令和7年度
しばらく更新がなかったが、再開します。
令和7年度の県総体は非常に厳しいスタートとなった。特に北勢地区は、クラブチーム出身者が各校に入部したことから、予選通過のハードルが一気に上がったように感じた。しかし、そんな中でもある一定の人数は通過させることができた。
ダブルス県大会では、女子エースペアが大躍進。初のベスト8入りを果たし、白子高校ペアをあと少しのところまで追い込むことができた。
シングルス県大会でも女子3年生が東海総体まであと一歩。非常に惜しい試合が続いた。
男子でも、格上の選手相手に互角以上の試合をする選手が続出。いい状態で県総体学校対抗へ挑むことができた。
学校対抗では、男子は1回戦を3年生の力でしっかり勝ち切って2回戦へ。2回戦は高田高校。2年生の選手がゲームを奪うなど惜しい試合を繰り広げるが、基礎力などの差が響き、0-3で敗戦した。
女子は初の東海総体出場を決めた。1回戦、2回戦を3-0で勝ちあがると、決定戦は上野高校。粒ぞろいの素晴らしいチームが相手となる。2-2で迎えた最後の5番手。エースの3年生が不利な状況を逆転して劇的な勝利。1年生の学校対抗戦で、悔しい思いをした選手がここ一番で力を出し切ってくれた。
翌日のリーグ戦は全ての試合であと一歩。そういう言葉がぴったりだった。結果は4位だが、次の日をどう戦うか?大きな課題となりそうである。
この大会では、保護者の応援もあり、最後まであきらめずに声をかけ続けていただいた。また、学校関係者や卒業生も多く駆けつけてくれて、チーム農芸として、しっかり戦うことができた。心から感謝申し上げます。
令和6年度
今年度の県総体学校対抗戦。5月の頭に抽選会があり、男子は2回戦で津高校、女子は東海決定戦で白子高校と対戦することとなった。
どこと対戦しようが、この大会の目標を設定する。【必ず勝つ】この一言のみである。
男子は1回戦を近大高専と。これを順当に3-1で退け、2回戦の津高校戦へ。
1番は期待のルーキーを起用。相手もエースを持ってきた。いいプレーもあるが、相手に圧倒されて落とすこととなった。
2番は主将を起用。随所に良いプレーがでるが、肝心な部分のミスが響き落とす。
0-2となり、後がなくなったダブルスは、3年生ペア。ベンチも必死に盛り上げ、あと一歩まで迫るが、相手の地力が勝り敗戦。
0-3で敗れることとなった。
女子は1回戦を四日市高校と。順当に2-0とするもダブルスで苦戦。相手のプレーが全く合わずにリードを許す展開。しかし、要所を締めるプレーが出て、何とか勝ち切って2回戦へ。
2回戦は松阪高校。1番はキャプテンでエースを起用。きっちり勝ち切って先ず先制。2番は1年生ルーキーを起用。序盤は押す場面が目立ち、1ゲーム先行するも、相手は県ポイントでも上位に名が掲載される選手。徐々に形成が逆転していき1-3で落とす。3番ダブルスは、1回戦に続いて苦戦を強いられるも、徐々に状態が上がってきて勝利2-1。4番はキャプテンをずっと支えてくれた3年生。しっかり勝ち切って3-1で勝利。決定戦へ。
3回戦(ベスト4決定戦)は白子高校と。抽選会で対戦が決まり、主将がずっと気にしていたが、全員で勝ちに行くと宣言をして、試合に臨んだ。対戦オーダーを見て驚いた。県ポイントランキング1位・2位の選手が前半起用されていた。農芸卓球部がこういうオーダーの白子高校と戦うのは初めてのことである。初手から全力で戦ってくれることに感謝と
令和6年度の県総体北勢地区予選会がヤマモリ体育館で開催された。
ダブルス・シングルスともに北勢地区の代表が決まった。
農芸卓球部は、男子ダブルスで2ペア、女子ダブルスで4ペアが県大会に出場することとなった。
シングルスでは、男子で7名、女子で7名が通過。
試合全体を振り返ると、2・3年生は積み重ねてきたことが出た1日となった。
特に高校から卓球を始めた選手が2年生に3名いるが、3名とも初戦を突破することができた。内容も良く、経験者相手にきっちり勝ち切ることができた。サービスが得意な選手は、サービスエースを連発。攻撃力がついてきた選手は、随所に攻撃をすることができた。また、ラリー船が得意な選手は、要所要所をきっちり得点し、特殊な線型の選手も倒すことができた。2回戦はシードと当たったので、敗戦したが、一方的な展開ではなく、自分のできることはできたとのことなので、今後に期待していきたい。
高校の試合デビューとなった1年生たち。先週の遠征にも参加し、高校の試合に慣れていたので、試合に気後れすることなく、しっかり戦うことができた。県大会に出場する選手、出場できない選手と結果は様々だが、農芸卓球部の雰囲気を感じてもらえたのではないだろうか。今後の取り組みが楽しみな学年である。
最後に農芸卓球部の【これぞ農芸】という試合を紹介したい。
男子3年生のキャプテン。初戦を大激戦で乗り越えて、最終的に8決定戦まで進んだ。この試合も一進一退を繰り返し、第4ゲームはデュース21点までいく死闘となった。最終ゲームとなったこの試合。農芸部員の大応援が会場に鳴り響いた。この雰囲気は、日ごろからキャプテンとして、チーム全体を取りまとめ、周りに気を配りまとめてきた彼だからこその結果の景色だと感じた。これぞ農芸という雰囲気だった。
この雰囲気を個人の県大会や団体戦で出すことができれば・・と思うような瞬間だった。
本校の校長先生がよく伝えている農芸魂。これを体現するチームとしてさらに頑張っていきたい。
4月21日の予選会を勝ち抜いた選手が県大会に挑戦しました。
まず27日はダブルスです。
北勢地区予選とはわけが違い、勝つことが難しいと強く感じた試合でした。
男子はいい試合を展開するものの、肝心なところのミスが大きく響いて敗退しました。
女子は手応えありな試合もありましたが、最後の点をどう取るか?これが課題となりました。
各上に対しても互角に戦える瞬間もあるがゆえにもどかしい1日となりました。
5月3日のシングルスでは、予選を勝ち抜いた男女それぞれ7名ずつが出場。
1つ勝てばすぐに上位の選手と当たるのがこの県大会です。
ダブルスと同じく結果は厳しいものですが、
令和5年度
北勢地区の学年別予選は、決勝戦まで行うので、今年度の北勢地区学年別ナンバー1決定戦となっている。
男子は2年生でベスト8が1人がやっとであった。強打に持ち込むパターンが多いが、得点源がそれだけになっている傾向は非常に気になる部分である。上位の選手の内容を見ていると、それ以外の得点が多いので、その差かなと感じる場面が多々あった。
また、最終的に攻撃したいというのであれば、その1つ前のボールを大切にする必要がある。それはストップかもしれないし、ツッツキかもしれないし、緩いドライブかもしれない。そういう球を駆使してチャンスボールを作り出すようになってもらいたい。
女子は2年生と1年生で優勝を飾った。もともと力のある2名である。特に驚くことはなかったが、内容も今回は満足のいく内容だった。1年生は体調不良ながらの優勝である。いかに相手コートに返すことができるか。本校のコンセプトそのものの試合となった。2年生はほぼ完勝となった。技術・メンタルがともに充実し、この大会にかける思いも人一倍であった。そこをいかに表現するか。そこだけの注意点となった。途中、苦手としてきたカット主戦型にも完勝し、決勝戦も勢いに乗って勝つことができた。もともとレシーブ力やブロック力には定評があったが、攻撃力がいよいよ試合で表現できるようになってきた。今後の試合に期待していきたい。
試合の結果、男子1年で1名、男子2年で3名、女子1年で出場した選手7名全員、女子2年も出場した2名ともに県大会出場となった。特に女子1年では、高校から始めた選手が通過を果たした。まだまだ基礎を固めている段階であるが、喜びがチーム全体を包んだ瞬間であった。県大会出場は叶わなかったが、男子の方でも高校から始めた選手が見事な試合を見せて、1回戦を通過した。すでにチーム1サービスが上手い選手となっているが、勝った試合のサービスの組み立ては素晴らしかった。切り札だけでなく、奥の手まで用意しているマネージメント力は今後の成長に期待を抱かせるものとなった。
今回は北勢地区の結果である。県大会はそうはいかない。1つでも先へ進めるようにリセットして取り組んでいきたい。
春の県総体を経て、それぞれベスト8のチームをどれだけ上を目指せるか?そこがポイントとなった大会である。
男子は2回戦を桑名と戦い、大激戦の末勝利。3回戦は上野と。ここでは、序盤1-1で終えてダブルス~後半へ。全ての試合において激戦となるものの、肝心なところのミスが響き敗戦となった。1-3。ベスト16で終えて、8シードを失うこととなった。
女子は1回戦を同じく北勢地区の四日市南と。個人戦において直接の最大のライバルとなっているチームである。接戦が予想されたがその通りとなった。1番エース対決ではフルゲームの展開となるが、最後はきっちり戦術が決まり勝利を挙げる。2番は惜しくも敗れたが、3番ダブルスを3-1で勝利し2-1で後半。4番は惜しくも敗れて2-2となるが、5番に回したキャプテンがあっという間に勝利し3-2で初戦を勝ち上がった。2回戦は神戸と。それぞれがしっかり仕事をしたことで、3-1で勝利。ベスト8を決めた。
ベスト4決定戦は津。序盤を0-2という不利な状況で迎え、3番ダブルスへ。3-1で勝利して1-2で後半へ。4番はキャプテンを起用。この試合もあっという間に勝って2-2で同時並行で行われていた5番の勝負となった。お互いツッツキの応酬という厳しい展開となったが、最後はこちらが打ち過ぎたことで、ミスが響き1-3で敗れた。結果は2-3。非常に悔しい結果である。技術的な面では大きな課題が見つかった大会となった。
この敗戦をどう受け止めて、次に繋げるか?指導者含めしっかり振り返って来年の総体でベスト4以上を目指せるように取り組んでいきたい。
8月26日(土)は、ジュニアの部が行われた。
