1例会山行大和山楽会弥山・八経ヶ岳(オオヤマレンゲ)山行記録日時:令和7年7月6日(日)7:18~16:33晴れ参加者:増田彦CL、増田み、坪井康、坪井世、松村(記)(5名)当会にとってのホームグラウンドのひとつ「大峯山系」の名峰「弥山1.895m・八経ヶ岳1,9515m」に登りました。山上ヶ岳とならぶ弥山・八経ヶ岳や明星ヶ岳など一帯を深田久弥は「大峰山」と呼び「日本百名山」の一座に加えています。八経ヶ岳は近畿地方の最高峰でもあり、この日は多くの登山者で賑わっていました。7月上旬、弥山から八経ヶ岳の一帯は「オオヤマレンゲ(国の天然記念物)」の自生地とされているのでそれを探すのも楽しみな山行でした。<コース・タイム>5:00王寺⇒5:20田原本⇒7:10R309標識90番登山口7:18⇒7:43シンボルツリー(桧の巨木)7:52⇒7:54タイタン広場⇒8:13奥駈道合流⇒8:44一ノ垰⇒9:37弁天の森9:45⇒10:04聖宝ノ宿ショウボウノシュク跡10:08⇒11:19弥山小屋11:28⇒11:52八経ヶ岳山頂12:08⇒12:29弥山小屋(昼食)12:52⇒12:54弥山山頂(弥山神社)13:06⇒13:55聖宝ノ宿跡13:59⇒14:27弁天ノ森14:35⇒15:20一ノ垰15:22⇒15:53奥駈道合流⇒16:10シンボルツリー⇒16:33標識90番登山口⇒帰路に就く2<山行内容>朝、4時に起床。私にとっては久しぶりの山行ということもあって気持ちがはやる。一方、猛暑と運動不足で「バテないか」という不安も抱きながら王寺を出発。増田車は田原本を経由して上北山村を目指す。途中、オレンジ色に輝く朝陽を見て今日の山行が無事に達成できることを願う。「道の駅・杉の湯」でトイレ休憩の後、R169とカーブの連続するR309号を走り、順調に標識90番に到着。すでに二台ほど停まっていたが、問題なく駐車できた。ザックを背負い「さあ、出発!」鉄階段を登るとすぐに急登が始まる。時折、涼しい風が吹くこともあり、快調に登ること約20分で「桧の巨木」が目の前に現れる。そこで小休止をとり、更に歩を進めると間もなく「タイタン広場」だ。以前、訪れた時の姿に比べ、朽ちてゆくタイタンは寂しげに見える。8時すぎ、奥駈道に合流。そこからは涼やかな風(増田さんいわく「極楽のあまり風」)が流れ順調に距離を稼ぐ。「一ノ垰」を過ぎたあたりから、見事に白い花を咲かせた「バイケイソウ」の群落を見る。※バイケイソウの花は茎の上部に直径1~2cmの緑白色の花を房状に多数付ける。3そのあとも心地よい風に吹かれながら適度なアップダウンを繰り返し、「弁天の森」へと進む。途中「トンネル西口」から登ってくる道と合流するため、登山者が一気に増える。いくつかのグループも見られ、それらはツアーで来ているようだった。「聖宝理源大師像」が鎮座する聖宝ノ宿跡で休憩し、いよいよ弥山への急登が始まる。ガレ道、木階段の連続で、脚への負荷が一番キツくなる場所だ。(みさ子さんが脚の痛みを訴える)弥山小屋の屋根が見えるとようやく登りは終わり、広場には沢山の登山者が集っていた。脚を痛めたみさ子さん以外のメンバーは、そこにザックをデポして空身で八経ヶ岳を目指すこととする。八経ヶ岳へつづく、途中に天然記念物の「オオヤマレンゲ自生地」がある。「オオヤマレンゲ」はフェンスで保護されているのだが、辛うじて蕾をひとつ見つけるのが精一杯で、「絶滅寸前?」といった感じである。※実際には、明星ヶ岳へ向かった登山者から明星ヶ岳周辺に沢山咲いていたと聞いたので絶滅ではない。4八経ヶ岳へは一度下り、登り返す必要がある。弥山までの登りで疲れた脚には、そこからの下りと登りが堪えた。ようやく八経ヶ岳山頂に着きいた時は達成感を味わうことができ、ホッとした瞬間である。その山頂からは紀伊山地の山深い展望が広がり、山名板の前では記念写真を撮る登山者で賑わっていた。山頂からの景色を堪能したあと、空身とは言え、弥山へ戻るためにはもう一度下って(理屈では分かっていても疲労感が湧く)登りが待っている。ようやく弥山へ戻るとみさ子さんが待っていた。日陰を探し、少し遅い昼食を摂る。5昼食のあと弥山神社を参詣し、下山を開始する。今回のルートは距離も高低差もあり、下りの途中、坪井康さん、続いて私(松村)が脚の不調をきたし、何度か休憩を要した。何時ものことかも知れないが、登りよりも下りの方がしんどいパターンだ。標高が高いので涼しい場面もあるが、下りでは「アブ」や「ブト」などの虫が周囲を飛び回り、顔にまとわりついてくるのにも閉口した。めいめい、虫よけスプレイを振り撒きながら下ってゆきました。私は(特に)下りで「膝」が痛くなるので困ります。日頃の運動不足が原因だと思う。ただ、大袈裟と言われそうですが、全員、無事に下山できたことは本当に良かった。今日の山行は距離:14.7km、時間:9時間14分、累計高度:1,360mでした。体力の限界を感じると同時に「まだ八経ヶ岳が登れた!」という意味で自信を持たせてくれた山行でした。お疲れ様でした。以上