関東の 山 4 座(1 日目) 愛 鷹 連 峰 最 高 峰 ・越 前 岳 山 行 報 告 日 時 :令和4年 10 月 15 日(土) 9:37~13:50 曇り時々晴れ参加者 :増田、増田み、小渕、坪井世、松村 CL (記) (5 名)朝、王寺組は増田車で4:30に出発し、関ドライブインで坪井さんと合流。※小林車とも合流の予定でしたが、天候によるキャンセル・・という情報から中止と受け止め、参加されませんでした。この山行を小林さんも楽しみにされていたと思うと、一同とても残念でしたが、5 名で関ドライブインを出発することにしました。※会として連絡の方法に工夫が必要と感じる事例です。車は東名阪・伊勢湾岸・新東名を乗り継いで新富士ICまで行きR469で十里木登山口に 9:30 到着しました。途中、車窓から富士山の雄姿を眺めることができました。静岡県裾野市にある越前岳(1504 m)は、愛鷹山系の最高峰で二百名山にも選定されています。十里木登山口からのコースは越前岳の最もポピュラーなコースで途中の馬の背見晴台からは富士山を間近に見ることができるハズでした・・・が、今回は雲を通して富士山を心の目で眺めました。<コース・タイム> 十里木駐車場(登山口) 9:37 → 展望台 9:56 → 馬の背見晴台 10:19(休憩)10:26→ 越前岳山頂 11:39(昼食)12:13 → 馬の背見晴台 13:07(休憩)13:23 → 展望台 11:38(休憩)11:41 →十里木駐車場着 13:51 登山終了<山行内容> 新富士 IC を出たあと、登山口を目指すが、越前岳へは北側の十里木から登るコースと東側の愛鷹山神社から登るコースがある。私はてっきり後者の山神社にある登山口だと思ってカーナビにセットし車を進めるが、リーダーから「違う!」という指摘を受ける。正解は、十里木の登山口だと分かり、U ターン。9:30 頃、無事駐車場に到着するが 40 台ほど停められる駐車場は満車状態。運よく一台の車が出て行ったので待たされることなく停めることが出来た。駐車場にはログハウス風のトイレがあり、その横が登山口になっていた。見上げれば青空である。 2登山道は斜面全体がススキと笹が広がる公園の端にあり、見通しがよく丸太で土止めされた階段を登ってゆく。ところどころ土止めの土が流れてしまい丸太だけが異様に高くなって歩きにくいヶ所もある。そのような急な階段を 15 分ほど登ったところに展望台があり、そこからは富士山が正面に見えるハズだが、この時は雲をまとって見えない。残念である。その後は越前岳の山体を見ながら低木帯を進む。途中、電波中継塔があるのでその脇を通り、30分程でベンチが設置された馬ノ背見晴台に着く。ベンチにすわり、ふとテーブルの下に可憐な花があるのに気付いた。名前は分からないが写真をパチリ。このあとはこれまでのなだらかな道から立派なミズナラやブナも散見される樹林帯になり岩が転がる急坂となる。複数の踏み跡が交錯する単調な登りと斜面が崩れた崩壊地の脇を進む。崩壊地を過ぎると勢子辻方面との分岐があり、傾斜は緩くなる。15 分ほど進むと越前岳山頂(1504m)である。山頂は少し広場になっており、多くの登山者が休憩していた。凹凸のある文字で越前岳と記された標識を背に記念写真を撮るが、白いガスに覆われ、期待していた富士山や周囲の山並みを展望することが叶わなかった。愛鷹山系は駿河湾の方からガスが発生しやすいらしい。もし晴れていれば、南アルプスも見えるらしい。3記念写真のあと、座る場所を探して昼食を済ませた。晴れる気配もないので下山することになるが、時間的にはゆとりがある。山頂から東へ行けば富士見台(1423m)、南へ行けば呼子岳(1310m)鋸岳(1296m)がある。しかし、往復の時間を考えると厳しいので足を延ばすことはせず、もと来た登山道を下山する。富士見台から見た富士山は紙幣のデザインにもなった場所なので見てみたかったが、それは叶わない。駐車場に降り立ち、そこから一路今夜の宿地である新富士オートキャンプ場へ向かった。このキャンプ場はオートキャンプ用のテントサイトが約 80、バンガローが 6 棟あり、その内の一つ 5人用のバンガロー(\10,000)に泊まった。一人当たり\2,000 でウエルカムフルーツのもてなし、部屋には冷蔵庫・クーラーそしてテラスにテーブルと椅子がある他、無料で風呂に入れる!なんて素晴らしい!!と言いたいところだが、手作り感のある建物は微妙に汚れとガタがある上、黴臭さのある布団(布団が付いているだけで文句は言えないところだが)は値段相応といったところだった。