ジュニア女子の部で、2年生1名・1年生1名が本大会出場を決めた。決定戦ではポイントランキング上位の選手とぶつかってしまったので、最初から敗者復活狙いにターゲットを絞っていた。結果としては対応が上手くいき、2名とも敗者復活戦を勝ち上がり本大会出場を決めた。
また、この日は高校での初勝利を挙げた選手も数名出てきたので、その喜びを全員で共有できたことは嬉しいことであった。
8月27日(日)は、一般の部である。
3年生4名がフルエントリーした。(男子1名・女子3名)
人によっては県総体以来の試合となった。
一般女子では人数の都合で全員が予選通過となった。
一般ダブルスの部では、女子の方で2ペアが本体出場を決めた。試合はベスト16まで。2年・1年のペアは実力通りの16で通過した。3年生ペアは敗者復活戦で通過。ほとんど練習ができない中でも経験と実績のあるペアなので、予定通りの結果である。当たり前の相手に勝ちきるのが難しい競技なので、この結果は見事であった。
今年度の新人戦はサオリーナで開催される。少しでも経験を積んで、会場の雰囲気を感じとって、目標に向けて頑張っていってほしい。
8月22日はシングルス、23日はダブルスの県大会が行われた。
会場は四日市市総合体育館。本校はこの体育館を使って練習をすることが多いので、ホームでの試合となった。
シングルスで光る結果を残したのは女子キャプテンである。いつも厳しいトーナメントだったが、今回はしっかり勝ちきって初のポイントを獲得することができた。心技体ともに充実した試合内容であった。
また、他の選手も試合の中で課題を見つけることができた。
ダブルスについては、試行錯誤が続く。どうすれば自分の流れを作ることができるか。そこがポイントとなっている。そのために必要な要素を自分達で気付いて指導者に言ってきてくれたので、今後の取り組みが非常に楽しみになってきた。
新チームとなって最初の高体連大会となる高校卓球選手権大会の北勢地区予選が7月29日に行われた。この直前の27日・28日は岐阜県で合宿を行い、チーム力アップ、技術・戦術の向上、試合勘をつかむなど様なざまテーマで取り組んだ流れをそのまま持ち込む態勢で臨んだ。
1年生の大半はこの大会がデビュー戦である。その中で1名が県大会への切符を手にした。
通過はできなかったが、全員があと一歩というところであった。
男子の通過者は4名。実力通りの結果となった。
女子も4名。2年生2名は当たり前のように通過し、先ほどの1年生と、春の大会で通過を決めている選手が県大会へ進んだ。北勢地区はトーナメントの決勝まで試合を行うので、通過決定後も熱い試合が続く。特に女子の準決勝は、女子キャプテンと1年生の一騎打ちとなり、会場が注目するほどの大激戦となった。結果は勝利した2年生が準優勝。準決勝で出し尽くした結果である。
30日は北勢地区の学校対抗戦。
男子については、春の総体では唯一の3年生が抜けただけのチームである。その穴をどう埋めるかが注目点となった。結果は昨日の個人戦で大活躍した1年生が主力として定着。その活躍もあって、準優勝という結果を残すことができた。
女子については、ツインエースの3年生が抜けて、周りからは戦力的に厳しいと思われていたが、指導者の視点はそうではなかった。またダブルスについても力のある選手ペアを組むので、戦力的にはほとんどダウンはなかった。そのため、準決勝こそ1つ落とすが、それ以外を全て勝ちきって優勝。2年連続3回目の優勝を飾った。
先週の県総体後に行われる大会である。新チームになっていきなりの大会となった。
新チームになった実感もないまま臨んだ大会。
1日目は男子6名・女子2名がジュニアの部に挑戦。
男子は惜しいところまでいくが、あと一歩というところでミスを重ねて敗戦をした。課題が見つかった選手もいたようであるが、まだまだ力は足りていないので、今後の取り組みが鍵である。
女子の方ではトーナメントが厳しいところに入るので、なかなか難しい試合となることは予想された。2年生は3回戦でいきなりシード選手と。こんなところで当たるのか?と思わずにはいられない。
1年生も4回戦でシード選手と当たるということで、気持ちの切り替えがポイントとなった。負けた場合は敗者復活戦にまわるからである。これはあとで聞いた話だが、最初から敗者復活に備えて準備していたそうだ。このメンタルには驚いた。そこまで言い切る選手だけあって、敗者復活の試合は見事な内容。2回勝たなければ本大会は行けないが、勝ちきって本大会出場を決めた。
2日目は一般の試合である。
初の一般シングルスに挑んだのは男子1名・女子2名の3年生である。結果だけいうと、社会人は強い。この一言に尽きる。高校で通用した卓球が通用しないのは当たり前であるが、女子1名を除きそれを味わうこととなった。最終的には中部日本のシングルスを獲得できたので良かったが、色々課題となることが多い内容である。
ダブルスでも女子の3年生ペアが後藤杯と中部日本卓球の代表権を獲得した。
ここからは3年生はボーナスステージである。就職・進学に向けて大変になるが、頑張る姿を後輩達に見せてくれるのは本当に嬉しい限りである。
また、この大会には卒業生も出場した。卒業生クラブNTTCのメンバーも出場してくれたので、活気のあるスタンドとなった。
男女ともにベスト4を目指すと主将が宣言した県総体学校対抗戦。
結果は男女ともあと一歩という結果だった。
男子
チーム編成は、3年生部員が1人だけなので、必然的に2年生・1年生中心のチームとなる。特に現2年生の強化が課題ということで、冬のシーズンから県外遠征などを行い、強化を行ってきた。
1回戦は同じ地区の四日市四郷。夏の地区学校対抗戦で敗れた相手である。実力のある選手がおり、苦戦が予想された。しかし、終わってみればしっかり勝ちきることができた。特に2年生の成長を大きく感じる勝利であった。2回戦は、神戸。練習会でよく対戦する相手である。お互いの手の内も知っているので、いかに自分達の卓球をすることができるか。これが大きな鍵である。この試合も流れも良く、チームの力がしっかり発揮できたので、勝利を収め、久しぶりの8決定戦へ。8決定戦は木本高校。今まで団体戦で勝ったことがない相手である。序盤から互角の展開が続く。2番起用の主将が序盤0-2と苦戦するが、途中から巻き返して終わってみれば3-2の大逆転勝利。チームに流れを持ってきてくれた。後半は5番までもつれ込む激戦。次期主将に指名した選手がフルゲームの試合を勝ちきってマッチスコア3-2の勝利で久しぶりのベスト8を決めた。ユメまであと一歩。対戦相手は第1シードの白子。基礎技術の差を強く感じる結果となる0-3。結果は0-3だが、自分が取りたい点の形はしっかり出せたのではないかと思う。5位という結果となったが、夢見た景色に限りなく近づくことができた学校対抗戦であった。新チームでは2年生の主力が全員残るので、秋の新人戦が非常に楽しみである。
女子
昨年度の新人戦でベスト4を決めたメンバーに1年生の実力者を加えた強力なメンバー編成である。
2回戦は津田学園。1番に2年生エース、2番に期待の1年生を起用。3番は盤石のエースダブルス。きっちり勝ちきって初戦を突破。3回戦は昨年度の新人戦で苦戦した松阪高校。エースに非常に良い選手がいるチームである。この対戦から3年生を前半で起用し、勝負に出ていくが、相手もしっかりした卓球をする。相手の勢いが勝り1点を落とす結果となった。それを取り返したのが2年生エース。そして3年生ダブルスのペアが昨年度の苦戦を忘れさせるような快勝。4番に主将を起用し、一気に勝負ありとなった。
そしてベスト4決定戦は松阪商業と。新人戦では勝利した相手であるが、その悔しさは肌で感じるくらいだったので、難しい試合になると予想された。特に相手エースは農芸対策をしっかりしてきた印象で、シングルス・ダブルスの2点を奪われる形となった。得点をしたのは、前半の2年生エースと、4番起用の3年生。2-2でまわってきた最後の勝負は、1年生が登場。0-2と劣勢だったが、1本1本大切に返球していく卓球を展開し、2-2と持ち直す。最終ゲームでは、お互いが繋ぎ合いになっていく中、一発の攻撃が何度か外れていく。また、ラリー戦でも失点することが有り、最終的に2-3と敗戦し、試合は終了。1年生には厳しい試合展開となってしまった。組み立て直す所まで持っていくことができたが、あと一歩のところをベンチワークで取り戻すことができなかったのは監督の責任である。試合中何度もプレッシャーに押しつぶされそうな場面があったが、最後までしっかり戦ってくれた1年生に感謝したい。
目標のベスト4は叶わなかったが、チーム農芸の力強さは見せることができたのではないかと思う。今大会は、久しぶりの応援解禁となったので、保護者、卒業生など多くの応援もあった。スタンドから聞こえてくる応援はチームに力を与えてくれた。松阪商業戦では、農芸以外のチームの選手も応援してくれていた場面が見られた。こうした応援をしていただけるようなチームになったということは、結果はともかく幸せなのだろうなと強く感じた。応援していただいた皆さんに心から感謝したい。ありがとうございました。
これでチームは一旦リセットである。
しかし卓球は年中試合が続く。実戦経験を多く重ねる機会があるのが卓球の良いところかと思う。夏には新人戦の前哨戦となる北勢地区学校対抗戦がある。ここでどんな形で戦うことができるか。今後のチームを占う上で最も重要な大会になる。男女ともに優勝を目指す。また、高校の卓球大会にデビューする選手が多く出てくる。東海に行くチームというのも大切だが、全てのレベルの選手に寄り添い、チーム全員で向上していくことができるようにサポートしていきたい。
3年間応援・協力していただいた皆さんへ
皆さんのおかげでたった4名の3年生(男子1名、女子3名)が無事に引退を迎えることができました。サポートいただいた皆さん本当にありがとうございました。新チームでも色々とお世話になるかと思いますが、よろしくお願いいたします。
