WILL CERNE
研究者 - 理論的宇宙論 - インフレーション
研究者 - 理論的宇宙論 - インフレーション
自己紹介
私のページへようこそ
私は、宇宙論を研究している東京科学大学(旧・ 東京工業大学)の修士2年生で、須山研究室に所属しています。 現在の研究テーマはインフレーションですが、将来的には包括的に宇宙論を研究したいと考えています。
アメリカで生まれ育ちました。学部はウィスコンシン大学マディソン校で修了しました。在学中Moritz Muenchmeyerのグループで研究を行っていました。博士課程に進むため、2024年3月に日本に引っ越し、東京科学大学大学院に入学しました。
物理学以外の趣味は日本語の学習とルービックキューブです。特に「ルービックキューブ目隠し」の競技では世界ランキングトップ50で、全盛期には19位でした。
ご興味があったら、ぜひ私の研究についてお話ししましょう。ご連絡はcerne.w.57e6@m.isct.ac.jpまでお願いします。
研究テーマ
現在の研究テーマはビッグバン直後に起こった「インフレーション」と呼ばれている時期についてです。
今はインフラトンの有効作用を計算し、その運動方程式を研究しています。インフラトンを3次元空間の平均場と揺らぎに分ける過程で、古典的な作用で揺らぎ場を引数にとる1PI経路積分、いわゆる「有効作用」が計算できます。この有効作用で導かれるのは揺らぎとの相互作用を含んだ平均場の量子期待値の運動方程式です。
この定式化ではスローロールインフレーションで二次の項を導きます。現在この項の特徴を研究中です。実際に計算したのはインフラトンからの揺らぎがない背景時空の場合で、正確にいうと「quasi de Sitterの時空に存在する質量の少ないテストスカラー場」の有効作用です。しかし、新しく導いた項がどう動くかを見る過程で、計量の揺らぎがある場合でもインフラトン場の自己相互作用で計量のスカラー揺らぎや原始曲率の揺らぎのパワースペクトルに新しい補正を考えることができます。
論文
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研究発表
2025年3月: JGRC 2025 - ポスター発表 - The Inflaton Effective Action: Novel Terms
当時行っていたインフラトンの有効作用の研究を発表しました(link to paper)
学歴
2020年9月ー2023年12月: ウィスコンシン大学マディソン校
物理学理学士
数学理学士
実務日本語コミュニケーション修了証
2024年4月ー現在: 東京科学大学
物理学修士