東京大学大学院総合文化研究科

スポーツ医学研究室

(福井尚志研究室・今井一博研究室)

当研究室は「スポーツ医学」「整形外科学」をキーワードに研究を行っています。

福井研究室

【変形性関節症の病態解明】

高齢者の増加とともに関節の痛みや腫れで日常生活に支障をきたす人の数も増えてきました。高齢者の関節の痛みや変形のほとんどは変形性関節症が原因です。従来軟骨が減って生じる病気と考えられてきた変形性関節症ですが、最近は多くの知見が積み上げられた結果、軟骨に加えて関節を構成する骨や滑膜という組織にそれぞれ変化が生じて、痛みや腫れ、関節の動きの制限が生じることがわかってきました。しかし今のところ病気が進む本当の仕組みはわかっておらず、そのため病気の進行を止めるような治療法も見出されていません。福井研では現在、変形性関節症について病気の起こる仕組みの解明とそれを通じた新しい治療法の確立を目指して研究を続けています。関心ある方からのご連絡をお待ちしています。

【スポーツ外傷・障害の病態および治療に関する研究】

スポーツにはケガ(外傷)や障害がつきものです。スポーツによる外傷も通常の外傷と本質的には変わりませんが、より早期に、より高いレベルでの競技復帰が求められるため、治療に対する要求もより高度なものになります。一方、スポーツによる障害はスポーツ中に特定の動作を何回も繰り返して行うことによって生じる筋骨格系の障害です。このような障害はスポーツ以外で生じることは稀で、やはり専門的な診断と治療が必要になります。福井研ではスポーツに伴う外傷や障害について、それらが生じるメカニズムをより詳しく調べ、その中からより良い治療に結びつく知見を得るための研究も行っています。このような研究について関心のある方はご連絡をお願いします。

今井研究室

【運動・スポーツが骨の健康におよぼす影響】

わが国では超高齢社会となり、骨粗鬆症を基盤とした骨強度低下が原因の骨折が急増しております。骨強度評価法を用いて身体運動における骨折リスク・骨力学特性の評価、骨強度低下に対する薬剤・運動・力学的環境などの介入効果の評価を行っています。また、子供の時に運動・スポーツを行うことが骨の健康におよぼす影響について小学生を対象とした研究を行っています。子供から高齢者まで年代を通じて運動習慣を持つことが骨の健康におよぼす影響について研究しています。女性における各年代を通じた運動習慣と健康の問題に対しても研究しております。

【スポーツ外傷・障害予防】

不良姿勢(マルアライメント)とスポーツ外傷・障害の関連を調査し、さらにマルアライメントを改善する介入プログラムによりスポーツ外傷・障害が予防できるか、スポーツ障害予防としての運動指導法、を研究しています。また、「競技者の健康を生涯守るために」を標語にして、スポーツ外傷・障害予防の教育プログラムを研究しています。

2019年~の活動内容は下記SNSでお知らせしています。

https://www.facebook.com/760778094288836/