1例会山行大和山楽会まつさか香肌イレブン「池木屋山」と「霧降山」山行記録日時:令和7年9月28(日)曇りのち晴れ参加者:増田、坪井世、松村CL(記)(3名)三重と奈良の県境に連なる台高山脈の真ん中、香肌イレブンの中でも人気の高い池木屋山へ登った。池木屋山は宮ノ谷渓谷から大滝を越え霧降山を周回する「大滝コース」と宮ノ谷渓谷入口から尾根をピストンする「尾根コース」がある。大滝コースは滝を越える際の難所があるが、素晴らしい渓谷美を楽しむことが出来る。今回はこの大滝コースを登った。<コース・タイム>王寺4:45発→5:15田原本(坪井さん合流)→6:45宮ノ谷渓谷駐車場6:51(登山開始)→8:35高滝→9:22ドッサリ滝→12:01池木屋山(昼食)12:40→13:15霧降山山頂13:28→14:38コブシ平→15:51登山口P(下山終了)<山行内容>週間天気予報では微妙な雲行きであったが、日ごろの行いが良い?のか、最後まで雨に降られることもなく山行を楽しむことが出来た。標高差やコースの複雑さから決して楽なコースではない。秋めいてきたことで涼しい風を感じることもあったが谷あいを進む道は汗が噴き出す厳しさもあった。心配していた“ヒル“は私(松村)と増田さんが被害に・・・それでも変化に富んだ渓谷はいつ見ても素晴らしい。大滝に着くと落差60mの見事な滝が現れ2るが、滝の手前を渡渉しなければならない。このところ雨が少なかったためか水量は少なく問題なく渡渉できた。渡渉後、大滝を巻くのだが急斜面を少し大滝から離れる方向へルートがつづく。2年前に会で来たときの記憶を呼び起こしながら・・それでも右へ左へ手探りで登ってゆく。迷うことはなかったが、急斜面をトラバースする場面では緊張が走る。滝を越えるところにお地蔵さんの祠があり事故がないように祈ってくれているように見える。沢を二度三度渡渉し、進む。ブナ林を進み沢を離れてからは急登がつづく。4年前にもここを登っているが、それは6月初旬のシロヤシオが綺麗に咲いていた頃だった。そんなことを想いだしながら急登を登ってゆくと斜面が緩やかになりそれまで狭かった尾根が広がりを見せる。あたりは落葉を始めだしたブナの林でそれ抜けたところが山頂(1,396m)だ。山頂には“ソロ”で登ってきた男性がいた。聞くと尾根コースをピストンで登って来たとのこと。しばし談笑のあと、我々は昼食を摂り、男性は登って来た道を下って行った。山頂からはブナ林越しに大台ケ原をはじめ周囲の山並みを見ることができた。山頂には変形した木があり、それに登って記念写真を撮ったりして楽しむ。昼食のあとは、台高山脈の尾根上を北へ進む。しばらくして小さな池のような窪地があり、これが池木屋山と呼ばれる由来かと考えたりする。霧降山まで緩やかなアップダウンが続くが、腰の高さくらいの低木がルート上に密集するように生えている。その枝が膝や太ももに擦れるので半ズボンでは痛いと感じるに違いない。13:15霧降山(1,361m)に到着。この頃には天気も良くなってきていたが桧塚奥峰は頂上あたりに雲がかかっていた。一方、倶留尊山・三峰山・大洞山などの山並みが確認できた。記念写真を撮ったあと宮ノ谷渓谷登山口へ向けて尾根コースを下ってゆく。20分ほど進んだ所で象が鼻を伸ばしているように見える木を見つける。3休憩をかねて木に登り記念写真を撮る。そこから10分ほど進むと青空平と呼ばれる広場に着く。ここはヘリポート跡らしいが草が伸びて“ヘリ”が降りるには厳しいと感じる。その広場の右奥に朽ちた大木が横たわっていてその右側にルートが続く。そのあとも尾根に沿って傾斜のきつい下りが続く。ヒメシャラの林を延々と下る。紅葉の始まりか、赤く色づいた葉がひらひらと落ちてくる。ひたすら続く尾根道は距離が長く感じられる。コブシ平を過ぎ、さらに下り続けると右手に獣除けの網が現れた。ようやく下山を近く感じることができた。扉を開けてそれを超えると作業用のモノレールがあり、急な斜面を真っすぐ下ってゆく。このモノレールも延々と長く坂を下るので膝が痛くなる。モノレールの途中、金網の扉があるのでそこを右に折れて進む。その辺りは広範囲に伐採がされて痛々しい。そこからも急斜面の下りが続いたので膝が笑うというより、痛い!!尾根コースの登山口に着いた時はホッとした。15:49無事に下山。久しぶりの池木屋は今の私にはハードだったが、登れたことは喜びでもある。下山から車を停めた駐車場までは歩いてすぐだ。かなりハードで緊張するコースだったが、大いに楽しめる山でもあった。お疲れさまでした。