１．社会学、教育学と土木工学の境界領域の研究

主に社会調査の手法を用いた研究を行います。例えば、少子高齢化が進んだ何十年後かの地域社会の予測データを基に、未来の社会の担い手である中高生たちに持続可能な未来のために「いま」必要なことを考えてもらう教育を行い、その教育効果や意識の変化などを質問紙調査等を行って計量的に分析する研究などです。未来の社会のための基盤整備に寄与する研究を目指しています。

●ESD（持続可能な開発のための教育）、環境教育、防災・安全教育に関する研究

ESDはEducation for Sustainable Developmentの略で「持続可能な開発のための教育」と訳されています（文部科学省・UNESCO）。ESDとは、環境、貧困、人権、平和、開発といった現代社会の課題を自らの問題として捉え、それらの課題の解決につながる新たな価値観や行動を生み出すことによって、持続可能な社会を創造していくことを目指す学習や活動です。つまり、ESDは持続可能な社会づくりの担い手を育む教育のことを指します。本研究室では、こうしたESDに関わるプロジェクトを進めています。関連して、環境教育や安心安全な社会生活のための防災教育、安全教育に関わる研究などもテーマとして考えられると思います。

●土木とキャリア教育に関する研究（土木分野を担う人材開発）

2000年以降、学校教育には子どもたちの人生の中に職業をどのように位置づけるかといった視点での「キャリア教育」の導入が進んできました。その中で指摘されてきたことの1つに、子どもたちは（大学生もかもしれませんが）「知っている職業」、「知っている会社」にしか興味を持たないということがあります。土木分野もそうかもしれません。子どもたちが「土木」にどのようなイメージを持っているのかといった基礎的な調査はもちろんのこと、どうすれば土木分野への興味を喚起することができるのかといった視点からの調査、研究、そしてキャリア教育プログラムの提案なども本研究室では可能です。

●土木とジェンダーに関する研究

キャリア教育とも重複しますが、土木分野で活躍する女性の数は上昇傾向にあるとはいえ、まだまだ男女差の大きい分野であるといえると思います。こうした性別による意識の差の実態調査を行う研究などがテーマとして考えられます。すでに働いている人を対象とする調査もさることながら、数十年後の社会を担う子どもたちへのアプローチを考えることも必要かと思います。その点で、上記のキャリア教育と結び付けた視点も有効です。

２．教育と社会の接続点に着目した研究

３．高等教育、大学教育に関する研究

ゼミ指導は基本的に緑多き大宮キャンパス4号館5階の研究室で行います。学部・学科横断の多様な学生たちとの混成チームならではの自由な議論をベースとしたゼミ活動を行っています。ゼミ発表は1人につき、週に1回、ないし2週に1回やってもらっています。各自、主体的に研究を進めていくことが求められます。

・ 埼玉県教育委員会（埼玉県立高校数学科教員）

・ 埼玉県教育委員会（埼玉県飯能市立中学校数学科臨時教員）

・ 群馬県教育委員会（群馬県立高校数学科臨時教員）

・ 東京都港区役所（行政事務）

・ デジタル教材開発企業 など