様な生物になったのか?我々はこの謎に代謝・酵素という切り口で挑んでいます。過去の代謝を予測する上で、現存生物の代謝・酵素の正確な情報を得ておくことは必須です。しかし人類はまだ、中心的代謝のそれについてすら、十分に理解していません。そこで我々は主に非モデル原核微生物(好熱菌、独立栄養細菌など)が有する未知の代謝経路・酵素を明らかにしています。また、なぜ代謝や酵素に多様性がもたらされたのか、その進化原理を様々な手法で解析し考察しています。この解析に、理化学研究所生体機能触媒研究チームのメンバーの協力を得て、物理化学的な視点を取り入れているのが当研究室の特徴のひとつです。代謝・酵素の進化原理を解明することで、生命の誕生と進化について新たな人類智を得ることを目指しています。