MPEG-H HEVCの標準化が開始された2010年4月からちょうど8年が経った2018年4月、次世代映像符号化国際規格MPEG-I VVC (Versatile Video Coding)の標準化が開始されました。世界的に、新たな映像符号化技術を探求し符号化効率を高めようとする機運が高まっています。従来の映像符号化技術が最も苦手としていたコンテンツの一つに「水映像」があります。PCSJ/IMPS2018では、この水映像に焦点を定め、この符号化を効率化するための映像処理技術を競うコンペティションWater Bottom Video Challenge (WBVC) 2018を開催し好評を博しました。2019年は符号化対象映像に加え、水を止め撮影した教師データ付きの学習用シーケンスも提供します。画像の作り方一つで符号化効率が変化する様を楽しみつつ実験していただけるものと期待しています。
補足: WBVC2019へのオンライン参加のみも可能かつ表彰対象となりますが、PCSJ/IMPS2019への参加や論文投稿もぜひご検討ください。
水面が揺れる水底映像を処理し1枚の静止画を作っていただきます。それを参照し水底映像を符号化した際の符号化効率改善度を客観尺度(Y-BD-Rate)により評価します。コーデックとBD-Rate評価ツール(Excelファイル)は提供しますので、符号化知識がなくとも参加可能ですが、符号化は参加者が各自で行っていただきます。2019年度は、トレーニング用のシーケンスによる機械学習も可能です。
利用許諾に同意いただけた方は、事務局へ、件名を"registration"として以下の情報を連絡してください。2営業日以内にマテリアルのURLと、ZIPファイル解凍パスワード(いずれも公開されないようお願いします)をお送りします。
二つの応募クラス(1920x1080 classと512x512 class)があります。1920x1080 classでは1920x1080サイズのテストシーケンスを、512x512 classでは切り抜かれた512x512サイズのテストシーケンスを使います。いずれのクラスも独立にランク付けと表彰を行います。一方または両方を選択ください。参加表明時に選択いただく必要はありません。
以下をzipファイルにまとめ、件名を"submission"として事務局へ送付してください。提出は何度でも差し替え可能です。上位者は随時ランキングに掲載させていただく可能性があります。
高村誠之 wbvc2019@googlegroups.com