2023/4/4


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関西最大丹波カタクリ超密集群生日時2023年4月4日(火)メンバー小渕保司小渕康子(記)京都の亀岡に住む妹から丹波のカタクリを見に行ってきたと、写真が送られてきた。すごい群落ぶりに驚き、早速出かけることにした。カタクリの花は陽が高くならないと開かないので、自宅は9:30の遅い出発だった。妹が「満開!」と言ったのが4日前で、その後も5月並みの気温が続いたので多少の不安を抱えながら出発した。親しんだ高速を乗り継ぎ、丹波市に到着。夫が調べていた「いづも庵」で各自負担の天ざるそばを食べ、現地到着12:30。平日にもかかわらず駐車場も2/3ほど埋まっている。入園料¥300を支払い、小川沿いの道を進むと右手山側斜面がカタクリ色に染まっているのが遠目でもわかり、歓声を上げる。小川を渡るとテニスコート大の広さの斜面がカタクリで埋め尽くされている。「すごい!」としか言いようがない。藤色のじゅうたんを敷き詰めた様である。ぐるりと遊歩道になっていて急坂だが、すわりこんでカメラをのぞいている人が何人もいる。この斜面を一周して次の斜面に移動する。移動の道も両側にカタクリである。写真を撮り合いながら進むと、すぐに2つ目の斜面が現れる。ここは最初の斜面の倍ほどの広さである。藤色に圧倒され、あっけにとられて言葉が無い。陽の射している場所と日陰の場所では花の色が違って見える。スマホとカメラで挑戦するが、残念ながらこの広さは写らない。数年前に諏訪の入笠山でスズランの超群生を見たが、あの時とまったく同じ状態のカタクリであった。カメラで写らない分、自分の目に焼き付けてこの超密集群生を楽しんだ。この超密集群生のカタクリは元々自生していたものを地元の人が見つけ、それ以後、何十年もかけて獣害から護るために金網で囲み、保護を続け、これだけの大きさになったと、観光協会から説明をうけた。地元の人びとの努力の賜である。出口を出て周辺を歩くと、垂れサクラやシャクナゲが満開で、駆け足で走り去ってゆく丹波路の春を惜しんだ。