キーワード:動的弾性率,圧縮強度,曲げ強度,密度,ミクロフィブリル傾角
・木質構造部材の残留強度の予測
腐朽菌やシロアリに起因する生物的劣化により構造部材の強度低下が懸念されています。住宅の長寿命化を促すためにも構造部材の応力状態を非破壊的に解析して,残留強度を未然に把握し,適切な時期にメンテナンスを行うこと重要です。超音波を用いることで劣化により,将来起こりうる構造部材の強度低下を予測する手法の開発を行っています。
キーワード:曲げ性能,残留強度,応力解析
・難燃処理木材の防火性能の非破壊検査技術の開発
木材は燃えるという性質があります。私たちが木造建築物の中で過ごしているときに火災が発生する可能性があります。従って,難燃処理した防火木材を適切な場所に使うことが求められます。しかし,防火木材は材内で難燃薬剤量の偏りが生じています。これは定められた防火性能を満たさない原因の一つとなっています。所定の防火性能を持つ安心・安全な製品を開発・製造するためには薬剤量の分布を非破壊評価すること求められています。本研究では非接触・非破壊ツールとして良く知られている空中超音波とX線CTを利用して,難燃処理した木材の薬剤量分布を把握して,防火性能を非破壊的に予測する手法の開発をしています。
キーワード:薬剤量,伝搬速度,可視化,発熱性試験