それでもメンバー全員で快適に過ごせるよう掃除をし、時間制のお風呂をいただき、一日の疲れも吹き飛ぶ思い。そのあとは、楽しい夕暮れ・・・夕食は、新鮮な食材とポン酢で美味しい鍋を頂いた。食べきれないくらい沢山あって皆、満足!8 時ごろに布団に入るが、消灯の中にゴキブリが出た~!という発声に一同、目を覚ます。そんな騒動もありつつ明日の富士山に期待を膨らませて夜は更けました。 関東の山 2 日目:宝永山と三ツ峠山記 増田 彦嗣参加者:小渕、松村、坪井、増田 F2 の 5 名記 録:新富士オートキャンプ場 5:15 発→(富士山スカイライン)富士宮新 5 合目 P6:00 着/6:20 発→ 6 合目 6:40→火口底 6:55→宝永山(2693m)7:55 着/8:10 発→馬の背 8:20 発→火口底 8:40 着/8:50 発→新 5 合目 P9:40 発→(R469・R139・東富士五胡道路須走 IC・富士吉田 IC・ R139・R137)三ツ峠登山口(1230m)11:40 着(昼食)12:00 発→三ツ峠山(1785m)13:45 着 /14:00 発→三ツ峠登山口 14:45 着→(R137・R139)町営三ツ峠グリーンキャンプ場 15:50 着1、予定変更 今回山行のメインテーマは紅葉の富士山御中道ハイキング。CL 中尾さんの当初予定では、初日は移動日で奥庭荘に宿泊、2 日目に大沢崩れをハイキングしコテージ泊、3 日目に宝永火口となっていて計約 7 時間の遊歩道歩き。連休で高速道路が渋滞する可能性があり、雨予報でもあり 1 週間ずらしと現地集合・現地解散を提案。又日時変更後の計画で、CL を私に交代。初日の移動日を早朝に出発すれば富士近郊の日本 200 名山 4 座の2つ(愛鷹山・三ツ峠山)が登れる計画書案を提案。2、散々なバンガロー 新富士オートキャンプ場にはお風呂があるのが魅力だったが、散々なバンガローだった。申し込みが遅く土曜日のため他のキャンプ場のバンガローはほぼ満室だったが、ここが開いていた。 おじいさん一人が広いキャンプ場を維持管理しているので、清掃が行き届いていない。着くと直ぐに雑巾を借りてテーブル・イスと部屋の床・板壁等を拭く。真っ黒だ。一部天井には天井板がずれているし、板壁も破れている。置きっぱなしの布団を、2 段ベッドの上にあげ、布団倉庫に取りに行く。見事管理清掃がされていない。清潔そうな敷布団・枕・毛布を選び運ぶ。深夜トイレに行き、帰ってベッドに入ると布団に黒い動く物が居る。思わず声を出し追い払う。みんなを起こしてしまった。以後寝付かれない。 今日の予定は午前中に富士山南側の御中道:宝永火口をハイキングし、午後からは北側の御中道大沢崩れのハイキングだったが、大沢崩れの御中道状況を調べると、奥庭から先は通行禁止。又明日の天候は雨模様だったが回復し、またまた予定を変更し、午後は明日登る予定の三ツ峠山に変更。三日目の午後から雨という予報のため、午前中に登れる御正体山(1682m)を予定する。 朝 4 時起床し、夕べの残りのうどんを炊き、朝食とする。夜明け前にテント場を後にして、富士山スカイラインで、富士宮新 5 合目へ。3、御中道:宝永火口 富士山スカイラインで綺麗な朝焼け見ながら新五合目へ。快晴で下界には雲海が広がっている。上の駐車場は満杯に近い。車から出ると寒い。以前何度も訪れたレストハウスの建物が廃墟となっている。去年の 3 月 22日に放火されたという。富士登山や観光の静岡県側拠点だった「富士宮口五合目レストハウス」が冬季閉鎖中の火災で使用不能になり、解体。仮設トイレで用を足す。6:20 出発する。家族連れ等の登山者が多い。歩きにくい火山灰の砂利道登る。新 6 合目で登山道と宝永火山への分岐。単独でランニングする強者が通り過ぎて行く。真っ青な空に 8 合目らしき山小屋が見えるが、頂上は隠れて見えない。御中道の両サイドは背の低いカラマツの紅葉で埋め尽くされている。10 分間平行移動し、巨石が散乱する第 1 火口へ降って行く。ここから火口のすり鉢系の大斜面を大きくジグザクに高度を上げる。 7:55 宝永山(2693m)に到着する。青空に富士頂上が見える。東側には御殿場からの登山道が見える。 記念写真を撮り、やや登りの馬の瀬経由で下山する。富士登山の醍醐味は降りの砂走り。雪渓を滑り降りる要領で踵から滑るように降りる。第 1 火口のベンチでしばし休憩する。南側の方には第2火口が大穴を開けている。平行移動の御中道は時間的にも余裕があり紅葉絶景の撮影スポット。