地区予選を突破した男子4名、女子6名が県大会に挑戦。
いつもの大会と違い、地区予選を突破した選手が出場するので、勝つのは難しい大会である。
チーム全体を見れば、今出せる力は出し切れたと思うが、戦術・メンタル含めさらに向上をしていく必要があると感じた。
男子においては、唯一の3年生が素晴らしい試合をした。敗れはしたが、今までで最も力を発揮できた試合である。月末の団体戦に向けて非常に明るい材料となった。
女子は、格上との試合が続いたが、ある程度の力は出せた。ターゲットを全て学校対抗戦に向けているので、内容の改善とチーム力アップを目指してある程度のビジョンが見えてきた。
県総体はトーナメント一発勝負なので、過去最高を目指して取り組んでいきたい。
北勢地区予選を突破した男子2ペア、女子2ペアが県大会に挑戦しました。
男子では、県大会デビューとなった1年生ペアが躍動しました。1回戦をフルゲームの厳しい試合でしたが、自分達のできるプレーを全て出し切って初戦を突破しました。デビュー戦で勝ちきるのはすごく難しいのですが、しっかり戦うことができました。2回戦はシード相手です。レベル差はありましたが、今後に可能性を見出すような良い試合をしてくれました。もう1ペアは、良いところまでは行くのですが、地力の差、ミスの差があって厳しい結果となりました。
女子は3年生ペアが順当にベスト16入り。最終的に3位に入ったペアを相手に敗れましたが、自分達のやりたいプレーは出せたので、団体戦に向けて良い感触を掴むことができました。
女子2年生ペアはフルゲームの大接戦を落としました。特殊な用具を使った相手なので、対応に苦慮しました。こうした相手に対しての引き出しを作って行かなければならないと指導者として準備をしていく必要があると強く感じました。
次の県大会は5月3日。シングルスの県大会です。
今年度最初の大会である、県総体北勢地区予選が行われた。
本校からは、ダブルスに男子2ペア、女子2ペア、シングルスに男子8名、女子6名が出場した。
ダブルスでは、順当に勝ち上がり、代表権を獲得した。組んで1週間の1年生ペアもしっかり勝ちきって、初出場、初代表となった。
シングルスは、女子においては出場選手全員が県大会出場を決めた。1年生も1名出場したが、順当に勝ち上がった。2・3年生については、実力通りといった印象である。
男子では、学年別県大会に出場した選手達が順当に通過。デビュー戦だった1年生は残念ながら代表獲得とは成らなかったが、良い経験になったようである。
結果は
男子ダブルス 2ペア 女子ダブルス 2ペア
男子シングルス 4名 女子シングルス 6名 の計10名の通過となった。
県大会は4月29日にダブルス、5月3日にシングルス県大会が開催される。いよいよインターハイに向けた試合が本格化する。
1試合1試合を大切にしていきたい。
令和4年度
3月19日(日)に岐阜県大垣市で行われた水都杯に出場した。
この大会は加茂高校の先生からご紹介いただき、生徒に聞いてみたところ出場の意思を聞いたので、エントリーさせていただいた。
レベルが非常に高く、今年度お世話になった岡野さんや遠征で顔を合わせたことのある学校も多く、先週練習試合で対戦した加茂高校もエントリーしており、会場では交流する時間が沢山あった。
試合に目を向けてみると、久しぶりの緊張感のある大会だったので、硬い部分も見られたが、この1年の間の成長を感じることができた。特に、どんな相手でも自分の持っている卓球を出せるようになってきたのは来年度に向けてポジティブな部分である。また、レベルが上の相手に対して、必死に食らいつき、あと一歩まで迫る試合も観ることができたので、1ヶ月後に向けて非常に良い経験を積むことができた。
いよいよ4月23日(日)には県総体の地区予選が始まる。それに向けてこの大会で得たものを最大限活かして練習に取り組んでいきたい。
12月24日(土)から岐阜メモリアルセンターで行われた大会に出場した。
当日は起きてみると目の前が雪景色で、移動の困難が予想された。
当初車移動の予定が、結局バスでの移動となった。
無事に会場に到着して午前中は抽選会とウォーミングアップ。
抽選会の結果、岐阜の富田、愛知の名経大高蔵と西尾東、静岡の島田樟誠の4チームと対戦することとなった。
第1試合は名経大高蔵。
団体で対戦するのは初めてである。基礎技術の差。第2試合の富田戦でも同じ事である。そこの部分を徹底的に取り組まなければ、このレベルには追いつけないことを再認識した。
第3試合は西尾東。
試合前の準備という点で課題が残った試合である。また、特殊戦型の選手を相手にしたときのメンタルについて再考する必要があると感じた。
しかし、この大会初めてシングルスで勝利を挙げることができたので、次へ繋がる試合となった。
最終戦は島田樟誠。前回出場したときも最終戦で対戦した相手である。
今回は1番で起用した1年生が大当たりであった。第1ゲームは相手の技術力の高さに圧倒されるが、落ち着いてボールを繋ぎ、チャンスボールを者にする展開に持ち込み見事試合を立て直し、フルゲームを制した。
しかしそれ以降は、相手のレベルの高さを痛感する内容であった。
今大会の結果は全敗である。東海で勝つことの難しさを痛感するだけでなく、何を課題として取り組めば先に進めるかを考えるきっかけになったと思う。次のチャレンジに向けてのスタートと思い、次に進みたい。
久しぶりの更新である。
今までストップさせていた理由は、この大会のためであった。
女子の部において、2大会ぶりのベスト4に入り、12月の東海選抜大会に出場することとなった。
現在の女子部員は5名である。誰を出してもしっかり戦ってくれるであろうメンバーが揃った。
殺伐とした空気感はなく、みんなで戦う、みんなで勝ちを目指すという農芸卓球部らしいチームとなった。
2回戦 松阪高校戦
1番・2番を1-1で3番のダブルスへ。いきなりゲームを奪われる不安なスタートとなったが、徐々にペースを取り戻して残りのゲームは無難にとって4番へ。この試合も落ち着いて勝利し、3-1でベスト8。
3回戦 松阪商業戦
力的にはほぼ互角。直近の大会において、ダブルスで負けているので、ギリギリの勝負になることが予想された。こちらも我慢強く、相手の長所を見抜き、相手の短所を徹底的に攻めて、最終的に相手の長所すら短所に変えるという普段なら絶対に使わない戦い方を選択した。そのために打った布石は、個人の戦いだけでなく、チームの戦い全体に波及させる厳しい試合展開となった。1番は無難に勝利。2番は1年生エース対決となった。中学時代には勝てなかった相手だとのことで、こちらも我慢強くねばり強い戦いを続けることとなった。結果は2-3。負けはしたが、彼女の頑張りがその後のダブルスに大きな影響を与えて、ダブルスは3-0で完勝。前回負けた相手に見事な試合を見せてくれた。4番には県ポイントランキング北勢トップを起用し、一気に勝負ありとなった。その時同時に行われていた5番台でも、各上と思われた選手相手に互角以上の戦いを繰り広げてくれたおかげで、4番台もしっかり勝ちきることができたと思う。
2日目は、リーグ戦である。前回の出場と決定的に違うのは、勝ちを目指すことである。結果は全敗だったが、前回に比べると負け方が確実に変わってきており、チーム全体で勝つイメージを共有できたことは非常に良い経験となったことと、各上のチーム相手に互角に戦える瞬間を何度も見ることが出来た。それと同時に課題も見えたので、非常に学びの多い大会となった。
チームはこれから東海選抜大会に向けてスタートする。東海のレベルをしっかり意識し、勝ちを目指してこれから取り組んでいきたい。
四日市農芸高校卓球部は、市内の大会にも積極的に出場している。今回は春季四日市卓球選手権に出場させていただいた。
男子は12名全員が、女子は5名が出場した。
男子では4名が予選を通過し、決勝トーナメントへ。
今までは多くて2人くらいであったのが、大人の参加している大会で、4名が通過するのは男子全体のレベルがアップしてきているのを実感することとなった。
ただし、決勝トーナメントでは、勝てる試合をしながら落としてしまうなど甘い部分も見受けられたので、落としたきっかけになったプレーを振り返っている。そこから目を背けると、今後の大会に大きく響くことになるので、厳しい表現ではあるが指摘をしておいた。次の試合に向けての準備に活かしていってほしい。
女子では1年生1人が通過。基礎力はしっかりしている選手である。ただし、試合の作り方というゲームメイクがまだまだ下手なので、苦戦を強いられた。しかし、決勝トーナメントでは、初戦敗退であるが、インターハイで結果を残した選手相手にラリー戦を仕掛けてポイントをゲットするなど1日の間に向上が見られた。今後の活躍に期待である。
出場選手全員が何かしら掴んだ1日になったと思う。勝つことだけが全てではない。特にこの大会はそういう位置づけである。男子に多く見られた光景だが、試合終了後、対戦相手にアドバイスなどを求めて声をかけていた。自分を向上させよう、もっと上手くなろうという意思を強く感じた瞬間である。こうした生徒達に親切丁寧に対応していただいた対戦相手の皆さんに感謝したい。こうした取り組みをこれからも継続して、四日市市に新しい卓球の文化を作っていきたいと思う。
朝早くから、準備・運営していただいた四日市卓球協会の皆様、ほんとうにありがとうございました。
地区予選を経て、県大会に出場した選手はダブルス・シングルスとも数多くの選手が出場した。
地区予選は簡単に突破できたが、やはり県大会となると話が変わってくる。
勝ちあがることが難しいと感じたのはシングルスである。相手も地区予選を突破してきた選手である。特に中勢地区より南のほうは、北勢地区より明らかにレベルが高い。そういう選手と試合をする覚悟が必要である。
