三峰山夏の終わりのヤマハハコ日時2025年9月7日(日)メンバー増田彦増田み松村小林幸小林三坪井片桐小渕(CL記)コースタイムゆりわれ登山口出発6:55ヤマハハコ群落地8:30八丁平8:50三峰山頂上8:55八丁平9:30ヤマハハコ群落地9:45ブランチ下山開始10:15ゆりわれ登山口下山11:052025年は6月27日に梅雨明けし、直後から猛暑日が連続した。7月8月と猛暑日と熱帯夜は続き「災害級の暑さ」とテレビは叫び続けた。9月に入ってから気象庁は「今夏の暑さは明らかに異常!温暖化を踏まえても60年に一度しか発生しない稀なものだった。」という見解を発表した。9月10日現在この暑さは継続中である。三ヶ月近くクーラーのきいた部屋に籠りっきりを続けたため、登山をする体になっていない。初級の三峰山でも不安を抱えての出発である。幸い二日前の台風の大雨で、当日ゆりわれ登山口の気温は19℃でそれほどの暑さは感じなく快調に出発した。植林された間を歩く登山道は歩きやすくジグザグに刻まれており、老人には有り難い。植林地帯から自然林に変わり、出発から40分登った場所で休憩。去年と同じ場所である。メンバーが差し入れてくれた梨が体に染みる。少し登るとピンク色のママコナがあちこちに見えだした。トリカブトも花は少ないが紫のきれいな色を見せてくれる。1時間30分でヤマハハコ群落地に到着する。道沿いのアセビの木が大きくなりすぎて、登山道からヤマハハコは見えない。看板もテープも無いため知らない人は見つけられない。帰路、ここでブランチ予定のため、八丁平へ急ぐ。途中例年なら道の両側にトリカブトが咲きそろっているが、今年はなんと、半数ほど、茎も葉も真っ黒で痛々しい。おそらくは猛暑と水不足で立ち枯れしたのであろう。生き残った茎は先の方だけ開花している。蕾みは沢山あるのでこれから咲いてくれるだろう。三峰山頂上まで登り、集合写真をとり、また八丁平に戻る。周りの木々は少し黄みを帯びて秋色である。ススキも穂を出し夏の終わりを感じさせる。ヤマハハコ群落地に戻り、ここでブランチ。食後、アセビをかき分けて下に降りると群落しているヤマハハコが白一面に広がって満開である。写真を沢山撮って満喫した。下山は転げるように下りて11:05登山口着。2、3年前から大普賢岳や十津川の山中で熊の出没が言われていたが、今年は天理や大宇陀の車道でも目撃情報が相次いだ。行者還の91番付近で登山者が怪我をしたり、北海道の羅臼岳はショッキングな事故もあり、今後の山行は熊の出没情報に神経質にならざるを得なくなった。加えて、今日の山行メンバー8人の内、半数の4人が後期高齢者である。来年になると6人になる。酷暑、熊、高齢の三重苦を背負った我が大和山楽会は前途多難である。帰路、箸尾の住宅地の中の記念碑が建っている場所に増田さんが案内してくれた。直木賞の直木三十五がこの地に住んでいたことを示す碑である。「植村」という本名から偏と旁をとって「直木」というペンネームである。すこし以前に谷町六丁目の「直木三十五記念館」を見学したことがあるので非常に興味深かった。