家づくりを通して、渡邉工舎が大切にしているのは「空気」の探求です。
できるだけ集成材をはじめとする新建材は使わず「育つ家」「循環する家」といった「ゼロからプラスになる」家づくりをしたいと考えています。将来、その家が壊れた時に、土に還り、リサイクルされるような家が理想です。
そのために、全国の安全な原材料を調べ、帆立の漆喰壁やもみの木など、空気をきれいにする自然素材を使った家づくりを心がけています。
ただしそのような自然素材を使った家は残念ながらどうしても時間がかかりその分コストも増してしまうため、お施主様のライフスタイルに合わせて、リビングや寝室には自然素材を使用し、他の部分はご予算に合わせて素材や内装をご提案するということも大切にしています。
今の家は30年~40年経つと建て替えるのが一般的になっていますが、できれば昔ながらの住宅のように50年~100年と受け継がれ、次の世代へ受け継がれていくような家づくりをしたいと思っています。
私たちが建築業界に携わるようになり、30年以上。もともと店舗づくりとデザイン事務所で仕事をしていました。長年店舗づくりに携わってきた私たちの強みは、限られた空間の中でいかにお施主様の要望に応えられるご提案ができるかです。ある程度規格が決まった住宅と異なり、店舗づくりでは規格外の対応が多く求められます。たとえば店舗面積が5坪で依頼されたときに、スペースを理由に「できません」と断っていては、店舗づくりは成り立ちません。限られた条件の中で最大限よいものを作るノウハウについては、長年店舗づくりを経験してきたからこその実績だと考えています。
長年このスタイルで続けてきていますので、できれば今後もスタイルは変えずにものづくりや家づくりに携わり、一緒に共有できるような方にお声かけいただきたいと思っています。ただしすべてはご縁に尽きると、長年この仕事に携わる中で実感していますので、私たちの家づくりを求めている方がいらしたら全力でお応えしたいと考えています。
家づくりはお施主様のプライベートである家の中にまで入っていく仕事でもあります。まずはお互いに信頼関係を築きながら、ご縁がつながるお仕事をさせていただけると嬉しいです。