勝利を挙げて、次の試合をできた選手は、自分の持ち味を存分に発揮した。特に3年生の男子にその傾向が強く見えた。自分の持っているストロングポイントを惜しみなく出し切って、県ポイント持ちの選手を男子主将が破った試合は見事であった。入学当初は基礎技術がそれほど高くなく、勝利がなかなかついてこなかったが、地道に努力を重ねて今やドライブの質は上位チームの選手と遜色ないレベルまで上達した。あとはそれを生かす戦術を構築するだけとなっていたが、それもある程度クリアして、自分のいいポジションで打てるようになった。また、もう1人の3年生は、レギュラークラスではなかったが、自分を変えるために必要なことを自分自身の覚悟を持って取り組んで、吸収し、自分の持っている武器を思う存分発揮できるようになった。男子は私が想像した以上に成長していることが確認できた。また、1年生もシングルス・ダブルスで県大会デビューをし、大きな壁に跳ね返されたが、今後に期待を持たせる内容であった。
女子ではダブルスで2年生の変則ペアが県トップチームの選手から大金星を挙げた。このペアは、カット型と高校から始めた選手のペアである。ブロック力が高いので、それを生かした卓球をと指導してきた。普段から男子の強烈なボールを取っているので、それほど脅威に感じなかったそうである。また、カット型の選手は、繋ぐスキルが大きく向上してきているので、うまくいけばと期待していたが、想像以上にいい結果が付いてきた。今後の活躍に期待していきたい。
シングルスでは1人がポイント獲得。学年別県大会で初ポイントを獲得し、その勢いそのままに県総体でもポイントを獲得することができた。女子で目立ったのは、力を出し切れないで負けるパターンが多かったこと。団体戦と違い、自分で組み立てて自分で卓球しなければならない。そのための引き出しは今まで積み重ねてきたが、いざというときに力技に頼ってしまうのが気になるところである。しかし、この結果を悲観するつもりはない。簡単に勝てるほど甘くないことを身をもって体験できたことは、団体戦に向けてチームを引き締める意味ではよかったと思う。
悔しい思いをしたのであれば、その次にしっかり晴らせばいい。どんな相手であろうとも、農芸らしく全力で戦っていきたい。
今年度の開幕戦である北勢地区予選会が行われた。
結果はシングルスで男子7名、女子7名が通過、ダブルスでは男子3ペア、女子4ペアが通過した。
特筆すべきは男子で通過した2年生。この大会はベスト8まで行われて、この選手は最後まで残ることができた。1年前はバックハンドの技術はあるが、フォアハンドに全く自信がなく、フォアで攻めることができなかった。しかし、本校の行うメソッドを真面目に取り組んだ結果が大きく花開いてきたと思う。指導していて、今大会は手応えを感じていたが、その通りの結果となった。
県大会出場を決めた選手の中には、1年生も含まれている。今後の活躍に期待していきたい。
県大会出場はならなかったが、高校から始めた選手が全員勝利を挙げることができた。その勝利を部員全員で喜ぶことができたことは農芸卓球部の目指す形だろうと思う。戦う集団を作るのも目指すところだが、選手のレベルに応じた指導をする。これは指導者にとって重要なことである。
あらゆる選手を指導して、みんなで上手になっていく。
農芸高校の目指すスタンスを継続していきたい。
令和3年度
昨年度はコロナで中止となった県総体である。
例年と違い、今年度は代表決定時点で試合は終了となる運営方式となった。
結果はシングルスにおいて男子が通過枠48人中5名、女子が32名中12名の通過となった。
ダブルスでは男子が通過枠32ペア中2ペア、女子が24ペア中5ペア(女子については出場ペア全て)が県大会に出場することとなった。
試合内容については前日のトレーニングで説明した戦術を各自が実践する内容が多く見られた。
特に、朝のアップが出来ない環境だったので直前ミーティングでも改めて同じ内容を伝えて試合に送り出した。
男子ダブルスでは、団体戦で起用を予定しているペアが順当に通過。試合内容はまだまだ改善点があるが、お互いのストロングポイントを活かした良い試合内容であった。もう1ペアは変則ペアである。しかし、自分の戦型を忘れたプレーが目立ち、通過はしたが試合内容は改善の余地が沢山ある内容であった。
女子ダブルスでは実績のある3年生ペアが順当に通過。特に中部日本や後藤杯に出場しているペアはこちらが気づいたときには試合が終わっているという力を見せつける結果となった。また、1年生からずっと組んできた3年生の残り2ペアも通過した。2年生ペアは決定戦で敗れ敗者復活で通過する厳しい内容。攻撃力については3年生と遜色ないが、細かな部分で改善点がある。県大会に向けて練習を重ねていきたい。1年生ペアは1回戦を順当に勝ち上がり、2回戦では第1シードと対戦。ラリー戦では負けてないが、一発の精度の点で相手が上回り敗れて敗者復活へ。敗者復活戦では試合をする度に動きが良くなり、しっかり自分達のプレーが出来ていた。今後の成長に期待していきたい。
男子シングルスでは、1年生から団体レギュラーであるキャプテンが順当に通過。一時期の不振から抜け出して、実力も付いてきているので、このまま団体戦まで行ってもらいたいと思える試合であった。また、同様に3年生のアンチ使いの選手も通過。厳しい展開もあったが、チャンスボールを確実に仕留めることが出来るスキルは身についてきているので、それが最終的に物を言った形である。また、2年生は3名が通過。どの選手も学年別大会で結果を残してきている選手達である。試合内容にはまだまだ改善する余地がある。自分のプレースタイルを活かしていくために必要な技術スキル、戦術展開について研究を重ねていく必要がある。
女子シングルスでは、通過枠32のうち12を占める形となった。3年生で通過した選手は、プレッシャーもある中で、自分のプレーを見せてくれた。今の方針になって3年目。一番力が出る時期である。さて、2年生では、昨年夏に県大会に出場した2人が通過。そして、今回のMVPは第2シードを倒した選手である。チームの誰よりも努力をする、アップ時も真剣に戦う選手である。地道に積み重ねてきた努力と、素直さで向上をしてきた。直前に負けないための戦術を伝えることが出来たのは幸いであった。2年生全体はまだまだ改善点は尽きないが、底上げのためには2年生のレベルアップが必要である。3年生が出場する大会で結果を残すのは難しい中で、県大会に出場できるので、今後に期待していきたい。そして、1年生で出場した2名。ダブルスだけでなくシングルスでも実力で通過を決めた。試合内容はまだまだ危なっかしい所もあるが、今までに無い安定感を感じることもある。県大会でも色々とチャレンジしてほしいと感じた。
通過は出来なかった選手もいる。しかし、その誰もが中途半端な試合をせずに、農芸らしく全力で戦ってくれた。農芸魂を体現するチームとして、どんな相手にも全力で向かっていく姿勢は、チームの雰囲気を良くし、全体が力を出せるきっかけになると思う。こうしたチーム作りを今後も続けて、1つ1つの試合に臨んでいきたい。
昨年度は開催されなかった大会である。本校からは予選を勝ち抜いた男子2ペア、女子5ペアが出場した。
コロナウイルス対策のため、女子9:00~、男子10:30~となった。
女子の出場ペアは、3年生3ペア、2年生1ペア、1年生1ペアの編成である。結果でいくとベスト16に3年生の1ペアが入った。このペアは、中学からのペアで、1年生の頃には中部日本・後藤杯に出場した経験のある実績があるペアである。初戦を危なげなく通過し、3回戦ではポイントランキングでは上位にいる選手がいるペアである。攻撃力があるペアが相手なので、いかにしてそれを封じるかが鍵となった。試合中、何度も攻撃を受ける場面は見られたが、こちらが短気を起こさずに確実に繫いで、仕留める内容の試合を展開して、勝利を収め2010年以来のベスト16に入った。8決定では第1シードのペアが相手である。持ち前の繫いでいく卓球を実践するが、圧倒的な攻撃力を誇るペアに敗戦となった。3年生の残りの2ペアも順当に2回戦を突破し、3回戦へ駒を進めるが、あと一歩のところでミスが出てしまい、敗戦となった。
2年生のペアは2回戦敗退である。攻撃力はチームでもトップクラスだが、その攻撃力を活かすためのサービス・レシーブに大きな課題を残す結果となった。そして1年生ペアである。1回戦では第1ゲームを先行されるも、第2ゲーム以降を組み立て直して3-1で勝利。2回戦は第2シード相手である。序盤から苦戦が予想されたが、予想を覆すような善戦をする。1・2ゲームは取られるが競った展開が続く。第3ゲームは、この試合で会心のゲームとなった。序盤はリードされるが、相手のミスもあり徐々に追い上げてデュースに持ち込む。そして13-11で取り返し1-2。第4ゲームは、相手が本領を発揮し、圧倒されてしまい万事休す。1-3で敗戦となった。しかし、デビュー戦でこの試合内容を見せてくれたことに対して、今後に期待を抱かせる試合となった。
男子は2ペアとも初戦突破。しかし、それぞれのペアでレシーブの処理が甘いこと、ミスが重なることがあるので、その点を指摘。2回戦のカット・アンチの変則ペアは、プレーゾーンが合わずに苦しい試合となった。結果は2回戦敗退である。自分の持ち味の使い方についてお互いが更に意識を高め、改善できれば良い試合をするだろうことは間違いないので、今後の進歩に期待していきたい。もう1ペアは、正統派の裏ソフトドライブ型の左右ペア。相手は県有数の実力の選手である。序盤リードし、有利な展開を作り出す。しかし、細かなミスが出てしまい、フルゲームへ。粘って互角の展開に持っていくが、基礎技術の差が最終的に勝負を分けた。惜しくも2-3で敗戦。しかし、敗れた2ペアとも、練習していけば更に良いペアになると感じた試合であった。
総括
