新春の香る水仙郷明神山から高尾山・高安山を周回山行記録日時:令和5年1月8日(日)8:00~14:30晴れ時々曇り参加者:小渕CL、増田、阪口、松村(記)(4名)冬の時期、身近な公園や畑の畦道などで見かける「水仙」だが、その水仙が一面に咲く場所が大阪の柏原にあると聞き、行ってみることになった。場所は近鉄堅下駅またはJR高井田駅から歩いて行ける高尾山という山の中腹の谷にある。今回、王寺の明神山麓からスタートして高尾山、高安山を巡り、信貴山下駅まで周回してみた。<コース・タイム>7:46王寺町明神・ヤオヒコ前→8:13明神山山頂→9:12ブドウ畑出合→9:49河内国分駅前→10:00高井田駅前→11:02水仙郷→11:32高尾山山頂(昼食)11:53→13:02信貴山ケーブル高安山駅→13:18高安山山頂→13:50朝護孫子寺駐車場→14:00信貴山バス停→14:26信貴山下駅着下山終了)<山行内容>新春山行は前日の1月7日に急遽計画され「水仙を見に行く」ということと「8時に明神山の麓に集合」というシンプルな企画でスタートした。正月明けのハイキング程度と思っていたが、実際に歩いてみると20km越えのロングハイキングになった。増田さんと松村が明神山の入口(麓)にあるヤオヒコの前で集合。明神山へ向け5分ほど歩いた所で小渕さんと阪口さんが待っていた。明神山山頂までは約30分。穏やかな日和で寒さも和らぐまずまずの天気だ。明神山には散歩スタイルの地元の方が多い。明神山山頂(273m)を越え、南西方向に尾根伝いを関屋の方角へ進む。途中、プラスチック製の階段や猪が堀り返した道を進んでいると雑木林の中に何やら布が引っかかっているのを増田さんが見つける。一瞬、人の形に見えたからドキッとしたが、人ではなさそう。その後も落ち葉で滑らないよう足元に注意しながら緩やかなアップダウンを繰り返し進む。途中、石の「十三重の塔」があるが雑木が茂り、誰が建てたのか、管理も行き届いていないようだった。いくつか送電鉄塔の下を通り、「関屋地蔵尊」に着く。小休憩のあと、林を抜けるとブドウ畑の前に出る。そこからはスーパーライフの屋根が見える方向へ住宅地を進みR25号線に突き当れば近鉄河内国分駅もすぐそこだ。駅前の変則交差点を北へ進み国豊橋を渡って大和川を越える。この日、大和側河川敷では出初式が行われており、橋の上から多くの消防車や消防署員の雄姿を眺めることが出来た。大和川を渡るとJR高井田駅があり、そこを過ぎてからは住宅地の中、坂道を上がってゆく。この辺りには横穴式の古墳が沢山ある(高井田横穴公園)住宅地を過ぎても坂道はつづき、車の往来に注意しながら登ってゆく。かなり長い坂を上ると道路の左側に赤い鳥居が現れる。この鳥居をくぐって進むと高尾山山頂に通じる。その赤い鳥居をくぐらず、左側へ5分程下ると「柏原水仙郷」があり、斜面一面の水仙が甘い香りを漂わせている。我々の他にも数組のハイカーが水仙を楽しんでいた。水仙郷を巡っていると説明板とともに古墳の入口があった。6~7世紀頃の古墳群で273基ある内の一つで中には入れないが格子越しに覗くことができた。水仙を堪能した後、高尾山へ向かうため元の車道出合まで戻り、赤い鳥居をくぐって山頂へ進むと山頂直下の大きな岩が見えてくる。ロープを掴みながら岩の上に出ると鐸比古大神の祠がある。そこからは大阪平野の景色が望め、柏原駅界隈、石川が大和川に注ぎ込む地形もハッキリと見える。空気が澄んでいれば南港のATCビル、ハルカス、明石海峡大橋なども見ることが出来る。祠から岩をよじ登ると高尾山山頂(277m)である。昔はここに「鐸比古鐸比売(ぬでひこぬでひめ)神社」があったが今は麓に移され鐸比古大神の祠だけがある。なお、高尾山は「鐸比古鐸比売神社」のご神体とのこと。山頂は狭いが昼食休憩をとり、次の高安山を目指す。山頂から赤い鳥居まで戻り、再び車道を進む。通行車両に注意しながらしばらく進むと信貴変電所があり、続いて高安山霊園、信貴山公園墓地の横をとおる。左手に近畿自然歩道の標識があり再び山道に入る。樹林の中の恩智峠を右折(信貴山方向へ)し、すぐ左に木段があるのでそれを登って高安山方向へ向かう。木段の先に展望台があるが老朽化のため上には登れない。近鉄・高安山駅でトイレ休憩の後、ケーブルカーのホームを左に見て生駒縦走歩道を進む。三角点のある高安山山頂(487m)に到着するが眺望はなし。奈良市の女性が朝護孫子寺方向へ下るというので信貴山断食道場をとおり、朝護孫子寺の駐車場あたりまで同行した。朝護孫子寺の山門をくぐり、参道を通って信貴山バス停そしてケーブル跡を近鉄・信貴山下駅まで下った。今日は20kmを越えるハイキングとなり、一同心地よい疲れで新春山行を終えることができた。