その下方谷筋の第 3 火口から登山者が登っているのが見える。地図を見ると水ヶ塚公園からの登山道。 9:35 駐車場に戻り、ここから三ツ峠山へ坪井さん運転で向かう。東富士五胡道路から河口湖大橋を渡り、北進。4、国際色豊かな三ツ峠山11:40 登山口 P に着く。橋を渡り陽当り場を見つけ、昼食にする。12:00 出発。林道が延々と続く。単調な単調な登山道。登山口にジープが何台も留まっていて、しかもチェーンを巻いている。この登山道はジープ道で頂上近くにある小屋の荷揚げ道?13:30 三角点のある広場に出るが、頂上の標識が無い?探していると登山者からここから少し降って階段を登ると頂上ですよと教えてもらう。気を取り直して山荘横の道を行くと、新しい木の階段が延々と続く。階段横のフジアザミの花に癒される。13:45 やっとチェーンに囲まれた頂上に着く。天候は悪く。ずーっと雲の中。晴れていれば富士山の雄姿が遠望できるポイントだが今回は断念。記念写真を取る。頂上には中華民国のパーティが登頂している。鎖を乗り越えてヘルメットを冠ったパ-ティも登ってきた。聞くと屏風岩を乗り越えてやってきたロッククライマー。14:00 頂上を後にする。山荘近くで白人のパ-ティやってくる。国際色豊かな人気の山。14:45 一気に降り、登山口に着く。15:50 来た道を戻り、河口湖手前で R139 を東進。西桂町営三ツ峠グリーンセンターのコテージに着く。昨日泊まったバンガローとは雲泥の差。 早速本館にある広い浴槽に汗を流し、コテージに戻り、家庭菜園で採れたビッグ落花生を塩茹でにして、ビールで喉を潤す至極の時間。 当初雨予報のため予定していなかった明日登る御正体山のコースを検討する:42 牧の沢 そして 8:20 白井戸分岐。ここからが正念場である。330m の高度差を一気に登る。気合いを入れ直して覚悟を決めて出発。ゆっくり、ゆっくりと心に言い聞かせて登る。一箇所だけ岩を越えたが、あとはジグザグに刻まれた道を静かに登っていく。木々は紅葉しているが楽しむ余裕は無い。登りつめると傾斜が緩くなって 9:10 1 等三角点の頂上に着く。広い平地になっていて赤い屋根の小さな社やテーブル、ベンチがある。一帯の広葉樹林は「やまなしの森林 100 選」である。御正体は日本 200 名山の一座であるが、山梨 100 名山の一座でもある。今上天皇が皇太子時代に登られた記念の標柱もある。はやい昼食をとり 9:38 下山開始。もと来た道を帰る。こんなに登ったのかと思うほど下り 10:10 白井戸分岐着。来た時と同じようにいくつものピークを越えて 11:15 岩下の丸通過。まだ登り下りを繰り返し11:50 1228m 着「これから 200m 下ります。」の声かけをして 12:12今倉山分岐 12:30 道坂トンネル入り口下山。200 名山の本には「展望は無いが、静寂な山路の風情を味わう山」とあったが味わい過ぎた。帰りは道坂トンネルをくぐり、峠を下ると道志村に着く。キャンプ場がたくさんあり、その中の一つで 3 年前に小 1 の女児が行方不明になり今年肩甲骨が見つかった事件があったが、その現場である。ニュースを生々しく思い出しながら通過。山中湖に出て須走 IC から高速に入り、岡崎の SA で食パンを買って、四日市 JCT も上手く通過し 6:30 帰奈。関東の山 四座を終えていろいろな事情があって集合場所の関 SA から出発出来たのは 5 人となった。十月から新しくなった増田車のセレナに 5 人乗ってあっという間に新富士 IC に到着。9:30 には一座目の愛鷹山に向けて出発できた。200 名山の三座は標高 1700m 前後で三座とも頂上は雲の中であったが、富士山五合目の 2400m 以上は快晴となり雄大な赤茶色の富士山を拝顔できた。宝永山に至るお中道は唐松や広葉樹が今を盛りに黄色に染まり遠望する裾野は賢婦人を「行ったことないけどカナダみたい」と言わせ、私はまるでニュージーランドと思った。富士山は確かに日本一だ。だが高さだけではなく大きさ、広さ、そして圧倒的な存在感も日本一の山であった。快晴の宝永山から頂上の奥宮もはっきり見え感動!!!の一言であった。リーダーが悪戦苦闘して予約を取った二つのキャンプ場のバンガローは優劣はあったが、それも後の話として盛り上がるだろう。五合目からの下り、河口湖をこえ三つ峠の登山口までの長距離の運転を任された坪井さんは見事なハンドルさばきを見せ、皆をびっくりさせた。気働きのすごいメンバー全員で交代しながら運転し私は楽々だったが、夜は高いびきで眠り、皆を怒らせた