ダブルスの県大会は久しぶりだった。また、県大会初出場のペアもいた。そんな中で、限られた時間で練習を重ねて、大会を迎えた。内容はそれぞれのペアのストロングポイントが多く観ることが出来た試合であった。来月末の団体戦に向けて明るい材料も沢山発見できた。試合後、こうした結果を次にどう活かすかという話をした。2日後にはシングルス県大会である。練習できるのは30日(金)の1日しか無い状況であるが、各自がこの結果をシングルスに繋げるか非常に興味深いところである。
北勢地区予選を勝ち抜いた男子5名、女子12名が県大会にチャレンジした。
男子では、厳しい結果が続く。自分のプレーゾーンではない場所でのプレーが目立つ。2回戦までに全員が敗退した。
この結果をどう受け止めるか、これが月末の学校対抗に繋がっていく。特に、戦術面・メンタル面の強化は必須となった。具体的には、自分のストロングポイントを活かすことを試合で実践するという単純な作業であるが、相手に何をさせるかがポイントである。そのために必要なスキルは磨いてきているが、それを活かすことができない。原因はメンタル面にある。3年生は最後の大会が始まっていることもあり、気負い・不安など様々な表情が見ることができる。2年生は初の県大会という選手もいる。そうした中で自分の卓球を表現できるかがこれからの課題となった。
女子では2名がポイント獲得。全体的に見て、最初のコールから始まった試合から浮足立つ姿が目立った。攻撃する必要ないボールに手を出し失点を繰り返し、追い詰められた選手もいる。そのまま敗退した選手もいた。試合の入り方についてしっかり準備できていたかが課題となった。
明るい兆候としてはランキングポイントを獲得した2名である。攻撃型の選手は最初の試合でいきなり敗退の危機に瀕するが、何とか持ち直し4回戦までコマを進めることができた。カット型の選手は、試合開始が遅かったこともあり、チームメイトの試合を冷静に観察して、自分が入るときの準備ができていた印象である。選手全員にそれができていればと指導者のほうも反省である。また、1年生が県大会デビューを果たした。勝ち上がった者、敗れた者に分かれてしまったが、内容は3年生に劣らない内容であった。悔しさのあまり、試合後泣いていた者もいる。自分のやりたいこと、実際に起こっていることなどをしっかり自分自身で振り返ることもできていたので、今後の試合が楽しみである。2年生はもう少しというところである。惜しい試合が続くが、勝ち切ることができない。指導者の側は技術的・戦術的に何が足りないかを理解しているが、肝心なのは選手がそれを理解しているかである。幸いなことに、その部分は共有できているので、まだまだこれからの練習で化けていく可能性を秘めている。
県総体の個人戦が終了し、いよいよ団体戦に向けて動き出す。
どの選手を起用してもしっかり勝ち切ることができるように、残り1カ月であるが練習を重ねてトップに挑戦していきたい。
今年度最初の三重県卓球協会主催大会である。本来は、中部日本卓球選手権予選も兼ねているが、本大会が中止となってしまったので、後藤杯予選のみ行われることとなった。
3年生が抜けて初めての大会である。これまでチームを支えてくれた先輩達が誰1人いない大会。スタンドの景色に最初は違和感があったが、選手達の試合を見ているうちに引き込まれ、希望が見えてきた。
男子では、初戦を通過する選手が続出。特に1年生の頑張りが見事であった。これまでの選手にはない特徴を持っており、それを遺憾なく発揮して勝利を掴むことができた。結果は3回戦で終わったが、今後に期待を抱かせる内容であった。2年生も奮起する。雑なプレーが減り、少しずつであるが、自分のペースを造ることができてきた。基礎を中心にレベルが上がってきていることが成長の要因であると思う。
女子では、新主将が2回戦・3回戦の2試合をフルゲームという厳しいゲームを勝ち上がった。県総体前からメンタルトレーニングを本格的に取り入れ、積極的に取り組んできた成果がそれぞれの最終ゲームで発揮された。しかし蒸し暑い中での試合を2つこなしたため、決定戦では100%の力を発揮できずに敗れる形となった。しかし、この数日の取り組みが形となって見えてきたので、今後の取り組みに期待していきたい。他の2年生も1回戦は確実に勝ちきる力は付けてきているので、これが2回3回と続くように取り組んでいってもらいたい。1年生も自分の持ち味を発揮できる場面が多くなってきており、ブランクを取り戻し、少しずつ本来の姿に戻ってきている印象を受けた。
結果的には誰1人通過することはなかったが、先輩達が引退した後の試合で1年と2年の成長を感じる大会となった。
翌日に行われた一般女子シングルスの部では、3年間チームのエース格として活躍した2人が実業団の選手や県で上位にランクされたことのある選手を破って本大会への通過を決めた。また、女子ダブルスでは初めて組んだ3年生のペアが敗者復活で通過。本大会へコマを進めた。
団体戦が終了し、チームも新しいスタートを切る中で、先輩達の頑張りは現役世代の励みになる。劣勢と思われた展開でも粘り強く戦うことでチャンスを見出し、最後には自分の流れに持ち込むという3年間通してきた卓球を存分に発揮してくれた。今後は進路もあるので、参加できる回数は減るだろうが、後輩達に頑張る先輩の背中を見せていってほしいと思う。
おそらく県内で開催される大会でも最高レベルの大会が全日本予選である。中学生のトップや小学生のトップもエントリーするからである。
この大会には男子5名と女子3名がチャレンジした。
ただし、この大会はこともあろうに期末考査の前日である。練習時間も制限がある中、どこの学校も難しい調整を余儀なくされている。強制する大会ではないので、この人数となった。
やはり全日本選手権の予選ということで、レベルの高い試合となった。前回の大会で勝ち進んだ選手たちが2回戦などで敗退をする。技術的な部分は成長してきているが、それを活かすための戦術・メンタルが必要だと認識させられた瞬間である。
明るい要素もある。攻撃力はチーム随一の選手だが、試合になるとツッツキ多用で打つことがなかなかできなかった選手が打てるようになってきた。あの攻撃力を試合で発揮してくれれば、大きな戦力となることは間違いない。そうした未来を想像できるような試合をしてくれた。女子でも初の大会で勝利し、白子高校の選手相手に粘り強い試合を見せてくれた。今後のチームにとって大きな戦力となってくれるかなと期待を抱かせてくれた。自分自身でもこういうプレーができたと喜んでいた。こうした成功体験が次へつながっていく。
次は夏休みの高校選手権・北勢団体である。
特に北勢団体は、男子は前回大会3位、女子は優勝している。その時のメンバーは誰1人いないが、その当時の記録を超えるチームになることを期待し、今後の練習に取り組んでいきたい。
7月31日に今年度の三重県高校卓球選手権大会北勢地区予選会が開催された。コロナの影響により男女ともベスト8までとなった。本校には県ポイントランキングを持っている選手がいるが、その選手が本来第1シードに入ると思うが、そうではない組み合わせとなっている。今後この形式をとるのであれば、再考をしていく必要がある。
一応この大会は、3年生も出場できるが、どの学校も進路に向けて新しいステップを踏み出しているので、3年生の出場は僅かなものとなった。
本校からは、男子が7名、女子が11名出場。結果は男子5名、女子8名が通過した。
男子のほうでは、初出場を決めた選手が2名出た。今回初出場を決めた2年生は、持ち前のパワーはチーム随一の選手で、打球時の姿勢も良く、繰り出される球はチームトップクラスである。しかし、これまではそれを活かすための戦術やメンタルが備わっていなかった。そういった現状を打破するか注目された大会で見事に花開くこととなった。初戦から普段の練習通りの展開を作り、自分のタイミングでドライブを放つ。そうすると得点が入る。これを繰り返し軽々と初戦を突破。2回戦も突破し、決定戦の3回戦。ここでも自分の卓球を出すことができて、見事自力で通過を決めた。良い結果を得ることで、成長することを期待したい。
男子唯一の1年生も通過を決めた。もともと通過できるだけの素質はあったので、時間の問題だったが、決定戦を第2シードと当たるという不運だったが、惜しい試合を展開してくれた。その後の敗者復活でも見事勝利し、初の県大会出場を決めた。
女子は8名が通過という結果。うち1名は3年生である。9月に後藤杯を控えているので、調整もかねて出場し、見事ベスト8まで登って行った。そして、主将も軽々とベスト8を決めた。特筆すべきはこれまで3年生の陰に隠れていた選手たちが通過したことである。前回の県総体で第2シードの選手を倒した2年生は、自分でも通過したのを気づかないほどのスピードで決定戦を終わらせてきた。また、学年別大会で通過したものの、県総体でその代表の座を逃した選手も見事復活を遂げた。そして、1年生も3名が通過を決めてくれた。8名というと代表枠の1/4を占めたこととなる。女子も成長していることを感じた。
こうした中で行われた8月1日の北勢団体。男子・女子ともに準優勝という結果だった。
男子はおそらく初の準優勝。女子はV2を狙ったが、決勝で敗れた。結果だけ見ればいい結果と言える。だが、その中には悔しさのあまり泣いている選手もいた。これまでのチームは準優勝で満足していたかもしれない。だが、今は違う。この結果で満足している選手は誰一人いないだろう。その思いに顧問として寄り添い、選手が求めるメニューを考案し、より効率よく練習できるように環境を整えていくことが顧問に与えられた課題である。男子は底上げができた。女子も3年生の穴を埋めるきっかけになる大会となった。だが、このチームをベースにするつもりない。新人戦は10月末である。それまでの時間が選手をどう成長させるか。その時間をいかに有効に活用するかは選手次第である。
