【絆葵結成の想い】
【絆葵結成の想い】
私がチームを立ち上げようと思ったきっかけは、数年前、和歌山でチームを作ってほしいと周囲の人達に言われたことでした。
私は、5歳の頃から紀州よさこいに魅せられ、育てられてきました。当時は自分に自信のない私でしたが、そんな私でも受け入れてくれるアットホームな雰囲気がありました。誰でも参加がしやすく、初心者さんも経験者さんも分け隔てなく同じ目線に立ち、一つのものを創り上げていく。その中で、仲間と呼べる人達がたくさん増え、人とつながることの楽しさを教えてくれる。そんなよさこいの温かさが大好きでした。その温かさがなければ、今の私は存在しないといっても過言ではありません。
知り合いにチームを立ち上げてほしいと言われた当初は、紀州のよさこい界しか知らず、あまりにも経験不足でしたので、別の世界を知る必要がありました。そして、知るならまずは本場を知りたい。そんな想いで3年間高知県へ行き、踊り子としてよさこい祭りに参加しました。残念なことにコロナウイルスの影響により本場のよさこい祭りを経験できたのは1年間のみでしたが、私にとってはかけがえのない経験となりました。
しかし、その3年間の間に、各地で開催されていたお祭りの中止やチームの解散など、和歌山でもちらほらとよさこいから人が離れていっているという話を耳にしており、凄く悲しい気持ちになりました。さらに、20年近くの歴史がある紀州よさこいでも、高知県や県外ではあまり認知されておらず、和歌山でよさこいを踊っていた事に驚かれる実情があったことにも大きなショックを受けました。
周りに言われて決意した新チーム立ち上げでしたが、「地元のよさこい界に少しでもいい風を届けたい」「あの温かい大好きな紀州よさこいが戻ってきてほしい」「和歌山にもよさこいが根付いていることを全国の方にも知っていただきたい」次第にそんな想いが強くなり、2022年に和歌山に帰り、絆葵を立ち上げました。
今後は、地元和歌山を盛り上げていくことはもちろんのこと、よさこいの楽しさ・人とつながる楽しさを多くの方に知っていただけるように。また、既に知っている方とまたいつか共に踊れるように。和歌山にもよさこいが根付き温かい世界が存在していることを全国の方に知っていただけるように。そんな想いを大切にしながら活動していきたいと思っています。
【チーム名の由来】
チーム名を考えるとき、はじめに思い浮かんだのは「つなぎ」の3文字でした。これは、私が高校生の頃、南中ソーランを踊る有志を集って立ち上げたグループに使っていた名前です。色々考えましたが、これ以上ぴったりとくる名前は思い浮かびませんでした。
自分にとって、「よさこいとは何か?」これまでに何度も心に問いかけてきましたが、行き着く答えはいつも「人とのつながり」だからです。
また、和歌山にゆかりのある名前にしたかったので、紀州徳川家の家紋である紀州葵から葵という言葉をお借りしました。さらに、絆が人とのつながりを表す言葉であると、立ち上げメンバーの1人が教えてくれたことがきっかけで「絆葵(つなぎ)」というチーム名が誕生しました。