移民に関する社会心理学研究
博士後期課程への進学を機に、新たに移民をめぐる研究を開始しました。
近年、世界規模で移民の数は増加する一方で、それに伴う摩擦や衝突も世界各地で顕在化しています。こうした状況の中で、一国の社会における移民の位置づけは、極めて重要な課題となっています。さらに、移民の社会的統合をめぐって、移民と地域住民との間にどのようなつながりを構築していくのかも、深く検討すべきテーマです。
道徳心理学に関する研究
功利主義と義務論は、道徳哲学における二つの重要な思考軸です。心理学研究で広く用いられる道徳ジレンマ課題も、しばしば暗黙のうちに「功利主義 vs 義務論」という構図で理解されてきました。しかし、道徳ジレンマにおける「功利主義的判断」は、本当に功利主義の理念を反映しているのでしょうか。いま一度、功利主義の概念に立ち返り、心理学研究における「功利主義」を再考する必要があります。