さて、この大会では、男子の主将が前日トーナメントで敗れた選手相手に大激戦を繰り広げてくれた。前日も対戦したが、あっけなく敗れた相手である。その相手に対して先手を取り、有利に試合を進め、チーム全体を盛り上げることとなった。こうした頑張りが男子にも女子にも波及し、勢いに乗って試合をすることができた。このような試合を見せてくれた主将には感謝である。
さて、次の大会は8月19日・20日の県大会である。会場はホームの四日市市総合体育館。良い結果が出せるように明日からのトレーニングに取り組んでいきたい。
新型コロナ対策を厳重にした上での開催となた今年度の県高校卓球選手権である。
8月19日(木)にはダブルス県大会が、8月20日(金)にはシングルス県大会がそれぞれ開催された。
会場は昨年度と同様の四日市市総合体育館である。
19日のダブルスでは、男子3ペア、女子4ペアが出場した。
男子では、団体で起用を予定しているペアが3回戦で四日市工業のペアと対戦。自分達の良いプレーをすることは出来るが、その後の繋ぎの技術の差が出て敗戦。攻撃・カットの変則ペアは、2回戦を軽々と勝利するが、3回戦では白子高校のペアと対戦。良いプレーをする場面もあるが、サービスが長く、2球目攻撃を決められる展開が致命傷となり敗戦。初出場の2年生ペアは、良い場面を作ることは出来たが、ここぞという時の攻撃が入らず、繋ぎも甘くなり初戦敗退をした。
女子では1年生ペア2組が県の壁にぶつかった。春から組んでいるペアは、初戦を不戦勝で勝ち上がり、2回戦では白子高校のペアと対戦。攻撃できる場面、チャンスボールはしっかり作ることができているが、決定力が無い。また、台上の基礎技術の差もあり、良いところがほとんど無く敗退した。
もう1ペアは、カット型と初心者(既にその域は脱しているが)のペアである。一方的な展開になると思ったが、1つ1つ丁寧に返すというプレーが実を結んで、競った展開に持ち込むことが出来た。しかし、最後の場面でのミスがお互い出てしまって敗戦。
2年生で初めて出場したペアは、2回戦を勝ち上がり、3回戦では春の団体戦で3年生ペアが敗れた津高校のペアと。序盤は相手の有利な展開が続くが、徐々にペースを握りフルゲームまで競る大激戦となった。ポイントは、このペアの繫ぐ技術の高さかと思う。カット型と変則型のペアであるので、繫ぐことが第一となる。それが今回は見事に機能したと言える。最後は相手の揺さぶりに対応しきれず敗戦となったが、見事な試合を見せてくれた。
そして、数少ない3年生の出場となった本校の3年生ペア。県ポイントランキングも活きて8シードからのスタートとなった。2回戦を軽々と通過し、3回戦も1ゲームを先行されるも落ち着いてペースを取り戻し3-1で突破。4回戦の白子高校戦となる。後藤杯予選でも対戦した相手である。第1ゲームを落とすが、第2ゲームを軽々と奪い返すと、不利な組合せの第3ゲームへ。序盤は取られる展開が多くなるが、徐々にペースを掴む。最終的に落としてしまうが、苦手な意識はなくなっていくことを感じた。第4ゲームは有利な組合せなので、あっさりと取り返しゲームオール。ファイナルゲームでは、序盤からリードを続ける展開が続き、チェンジエンドを迎える。その後も有効な攻撃が決まり、ペースを握ったまま勝利を掴んだ。5回戦(準々決勝)は、高田高校のペアと。カットと攻撃の変則スタイルのペアである。こちらも同じだが、ペースを握ることは出来るが、チャンスボールを打つことができない。攻めた部分は得点できているが、その部分を解消しない限り、得点を重ねることが出来なかった。敗れはしたが、ベスト8である。9月には後藤杯が控えている。これを目指して改善していってもらいたい。
20日の県大会では、男子5名、女子8名が出場。男子はほとんどの生徒が初戦を突破するものの、その直後の試合で敗れる形となった。得点できるが、それが続かない。原因を探ると凡ミスが多いことに気づく。これはトップチームとの差として足りないものは何か考えたとき、出てきたのは基礎力の問題である。これは女子にも同じことが言える。良いところまでいくが、あと一本が足りない。その部分は改善しなければならない部分である。他の学校と同じメニューをしていても普段の練習が制限されている中で、いかにしてレベルアップするか。これは間違いなく意識や価値観を変えていかなければならない部分である。そのためにも、顧問だけでなく、選手にも覚悟と決意を持ってほしい。今の3年生はそれをやってくれた。だからこそ今がある。今後のトレーニングはコロナに左右される。無事に週末の東海選手権予選が開催されればと思う。
昨年に引き続き、無観客で開催された新人戦学校対抗戦である。
男子は、夏に行われた北勢地区団体戦で準優勝と結果を出すことができた。戦力も充実してきており、バランスの良いチームとなっている。試合の方は、1回戦を3-0と圧勝で突破し、2回戦の伊賀白鳳高校戦。1回戦と順番を一部入れ替えて挑んだ。しかし、ベスト4のチームの力に圧倒されてしまい、0-3で敗戦となった。試合後に主将が興味深いことを言っていた。1回戦は基礎力で勝利をして、2回戦は基礎力で負けた。これは非常に面白いコメントである。卓球の本質を表すコメントだと感じた。これについては、後ほど。
女子は今までチームを支えた3年生が引退し、夏の団体戦では準優勝となっている。昨年のメンバーで残っているのは主将のみで、ほとんど団体戦経験の無いメンバーである。1回戦は1年生の2名を1番・2番で起用。無難に勝利し、3番の2年生ペアが組むダブルス。このダブルスは、夏のダブルス県大会で一定の結果を出しており、将来性を考えての起用である。序盤はばたつく場面もあったが、徐々にペースを掴んで勝利し、3-0で2回戦の久居農林戦へ。久居農林高校は昨年のメンバーがほとんど残っており、そこに1年生の良い選手が入ってきているので、このブロックで最も警戒していた相手である。1番は主将を起用するものの、初戦のプレッシャーからか落ち着いた試合展開ができず、1ゲーム先行するものの、その後はミスを重ねて想定外の敗戦。2番は1年生。フルゲームになるが、絶妙のタイミングでのブロック・攻撃が決まって、1-1のオール。3番ダブルスは、春の県総体でも起用した1年生ペア。実力的にはほぼ互角であるが、肝心なところでのミスが響き、敗戦。1-2となり、4番へ。4番の勝負では、序盤から相手のペースに圧倒され、あっという間に0-3。相手との相性もあるが、非常に悔しい敗戦となった。これにより、2年前から守り続けたシードも失った。
結果だけ見れば男女とも2回戦敗退。非常に悔しい結果である。しかし、その敗戦から学んだ事も多い。何より悔しさを隠さずに言ってくれた選手がいたことは大きなステップを踏めるチャンスととらえた。色々なチャレンジをするタイミングかも知れないと感じた。
男子キャプテンからは、基礎力で勝利し、基礎力で敗戦したと聞いた。これは今後の練習方針を決定する上で大きなコメントである。卓球は、基礎力が全てである。派手なプレイが目立つが、そのプレイの前には地味だが重要な技術が存在する。そこに着目してしっかり取り組んでいこうと思う。来年の5月に全てを賭けて戦う土台を作っていきたい。
今年度の卓球協会主催の個人戦としては最後の大会である。
この大会は、新人戦の直後ということで、各チームの戦力が果たして本当かどうかを試すような感覚もある。昨年度の大会では、限3年生のメンバーが複数名ポイントを獲得することができた。今回は先週の大会の結果を振り返る間もなくいきなりシングルス・ダブルスの準備をすることとなった。これは他校も同じである。
男子シングルスでは、久しぶりに勝利を挙げた選手が出てきた。そして、高校から始めた選手が初戦を圧勝で突破するという姿を見た。内容は完璧な内容であった。自分のチャンスボールを作って、確実に得点を重ねていく姿は、大きく成長してきたと感じた瞬間でもあった。
女子シングルスでは、キャプテンがきっちりとポイントを維持することができた。団体戦では出足の悪さが出てしまい敗れてしまったが、本来の持ち味を出して戦うことができた。また、長らく陰に隠れていた選手達の活躍が目立った。特に、明らかにレベルが上の選手相手に粘り強く自分の持ち味を出し切って戦った選手が勝利を挙げた。ここ最近の取り組み姿勢が非常に良く、今後の成長に大きな期待をしていきたい選手である。
結果はそれほどという感じも受けるが、実はそうではない。現時点における本当の力関係を見ることが出来たのは、大きな収穫であった。今までは、チームとしての取り組みテーマがあったが、次のステップとして、個の力をアップさせることに集中させていきたい。
令和3年度最後の高体連主催大会である新人戦学年別予選である。
夏の団体戦で、男女とも準優勝をしていることから、多くの選手が活躍することが期待された。
特に新人戦学校対抗戦後の取り組みは、チームの根幹である取り組みをさらに推し進めることとなった。
そういったトレーニングをした上での大会である。
結果は、男子が全員通過を果たした。これは初の快挙である。男子2年生6名、1年生1名が当たり前のように通過を果たした。
特に高校から始めた選手が通過したのは非常に嬉しい結果である。
また、男子2年生の部で久しぶりの3位に入賞した。これは、現在実業団で活躍する先輩が入賞して以来の結果となりました。
女子では、2年生が4名通過、1年生が4名全員が通過した。
1年生女子でも高校から始めた選手が通過するという結果を出した。
また、女子2年生の部で準優勝、1年生の部で2名が3位入賞という結果だった。
チームの指導方針として、時間が無い中でも効果が上がるトレーニングを行い、結果を出すことを目指してきた。
今回の試合では、今まで格上と思われた選手相手に圧勝するという光景も見ることが出来た。チームの方針として、継続してきた結果が出てきた印象である。
特に男子の伸びが素晴らしく思えた。今まで女子の活躍の陰に隠れてきたが、そんな中でも成長すると信じて一生懸命努力を重ねてきた結果だと感じた。
