プリンストン高等研究所の小林良平さんに一般化対称性についての集中講義をお願いしました。
板書形式でわかりやすくゆっくりと講義していただく予定です。
概要:
近年、量子多体系の理解において、従来の対称性を超えた一般化対称性 (generalized symmetry) が重要な役割を担うようになっている。本講義では、higher-form symmetry、higher-group symmetry、結晶対称性 (crystalline symmetry)、さらには 非可逆対称性 (non-invertible symmetry) といった多様な対称性の概念とその構造を概観し、量子スピン系やトポロジカル相を含む量子多体系における具体例と応用について議論する。
後半では、量子多体系における対称性の (’t Hooft) 量子異常を中心的テーマとし、その物理的帰結について議論する。時間が許せば、近年発展が著しいmixed stateにおける相の概念への応用にも触れる。
また、一般化対称性の視点が量子誤り訂正符号における対称性の構造や論理ゲートの実現可能性とどのように結びつくかを示し、量子情報理論との横断的な関係を展望する。
日程:
12月23日:13:00~14:45(セミナー室A・D), 15:00~16:45(セミナー室A・D)
12月24日:10:00~11:45(セミナー室A・D), 13:00~14:45(61講義室), 15:00~16:45(61講義室)
場所:東京大学(本郷)工学部6号館
申し込み:不要(変更の可能性あり)・リモート参加不可