今年の大会はこの大会で最後であるが、年明けには全国選抜2部シングルスの予選、1月末には米田杯、2月頭には学年別県大会が立て続けに行われる。その場で、農芸卓球部を県内にしっかりアピールし、来シーズンに向けて取り組んでいきたい。
今年度の予選も新型コロナウイルスの影響もあり、厳重な感染症対策をして行われた。
男子2名、女子2名が出場し、1年生で出場した女子選手が準優勝となった。
夏の選手権では、自分の技術・卓球に自信を無くし、壁にぶつかっていた選手である。しかし、腐ることなく練習を続けてくれた結果、徐々に自信を取り戻し、結果も付いてくるようになった。そうした練習の積み重ねの結果が今回の準優勝である。
農芸高校卓球部としても、個人戦で初の県大会での賞状獲得となる。
12月の学年別予選の後、課題として取り組んできたバックハンドの技術も随所に出てきて、ラリー戦を制することも増えた。
また、年明けに行われた特別講習会で、元日本リーガーの方からレクチャーを受けたりとチームとしても色々と活動をしてきた成果が出たと思う。
もちろん結果がついてこなかった選手もいる。2月の県大会まで時間はあるので、そこで良い結果を出せるように練習を重ねていきたい。
コロナで延期となっていた新人戦の県大会が行われた。
本校からは、12月の予選を通過した男子7名、女子8名が出場。男子は歴史上初めての全選手が参加することとなった。
男子の部では、2年生の部に高校から始めた選手が初出場。地区予選直前の県選手権で経験者を相手に見事な試合をして勝利をおさめ、その勢いに乗って通過した選手である。結果は初戦で敗退という形だが、内容は高校から始めた選手としては上出来の内容だった。ラリー戦でも負けない力を発揮した。
女子の方でも高校から始めた1年生が初出場。試合前のラリーを見ていると、この1年間の成長を感じられた。試合内容は、シード選手相手だったので、一方的になるかと思いきや、事前に格上との戦い方を伝えていたこともあり、自分のしたいプレーをしっかり表現できたのではないかと思う。このレベル相手にあのような戦い方ができたのは大きな収穫である。
さて、経験者の選手たちに目を向けると、1年生女子の部で1名がポイントを獲得した。この大会でベスト16は今年の卒業生が1年生の時に記録して以来のことである。うまくいかないことが多かったが、それを克服し、自分の持ち味をしっかり出せたのではないかと思う。前回の2部シングルスの選手と同じく、今後チームを支えていく選手として、さらなる活躍を期待していきたい。
また、試合をしてみたが、うまくいかずに敗戦した選手もいる。なぜそのような結果になるのか、その原因は必ずあるので、それを自分なりに振り返ってもらって、次へつなげていってほしい。
今大会1番の殊勲は女子1年生の部で見事県上位のチームの選手を倒した選手である。最近カットの実力がしっかりついてきて、強打を返球できるようになったこと、要所要所の攻撃が入っていたこと、バック面の粒を使ったプッシュが効果的だったことなど色々勝因はあるが、なによりしっかり相手に向かっていけたことが勝利につながったと思う。この経験をしっかり生かして次につなげてほしい。
今回は、試合に向けての取り組みについてのテストケースともなった。というのも卒業式・テスト期間と約2週間ラケットを握らなかったからである。そこから試合に向けてどう調整していくかを検証するいい機会となった。結果は上々。さらにステップを踏めば、さらにいい結果を求めていけるという手ごたえを感じた大会であった。
令和2年度
男子 2回戦敗退
女子 ベスト4 東海高校新人卓球大会(東海選抜大会へ)
男子
初戦は同じ北勢地区のいなべ総合と対戦。1・2番で起用した2年生が緊張からか本来のプレーが出来ずに落としてしまうが、3・4番の1年生が奮起。見事2本取り返して、5番のキャプテンに。第1試合を落としているが、序盤から気合いが入った良いプレーが続く。しかし、相手も勝利を目指して必死である。ゲームカウント2-2となるが、ファイナルゲームではそれまでの流れが嘘のように序盤から飛ばして一気にリードを広げ、勝負を決めた。
2回戦は第3シードの伊勢高校。毎年力のある良いチームだなと印象を持つ相手である。1番手はいなべ総合戦で勝利ポイントを獲得したキャプテンを起用。1ゲームを落とすも、先の試合の勢いそのままに試合を制して先勝することが出来た。2番手は1回戦で窮地を救った1年生を起用するが、相手のうまさに飲まれて、落としてしまう。3番手も同様に1年生を起用するが、同じような展開で落とすこととなった。1-2で4番手を迎える。4番手は1回戦で2番手に起用した選手。チームの誰よりも努力を重ねて少しでも成長することを願ってラバー変更までしてレギュラーまで上ってきた選手である。試合は一進一退を繰り返していくが、最終的に変更したラバーの使い方が良くなったこともあり相手を翻弄し、勝利。2-2へ持ち込んだ。最後は1年生カット主戦型の選手に後を託した。序盤は粘り強い試合を展開するも、相性と次第に慣れてきた相手のドライブに対応しきれずに敗れた。結果2-3で敗戦となった。
いきなりの新チームで昨年度までのレギュラーは1人しかいないチームだったが、今年度の男子チームは自主練習に設定してある日に大半の選手がやってくる。楽しみながら自分の技術を磨いてきた。その取り組みの成果が出た試合だと感じた。来年度の県総体が非常に楽しみなチームになってきたと思わせる試合であった。
女子
女子は昨年度ベスト8ということで、8シードからスタート。初戦は久居農林と対戦。1年生に良い選手が多く、戦い方を間違えれば大変なことになる相手である。第1試合はキャプテンを起用。昨年度もレギュラーとして起用してきた選手である。第3ゲームを落とすが、軌道修正し、第4ゲームを取って1-0。2番手は唯一ベンチ入りした1年生を起用。序盤2ゲームを連続で落とす厳しいスタートとなったが、残り3ゲームをどう取るかという戦略的な戦い方に変更。このサービス・レシーブをどこでどう使うかなどをアドバイスし第3・第4ゲームを取り返しファイナルゲームへ。3・4ゲームで打ってきた全ての布石がここで生きる。序盤返球されていたサービスが全て効く状態になり、最後のゲームを取り2-0。3番手起用は経験・実績ともにある2年生を起用。緊張からか攻撃が入らないこともあり、ゲームを1つ落とすが、軌道修正して、3-1で勝利。3-0で2回戦へ。
2回戦は相可高校と。1番手起用は先の試合で起用した1年生。試合は一進一退を繰り返し、再度フルゲームに。しかしここでも修正力を発揮し、サービスからの展開を有効に活かし、ゲームを取り1勝。2番手は先の試合でも3番で起用した2年生。いくつか競る場面もあったが、安定した試合運びで勝利し2勝。3番手はキャプテンを起用。相手もエースを3番に持ってきた。実績もあり県ポイントランキングでも本校の選手の誰よりも上にいる選手である。試合内容はほぼ互角といった様子。試合は第1第2ゲームを落としたが、第3ゲームを取り返し1-2で第4ゲームへ。ここで相手の攻撃スキルの高さと不運も有り敗れて2勝1敗で4番手へ。4番手は昨年のスポーツフェスティバルで四日市選抜に選ばれている選手を起用。昨年度の団体では起用できずに悔しい思いをしてきた選手である。直近の練習で攻撃が面白いように決まることに注目し、起用をした。試合は序盤から圧倒。得点の流れが非常によく、あっという間に3ゲームを連取。結果3勝1敗で勝利しベスト8を決めた。
ベスト4決定戦は伊勢と。男子もそうだが、女子も例年良い選手が出てくるチームである。この試合は序盤から厳しい試合となる。1・2番は本校で県ポイントランキング上位2名を起用。しかし流れに乗ることができず、1・2番とも落とすという衝撃的な展開からスタート。3番で起用したのはキャプテン。相手も繫ぐことに関しては相当レベルの高いカット主戦。ここでキャプテンが全体の流れを一気に変える。日頃からそういう相手と練習していることから全くと言っていいほど苦にせずに勝利。また同時に行われた4番手の試合では、これも昨年度起用されずに悔しい思いをしてきた2年生を起用。序盤は特殊な戦い方に手間取るも、徐々にペースを取り戻し、持ち前の攻撃力を発揮し勝利。2-2でラストの5番へ。起用したのは1番で敗れた2年生。相手は3番で出てきた選手。実は3番の試合の時に敗れて落ち込んでいる選手を私の目の前に座らせ、展開をレクチャー。突破口を見つけることができたので、徐々にメンタルが落ち着いていくのを感じた。試合は同じカット型ということもあり最悪促進ルールも覚悟と行って送り出したが、始まってみると落ち着いて自分のペースで繫いでチャンスを待つ卓球を展開。要所で決まる攻撃と、徹底した揺さぶりで圧倒し、3-0で勝利した。この5番で起用した選手は昨年度の大会で最後に敗れて最も悔しい思いをした。おそらくそのことは頭をよぎっていたと思う。しかしそのプレッシャーに打ち勝った。そういう思いもあり今回の勝利は格別であった。3-2でベスト4を決めて、農芸高校卓球部史上初の東海選抜大会に出場することが決まった。
翌日はベスト4リーグ戦。チームも監督も初のリーグ戦で浮足立つ場面があった。そこは反省しなければならない。結果を見れば全敗である。しかし叶わない相手でも全力でぶつかり、勝利まであと一歩というところまでチーム全体が修正できたことは今後に繋がっていくと思う。同時に初めて上位リーグで県トップを走るチームと対戦し、その差を思い知らされた大会でもあった。上で戦うにはどうすれば良いか、戦略・戦術だけでは片付けられないスキルの差を感じた。そこを体験できただけでも収穫である。12月の選抜大会に向けて更にステップを踏んで、良い試合が出来るようにしていきたい。
最後に
この大会は、新型コロナウイルスの影響で一時は棄権を考えたほどであった。しかし、数多くの関係者のおかげで出場することが出来た。そして、最高の結果を得ることが出来た。出場するに際し、色々と動いて頂いた全ての方々に感謝である。どこかのドラマの台詞ではないが、【感謝と恩返し】が出来たのではないかと思う。
サオリーナで開催された今年度協会最後の大会である。
午前中は男子。コロナ対策のため、女子の試合スタートは昼前からとなっている。
この大会では、キャプテンが成長を見せた大会である。夏の大会では、繋ぐときにどうしても置きにいくプレーが多く、相手にチャンスボールを与えることが続いたが、この大会では、そこが大きく改善。日頃から言い続けている戦術面でも大きく進歩することができた。長い間壁にぶつかっていたが、少し光を見ることができた。出場した他の部員たちもそれぞれが取り組んできた課題を克服したと感じる展開もあった。試合には敗れたが、男子全体の底上げが少しずつ実を結んできていると感じた。
昼前から始まった女子では、際どい試合もたくさんあったが、県ポイントを獲得する選手が3名という結果である。それぞれの試合内容は正にこの数か月取り組んできた内容がすべて出たものであった。また、キャプテンに関しては、団体戦でフルゲームの末敗れた相手と再戦。対戦相手が決まってから、対策練習を徹底して行い、見事リベンジを果たした。農芸がベスト4には入れたのはまぐれではないかという声も聞こえてくる中で、今回実力でその力を示した。
12月の東海選抜に向けて、学年別に向けて良い内容で終わることができた大会であった。
新型コロナウイルスの影響で、11月の農芸祭が中止となり、一般公開無しのコロナウイルス対策を徹底した生徒のみの農芸祭が12月18日に開催されたことも有り、大会直前の練習がその週の月曜日と金曜日のみという大会を控えるチームにとっては非常に厳しいスケジュールとなった。
結果
男子1年生 6名中4名 県大会へ
男子2年生 5名中2名 県大会へ
女子1年生 6名中3名 県大会へ
女子2年生 6名中6名 県大会へ
※ 2年女子は総員8名であるが、検定試験等のスケジュールが被ったため、6名が出場となった。
この大会で特筆すべきは、1年生男女の活躍である。1年生の中には男女それぞれ1名の初心者がいる。その初心者のメンバー2名が初戦を突破するという指導者として何よりも嬉しい結果を出すことが出来た。男子1年生は全員が初戦を突破するという結果を出した。また、2年生男子も、3名が通過できなかったが、あと一歩というところまで迫ることが出来た試合が多かった。成長を感じた瞬間でもある。特に、不運にも第2シードといきなり対戦した選手は、敗れはしたがフルゲームになるという大接戦を演じてくれた。ここ最近一気に力を付けてきた印象があったが、非常に良い試合を見ることが出来た。
さて、試合内容に目を移すと、どの選手もやはり農芸祭の影響により直前まで練習がほとんどできなかった影響が最後まで出た試合であった。特に上位との対戦になればなるほどその傾向が強く出て、やりたいことの半分も出来なかった選手もいる。そんな中でも女子は翌週に東海選抜大会を控え、時間的な余裕もない中で、最善を尽くしてくれた。
2年生女子では、参加した6名全員が通過。途中、外部からの意味不明な横やりも入ってメンタルが崩れそうになった選手もいたが、何とか持ち直して、通過を決めてくれた。昨年までであれば確実に崩れていたであろう状況だったが、成長を感じることが出来た。また、昨年同様、同士討ちも見られた。中でも初のベスト8に進出した選手の戦いぶりは見事だった。ベスト8決定戦で途中1-2とリードされたが、そこから持ち直して3-2で勝利した。この大会ではまともな感覚も無い中で試合を通して調整していき、状態を上げた選手は沢山いたが、彼女の戦い方はまさにそれを実行したのだろうと思う。
1年生女子では3名が通過。1年生で唯一県ポイントを持っており、前評判が高い選手は当然といった結果を出した。試合勘が戻らなかったのが痛かったが、それでも3位なので、良くやったと言える。課題も明確なので、それを克服し、県大会・東海大会でも活躍できるようになってほしい。通過した2名もよく農芸の卓球を理解し、実践してくれた。中々結果が付いてこなくて、悩んでいた選手も見事通過。そしてベスト8に入った。夏の大会で通過した選手も持ち前の繫ぐ力を発揮して見事予選通過。残念ながら通過できなかった3名も、あと一歩という所まで迫った。終わってから悔しい気持ちを私にぶつけてくれたので、とても嬉しかった。こういう思いを持っている選手が伸びていくと思う。
2年生男子は、出場人数の都合で、1回戦を勝利すれば県大会という状況であった。通過したのはキャプテン、そして団体でも起用した選手の2名が通過した。人数的には少ない。しかし内容は県大会に出場してもしっかり戦えるだろうと思える選手が多かったのが感想である。農芸高校に入学してくる選手で、中学時代に大きな実績を作ってきた選手はほとんどいない。どの選手も高校で成長してきた選手達である。いきなり第2シードと対戦した選手は、スキル的には入部当初は最も低かった。しかし、成長することを信じてペンからシェークへ変更し、練習を重ねてきた。この選手は試合結果だけ言えば2-3で敗れている。フルゲームまで持ち込むことが出来た。これこそが成長の証である。これは男子2年生全体に言えることで、2019年の夏休みから始めたトレーニングが実を結び始めていると実感した。
1年生男子は驚きの結果となった。夏の県大会には2名が出場したが、今回は4名が通過した。中には、中学時代全く歯が立たなかった選手に軽々と勝利し、県大会出場を決めた選手もいる。また、直前の身体操法講習で身体の使い方が劇的に良くなった選手も県大会出場を決めた。夏の県大会にも出場し、学校対抗戦にも出場した2名は、危なげなく予選を通過。力が付いてきていることを証明した。また、通過することは叶わなかったが、初勝利した初心者の選手だけでなく、休むことなく練習を継続している選手もあと一歩という所まで来ている。今後が楽しみな学年になったと感じた。
事前練習がまともに出来ない中で、この結果を振り返ると、全体的にチーム力の底上げが出来てきていると実感した大会となった。初心者で勝利、中学時代に勝てなかった選手に勝利、格上と思われた選手に対してフルゲームの試合を展開するなど、チームとしての実力はこの短期間で一気にレベルアップしてきたと感じる。また、上位の選手は、トーナメント上位にしっかり進出。タラレバを言えばキリが無いが、練習時間があれば・・・と思わずにはいられなかった。更に向上するためには、選手自身が努力を継続することはもちろん、指導者の側も更に研究を重ねて、全体にフィードバックできる内容を増やしていかなければならないと感じた。
なお、1月に予定されていた県大会は、残念ながらコロナの影響により中止となった。
農芸高校卓球部にとって、初の東海選抜大会出場である。前日に現地入りし、23日午後からの試合に備える。
23日午前中は、会場での練習と監督会議。練習時間が3時間近く取れたのは大きく、選手各々がペースを上げていく。
その間行われた監督会議では、予選リーグの組み合わせ抽選が行われた。
対戦相手は富田(岐阜1位)清水国際(静岡2位)四日市農芸(三重県)安城学園(愛知4位)島田樟誠(静岡5位)の組み合わせとなった。
ここからは、結果のみを報告する。
第1試合
農芸 0-3 清水国際(静岡)
第2試合
農芸 0-3 富田(岐阜)
第3試合
農芸 0-3 安城学園(愛知)
第4試合
農芸 2-3 島田樟誠(静岡)
結果 リーグ5位となった。
この結果だけを見れば、非常に厳しい結果である。たしかに厳しい。そして悔しい思いをした。なぜ悔しい思いをするかというと、試合内容を見ると圧倒的な差は感じない敗戦だったからである。圧倒的な差をつけられて負けたのであれば、そこまでは感じないと思うが、すべての試合を振り返ると、差は少しだけという印象である。指導者がそれを感じていただけでは意味がないが、同じことを選手からも聞けたので、その差を埋める作業をすぐに始めることができると感じた。
また、メンタル面での成長を感じることができた大会でもあった。どれだけ厳しい展開でも農芸らしく、どんな時でも必死に最後までやり通すという本校の校長が常に言っている農芸魂を体現してくれた。この姿勢こそが今後の農芸卓球部に必要なスキルであると感じた。
県外の強豪との差を埋めるために必要なものとして、基礎力が最も重要であると感じる。そこは試合を振り返る中で、選手たちと一致することができた。
基礎的な部分は、2年前3年前に比べると全く別のチームと言っていいほど劇的に向上してきている。それでもまだまだということは、さらに基礎的な部分の練習を突き詰めていく必要があると感じた。来年度の総体で再び東海の舞台に立つために基礎部分の徹底的な強化を図り、東海で勝利を挙げることを目標に、今行っている練習方針を今まで以上にしっかり取り組んでいきたい。
3月20日
学年別大会が中止となり、4月の開幕までしばらく大会もないので、試合感覚を磨くために校内大会を企画した。
これまで様々な大会に出場してきたが、その時に経験したフォーマットを活用し、予選リーグ・順位トーナメントと午後からの時間を使って開催した。
結果だけ見れば、女子で1年生からレギュラーを守っている選手が優勝・準優勝を飾った。
内容に目を向けると、1年生の活躍が目立った。これまでなかなか結果が伴ってこなかった選手が、団体戦レギュラークラスと互角以上に戦い、勝利を挙げるなど力が付いてきていることを感じた。レギュラークラスの選手にも良い刺激となったようで、校内試合では滅多に声を出さない選手が、しっかり声を出して試合をするなど見ていて気持ちの良い試合が続く。農芸卓球部のレベルが高くなってきているのを実感した。
この大会で結果が出なかった選手の中には翌日の自主練習に参加し、課題を克服するために必死であった。こうした姿勢を観ることが出来たのもこの校内大会の結果である。新入生を迎えるに当たり、こうした努力を惜しまない姿勢を大切にしていきたい。